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許せないことを許されたくて

自分の融通のきかなさ加減にうんざりしている。

もっと臨機応変に柔軟にと心では思うのに、思うのと実行するの間には高い高い壁がある。うまくいかなくて、そんな自分にうんざりして自己嫌悪。
最近はこのパターンを繰り返してばかりいる。

「いつかは角が取れて丸くなるよ」
そう言ってくれた人がいた。
そんな風に言われるまで、私は自分が尖っていることにすら気づいていなかった。そしてようやく引っ込められない棘がまだいくつもあることを、少しずつ自覚できるようになった。柔らかいふりをしていても、私は棘だらけで、時々自分で自分を傷つけている。

芯がぶれないとか、軸があるとかそういう言葉でまとめるには綺麗すぎる。
そうじゃなくてもっと、なんというかよくいえば真面目なのだろうけど、とにかく融通がきかないのだ。

許せないことが多くて、許せないことも許せなくてしんどい。

一番厄介なのは、許したくないと思う自分がいることだ。
許せないこと、許したくないことを許されたい。
それはわがままだとわかっている。
自分で自分の首を絞めていることもわかっている。

誰かに許せなくてもいいよと言われたい。
でも、自分でさえも許せないのに、誰がそんなこと言ってくれるんだろう。
我ながら都合が良すぎる。

そういえば進む道にロールモデルがいなくなってしまったな、と気づく。
自分で切り拓かねばと思ううちに、どんどん凝り固まっていった。
嫌なことを言われたりされたりするたびに、頑なになっていった気もする。

そういう今の環境もよくないのだろう。
北風と太陽の太陽になりたかったはずなのに、気づけば北風になっていて、正しさばかりを振りかざす嫌な人間になっている。
自分は正しいのに、って自分も他人も許せなくて、心の中ではいつもむすっとしているような、可愛げのないやつだ。

今はこの自己嫌悪の渦の中で、なすすべなく立ち尽くしている。
口を開けば悔しくて泣いてしまいそうだから。
そんなに白か黒かの世界で生きていきたいわけじゃないのに、生きるか死ぬかくらいの重みになっているのは、私がそれだけ下手なのだろう。

武士じゃあるまいし。
何も背負うものなんてないのに。

上手に生きたい自分とそれを良しとしない自分。
許されたいのに許せない葛藤からもうしばらく抜け出せそうにない。

せめて自分自身を許せたら、もう少し楽になれそうなものなのに。
私はどうしたいんだろう。






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