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鈍くて重い

目覚めた瞬間、嫌な予感がした。

頭がずんと重い。
目の奥なのか、副鼻腔なのか、後頭部なのか、どこが痛いのかと聞かれるとなんとも答えようがないが、とにかく顔周りがずんとする。
重みのある鈍い痛み、が一番しっくりくるだろうか。
突き刺すと言うよりは鈍痛。

あぁ、寝不足なんだなとわかる。
寝不足の時はいつもこの痛みがやってくるのだ。
何もしなくてもひいていくときもあれば、翌日までしつこく痛みが残ることもある。鎮痛剤が効く時もあれば、効かないときもある厄介なやつ。
そして今日は全てにおいて後者。
薬も効かず、朝から頷くたびに痛みが走っていた。

皮肉なことに、こんな日に限って忙しい。
やらなければならないタスクを整理しているだけで、頭がさらに重くなりそうだったけれど、どうにか捌ききった。
無理せず横になっていてもよかったなと気づいたのは随分後になってからだった。

自分の限界を見誤ることがある。
まだできそうな気がする、ともうダメまでの距離が異様に短い。
これはお酒を楽しく飲むのと、気持ち悪く感じるの距離と似ているなと感じている。
まだ大丈夫だと思ったのに、とふわふわした頭で後悔するあの感じ。

きっと一晩寝たら忘れてしまって、痛みのことなど気にもとめないのだろう。二日酔いの辛さを忘れてまた飲みに出掛けてしまうように。
喉元過ぎればを地でいってしまっている。

それでも明日には治っているだろうというのが唯一の希望なのだ。
明日もこれに悩まされていたら仕事にならない。
どうか次に目が覚めたら痛みのことなんて忘れてしまうくらい気持ちの良い朝であってと願いながら、少し早めの眠りにつくことにした。

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