見出し画像

【楽曲の引力】泣きながら歌う。

息を震わすと、声が泣き、部屋が鳴る。
心の形は呼吸に、音に、空気に引っ張られていく。

「毎日、1日の終わりにお疲れ様を言われてみたい」なんて思ってしまいましたYoshikiです。
今日は半日くらい、ブース借りて歌っていました。
クタクタになってしまって、中身のない話をしてしまう予感がしています。


歌うのはすごく疲れます。身体より心がズタボロになるんです、特に悲しい曲は。
お察しの通り、今私は悲しい曲を歌ってヘタっているというわけです。
このところnoteの記事の文章量が落ちて、画像をつけなくなって、熱量まで控えめになってきているのは、
最近練習している曲に体力全部を持ってかれてしまっているからなんですよね。

これが悲しいことに、思いつきの言い訳でもなんでもない事実の話でして(笑)

凄まじい引力があるんですよね、強い曲には。

糸のようなものが全身をくまなく張り巡らせていって、息を吸うごとに、そして吐くごとに強く吸い寄せられるんです。

泣きながら歌うというより、ただ泣いているんですよね。

慟哭がそのまま歌になる感覚です。

その感覚で歌っている時が一番自然に情感が入るし、声も自然な形を保ってくれます。
不自然に作った声とか、計算して入れ込んだテクニックって気持ち悪いんですよ。

あー上手いな、で終わってしまう。

まるで自慢にならない話なのですが、私はボイストレーナーやってるくせにあんまり歌が上手くありません。

ベストコンディションで、
コントロール重視で、
教科書通りに丁寧に忠実に歌おうとすれば多分人並みよりはるかに上手く歌えます。
けどそれをしないんです。
というか、できない。

いざ歌うとなると、歌詞に音に引っ張られて、部屋の形すら変わるような、自分が自分じゃないような感覚に陥ります。
声を入れる直前までと、まるで違う感情、感覚になってしまって、全て持っていかれるんです。

入れば入るほど強く歌えますが、私は怯えていつも逃げてしまいます。

何に怯えているか?
至極簡単、ありのままの自分をひけらかす事に対する怯えです。

人一倍の、強すぎる思いを受け入れてもらう事を恐れて、いや受け入れてもらえないだろうと諦めて、そのくせ焦がれて、叫ぶように歌ってしまいます。
そこから逃げると、ただ不安定な声で、ただ無感情な声で、虚勢だけの歌になります。

誇張のみの、上手いだろうと見せつけるだけのつまらない、聞くに耐えない歌に落ちるんです。

克服するためにいつも戦うように歌っています。

きっと、上手くなれるのだとしたら、人間としての何か変化を掴めたその時なのかもしれません。

今の私にとって、歌うことは泣くことでした。

泣きながら歌うのは、同時に歌いながら泣いていて、誰かに汲み取ってもらえることを待ち焦がれて叫んでいたんです。

音の引力に、一粒一粒煮込められた感情に、幾多の細胞が同調して、
心の流れは血液まで染み込んで、魂ごと沸騰させて身体を温め、
鼓動が高まるのを掴み取るようにしてリズムを刻み、
この荒波に身を任せていく中で、いつか波を超えた先に誰かいるんじゃないかと希望を持ち、
私は心の舵を取り、ひたすら前にだけ進むんです。
波に飲まれて、溺れてしまわないように。

吸い込まれすぎたな…わけわからないや(笑)

今日は朝から変な夢を見るわ、心は不安定だわでいろいろおかしかったのかもしれません。

ゆっくり休むとします(笑)

あ、誤解されないように言っておきますけど、心のままに歌って上手く聴こえるのはある程度上手くなってからですよ♪
心の動きについて行けるほど身体と技術が育ったときはじめてできる芸当なので、練習はしましょう!笑

今日はここまで。ありがとうございました

よかったらサポートお願いします!! レッスン用の機材や専門書籍の購入、イベントの開催費用に充てます。 あなたのお気持ちでYoshikiの活動の全てがグレードUPします!!!