見出し画像

「クロス」へのアンチテーゼ

春の予選が始まり出しました。投げ方やハンドキャッチの知識はもちろん重要ですが、技術の習得には時間がかかります。明日にでもすぐに活かすことのできることを今日は。

「クロス」とは

ドッジボールをしていると、聞いたことのある人がほとんどだとは思いますが、念には念をということで。
「引っ張る方向に角度をつけて投げるボール」のことをクロスと言います。右投げなら角度をつけて左に投げるボールのことです。右投げの選手が角度をつけて右に投げるボールのことを逆クロスと言ったりもしますね。

「クロス」へのアンチテーゼ

先に僕の結論を言います。基本的にはクロスを投げることには反対です。理由はただひとつ、遠くなるからです。
「クロス」と名前が付いているからか、必殺技のように扱われることもありますが、実際は遠いところに投げているだけです。角度がついていようが、ディフェンスは投げる選手に向いていますから、大したメリットにはなりません。角度がつけばつくほど距離は遠くなるだけです。ほとんどのケースで、クロスだからアタックが決まったのではなく、クロスでもアタックが決まることがあるだけです。
昔のドッジボールでは、フェイントのようで、おもしろいくらいにアタックが決まっていましたが、現代ドッジボールにおいて、そのようなことは考えにくいと思います。

数少ない「クロス」のメリット

基本的にクロスを使うことに反対なのですが、唯一と言ってもいいくらいのメリットも存在します。角度を変えてのアタックは錯覚を起こすことがあります。ざっくりとした紹介ですが、様々な角度でボールを投げることで、自分の横の選手へのアタックのはずが、まるで自分へのアタックのように錯覚させることができます。横のボールに手を出させることが上手な選手は、この方法を使っている事が多いです。

「クロス」は昔のドッジボールの負の遺産くらいに思っています。投げ方を縦回転にすればクロスを投げにくくなりますし、とにかく距離が遠くなる。クロスなんて基本的に必要無い技術で、もっと他に必要な技術を習得するべきです。クロスは、かめはめ波でもなければ、波動拳でもないです。

お付き合いいただき、ありがとうございました!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?