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声が出てしまう環境を作る

先日、ありがたいことに自チームにテレビの取材が来ました。地元のケーブルテレビで放送していただけるようです。まだまだ小さなチームなのに感謝感謝です。

取材で来ていただいた方がチームの雰囲気を褒めてくれたんです。そういうポジティブなことは素直に受け止めて喜んでいます。どうもありがとうございます。
褒めてくれた流れで「練習で意識していることは何ですか?」なんて聞いてくれるものだから、気分が良くなってべらべら話してしまいました。話した内容をざっくりまとめると、「声が出てしまう環境を作る」です。反した内容を褒めていただいて気分が良くなったので、noteにも書こうかと。まぁ、ここまでべらべら話してはいませんが。社交辞令だとしても、気分が良いのは仕方ない。

ここで少し、多くの人(10人以上)が大きな声を出すようなシーンを考えてみてください。僕が最初に思い浮かべたのはアーティストのライブでした。多分これは多くの方が共感してくれるはず。ライブに行ったことがある方もそこそこいますよね。

アーティストのライブで多くの人が大きな声を出す理由はいくつかあって、大きく分けて
1,大きな声を出して良い場所であること
2,アーティストも大きな声を出していること
3,周りの観客も同じものが好きで、大きな声を出していること

まずは1から
これは例外というか、今回の話にあまり関係ないです。僕らが普段生活している場所で多くの人が大声を出してもいいところなんてあまり無いですよね。ライブをするような場所ですから大声を出してもいいわけで。

次に2です。
アーティストが大きな声を出していることも大切な条件です。とはいえ、大きな声を出しているからと言って、観客がいつも声を出しやすい環境ではありません。盛り上がる曲なら当てはまりますが、バラードのような曲ではあまり大声を出して盛り上がることは考えにくいです。

最後に3です。
自分の周りにいる多くの方も同じものが好きで、大きな声を出しているからこそ声を出しやすくなります。どれだけ自分の好きなアーティストが舞台の上で盛り上げようとしていても、自分以外の観客が「ちーん」という雰囲気なら声は出しにくくなります。同じように盛り上がっているからこそ声を出しやすいんですよね。

例に出すのはいかがなものかもしれませんが、僕がまだまだ小さい時でも葬式の時にはしゃいではいけない、ということくらいは何となくわかっていたんです。特に誰に何かを言われたわけでもありませんが、やっぱりそういう雰囲気じゃないですか。あの中で大声は出せませんよね。

練習や試合も同じで、指導者が「声出せよ!」みたいなことを言っているのってよく聞くんですけど、その声がまぁ小さかったり、高圧的だったりすることが多くて。アーティストがボソボソ小さな声で「盛り上がって行くぞ!」って言っても盛り上がらないじゃないですか。
声を出すように言うくらいなら真っ先に自分が声を出して、「ここは大きな声を出しても良い環境ですよ。」って示す方が圧倒的に効果があります。友達同士で話す時も、それが校長先生の話している間なら小声になるし、休み時間なら自然と声は大きくなります。そんな環境を作った方が子どもたちも自分から声を出すんですよね。

幸いなことに僕らはみんなドッジボールが好きで集まったメンバーで、みんなが同じものを好きで楽しんでいるから声も出しやすい。

今は監督としてチームに関わっていますが、自分が一番ってくらい声を出しています。練習を手伝ってくれる保護者の方もめちゃくちゃ声を出してくれるし、子どもたちもめちゃくちゃ声を出すようになりました。今は自然と子どもたちだけでも声を出せるようになってきました。声を出せば雰囲気も良くなるし、楽しくなってきますよね。練習がしんどい時も周りが励ましてくれることで乗り越えられることもたくさんあります。

声が出てしまう環境を作ることが僕ら大人の役割かなと思っています。今日はこの辺で。
お付き合いいただき、ありがとうございました。

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