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ATFやCVTFの交換において、オイルパン内のフルードを抜いて、その分を注入するだけではなぜ意味が無いのか?その際の状況を可視化すれば納得出来ます!!

各車のチューニングだけでなく、一般的な整備や修理
そしてメンテナンスも手掛ける我々ビークルフィールドでは

ATFやCVTFの圧送交換と言う作業も行っています。

新品のATFやCVTFには、その成分の中にスラッジ等をこそぎ落とす
いわゆる切削能力の様な物があります。

距離が進んだAT車やCVT車両でフルードを交換しようとしたら
「変速不良等の不具合が出るかもしれませんので保証は出来ませんよ」
と言われるのは、その為です。

特にオイルパンからフルードを抜いて、上部から新油を注入する際
オイルパン底部に溜まったスラッジや汚れを

洗い流さないと、これらの付着物が新油を注入した際に舞い上がります。

それらがバルブボディー内油路の極細部分に詰まってしまうと
油圧が掛からなくなり変速不良が出てしまいます。

こう言った理由でディーラーやガソリンスタンドでは
走行距離の多いクルマのATFやCVTFの交換を断るケースが多いです。

もちろん弊社でも、フルード交換後
必ずトラブルが出ないとは言い切りません。

言い切りませんが、今までこのトルコン太郎を使ってATFを交換し
その後にATが壊れたのは3台ほどです。

1台はオーナーがプライベート作業でエンジンオイルを交換する際
間違えてATFを抜き、しばらくの間ATFは空っぽで走行してしまった車両。

もう2台は施工時に既に変速ショックが出ていた車両で
イチかバチかでATF交換して診た物の
物の見事に2速に変速しなくなりました。

なので、現状で既に変速ショック等の不具合が出てしまっているATを
トルコン太郎の圧送交換で治す事は出来ません。

すでにそのATは壊れています・・・ので。

そうではなく、なんとなく変速時の繋がりがすっきりしない

とか

発進時にもたつく様な感じがある

と言った場合、ATFやCVTFの交換でスッキリする事もあります。


今回のレヴォーグは

CVT車両ですので、CVTFとしては

MotysのM305を使います。

過去の交換履歴が分からない中古車の為、オイルパン内のCVTFを排出した後

オイルパンは徹底的にキレイに洗浄し、ストレーナーは

新品を使った上で、CVTFの新油を入れて行きます。

この時点でオイルパンの底部の汚れは徹底的に清掃され
ストレーナーも新品にした上で新油のCVTFを注入したので
かなりCVTFとしてはきれいな状態になっているはずです。

はず、なんですが・・・。

世の中で行われる
オイルパン内部のATFもしくはCVTFを抜き取り
その分の新油を注入するだけのフルード交換が
如何に意味のない物なのか・・・。

その衝撃の事実をご覧ください。

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