不登校は初期の対応が大切
1. 不登校は誰もがなり得るもの
最近、学校に行けない子どもたちが増えていて、小、中学校合わせて30万人近くに上ります。
これは30年前の5倍の数だそうで、今や、不登校は、特別な事情のある子だけに起こるのではなく、誰もがなり得るものだと言われています。
2. 不登校は初期の対応が大切
学校を休み始めても、原因がはっきりしている場合は比較的早く回復することもありますが、なぜ学校に行けないのか、本人さえわかっていないことも多く、そういう場合は回復までに年単位の長い時間を要することも多々あります。
子どもの口から初めて「学校へ行きたくない」と聞かされたとき、保護者は、寝耳に水の出来事に驚き、何とか言い含めて学校に行かせようと試みます。そして子どもは渋々それに従います。ただ、そんな毎日が繰り返されるようになると、そのうち送っていっても車から降りられなくなります。本格的な不登校の始まりです。
3. 共感的な対応を心がけよう
子どもが「学校へ行きたくない」と言ったときは、ただの怠け心で言っているわけではなく、それまでずっと我慢してきていて、もうこれ以上無理となったギリギリのところでの発言であることをまずわかってあげてください。それを理解したうえで、慌てることなく、共感的に対応できたらいいですね。
「そういう日もあるよね。わたしにも経験あるよ。きっと辛いことがあったんだね。今日はゆっくり休んだらいいよ。今まであなたが辛い思いをしていたことに気付いてあげられなくてごめんね。できたら何が辛いのか教えてくれると嬉しいな」
子ども自身何が辛いのかはっきりとはわかっていなくても、保護者は自分の味方なんだと理解できただけで、心はずいぶん軽くなるはずです。その結果、思いのほか早く回復することもあるかもしれません。
4. 本人も学校に行けない自分を責めている
もし欠席が長引いたとしても、それは本人が怠けているのではありません。本人なりに学校に行けないことを悩み、行けない自分を責めています。その辛さを忘れるために、ゲームに逃げ込んでいるのです。
「いつまで怠けてるの。どんどん勉強が遅れてるよ」とイライラをぶつけてしまう前に、まず担任の先生やカウンセラーにご相談ください。
5. みんなで協力して温かく支えていこう
子どもたちは未熟であるがゆえに、いろんなところでつまずきます。そのつまずきを責めたり非難したりするのではなく、温かく支えていくのが、周りにいる大人の役割だと思います。
保護者と教師とカウンセラーやソーシャルワーカー、みんなが協力して子どもたちを育てていきたいものです。
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