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現状と理想のギャップからインサイトを探る As-Is / To-Be分析 とは
UXデザインプロセスでは、ほぼ全てのプロジェクトにおいて、ペルソナの設定が不可欠です。このペルソナ設定の詳細度はプロジェクトによって異なり、既に企業が顧客データを有している場合、細かく設定されたペルソナが初期段階から組み込まれていることもあります。
一方、スタートアップなど新規サービスを展開するプロジェクトでは、具体的なペルソナがまだ定まっていないことが多いです。そのような状況では、ペルソナ設定
タクシー配車アプリを例にユーザーインタビュースクリプトの具体例解説
ユーザインタビューを効果的に行うためには「観察」「理解」「解決策」の順にスクリプトを構成することが最適です。この方法をnoteで解説したところ、具体的な質問例を求める声がありましたので、今回はその具体的なアプローチを紹介します。例として市場にすでに存在するタクシーの配送アプリを取り上げ、「観察」「理解」「解決策」のステップに従って、どのようにユーザインタビューを進めるかを見ていきます。
インタビ
UXデザイナーは社内・社外のガイドラインを味方につけるべき
先週のnoteで、私はUXデザイナーの役割についてお話ししました。UXデザイナーは、ただユーザーの声に耳を傾けるだけでなく、ビジネスの目的とユーザーのニーズが合致するポイント、いわゆるスイートスポットを見つけ出し、それを製品やサービスに具現化する仕事だと述べました。この話は多くの方々から好評をいただき、読んでくださった皆様に感謝申し上げます。
今週は、引き続きスイートスポットを探るプロセスにおい
ユーザーインタビュースクリプトは「観察・理解・解決策」が最適解
ユーザーインタビューは、製品やサービスの開発において、ユーザーの深層にあるニーズや課題を明らかにするための強力なツールです。しかし、単に質問をするだけではなく、インタビューのプロセス自体が戦略的に計画され、実施される必要があります。本記事では、質の高いユーザインタビューを設計し実施するための核心的なステップを解説します。
ユーザーのインサイトとインタビュースクリプトを揃える質の高いユーザーインタ
もしもプロジェクト参加時の資料がUXデザインのプロセスに則っていなかったら
UXデザインのプロセスをプロジェクトに組み込むことは、時に複雑で挑戦的な作業となり得ます。特に、プロジェクトの既存資料がUXの原則に即していない場合、どのようにしてこれらをプロセスに適合させるかは、多くのUXデザイナーが直面する一般的な問題です。
この記事では、そのような状況で役立つ心構えと対策を、具体的な例を交えて紹介します。
UXデザイナー参加時に想定される問題プロジェクトにUXデザインの
タイトな開発スケジュールのなかUXデザインを取り入れる方法
プロジェクトでUXデザインの手法を取り入れようとする際、時間が不足してしまうことはよくあります。特に、UXデザインの各プロセスを丁寧に行う場合、時間が足りなくなることが避けられないのです。
例えば、ユーザーテストを1回行うだけでも、参加者を募集するのに1週間から10日かかることがあります。さらに、スケジュール調整、テストの実施、結果の分析には、1ヶ月以上の時間が必要になることも珍しくありません。
限られた予算のなかでユーザーテストを実施する方法【UXデザイン】
予算に制限がある場合でも、創造的なアプローチやリソースの効率的な活用によって、価値あるフィードバックを得ることは可能です。この解説を通じて、ユーザテストの計画から実施、フィードバックの分析まで、実践的なアドバイスを提供したいと思います。
ユーザーテストをフルで外注すると数百万円になることもユーザーテストに時間とお金をかけられる場合、全工程を外注すると数百万円の費用がかかることがあります。これは、
顧客インサイトを製品に反映させるVALUE PROPOSITION CANVASとは?
UXデザインのプロセスでは、ユーザーのニーズを深く理解し、彼らの問題を解決するための効果的な提案を生み出すIdeateフェーズが重要です。この段階では、ユーザー調査を通じて集めた情報を基に、ユーザーが抱える具体的な課題を明らかにし、その解決策を考案する必要があります。
ここで役立つのが「VALUE PROPOSITION CANVAS」のフレームワークです。本記事ではVALUE PROPOSIT
Corporate Identityとは?ユーザー目線とビジネスの価値の調和
UXデザインのプロセスを製品開発に取り入れることで、プロジェクトは開発の各段階で立ち戻り、確認するためのチェックポイントを設けることが可能になります。しかし、これらのチェックポイントが実際に企業にとって価値あるものであるかどうかを見極めることは、常に重要です。
今回の記事では、ユーザーからのフィードバックを製品に取り入れつつ、それがビジネスとしての価値も持つことを確保するための重要なアプローチ、
UXデザイナーはステークホルダーとユーザーの架け橋
UXデザインの分野において、権限のあるステークホルダーの参加は時としてデザイナーにとって新たな課題をもたらすことがあります。一般的に、UXデザインは仮説を立て、実際のユーザーからのフィードバックを取り入れながら進行する過程です。しかしながら、権限のあるステークホルダーがプロジェクトに関わることで、予期せぬ方向転換が生じる可能性があるのも事実です。
この記事では、そのような状況に柔軟に対応する方法
【UXデザイン】時間もお金もないなら『必要最小限の機能』を開発しましょう
UXデザインの講義などを行なっていると「予算や時間が限られている場合、UXデザインの取り入れが難しいのではないか」という質問がよくあります。特にスタートアップ企業の方に、UXデザインを大企業のものだと誤解している方が多いように感じます。
実際には、スタートアップ企業でもUXデザインのプロセスを採用することで、リスクを最小限に抑えることが可能です。特に重要なのが、必要最小限の機能を実装する「最小実
「UXデザインをお願い」と言われたら明確にすべきこと(UI・UX・CXの違い)
プロジェクトにUXデザイナーとして初めて参加する際、多くの方が「どこから手をつければいいかわからない」という問題に直面します。特に UXデザインの定義は曖昧で複雑なため、UXデザインを依頼した上層部も期待するポイントを明確化できていないケースも多い印象です。
プロジェクトのファシリテーターであるUXデザイナーとして、まずはUXデザインの定義(≒上層部からの期待)を明確化することをおすすめします。
UXデザインを突然任されたらなにから始める?役割と責任の明確化のコツ
UXデザイナーとしてのキャリアの始まりは必ずしも本人の意思ではなく、「UXデザインの観点も入れるように」という上層部からの指示から始まるケースもあります。
そこから急いでUXデザインとは何かを書籍で学んだ人が最初にぶち当たる壁が「そもそも何から手をつけたらいいのかわからない」という問題です。UXデザインは、ユーザーのニーズや課題を理解し、ユーザーにとって使いやすく、価値のあるプロダクトをデザイン