だから今日も歩く
今週は沢山歩いたなぁと歩数アプリを見て思う。
本当はもっと歩いているのだけど、仕事柄スマホを常に持ち歩いているわけではないので、その分がカウントされていない。
恋人におさがりでもらったApple Watchには対応していないアプリだった。
残念。もっともっと歩いたし、なんなら走っていたのになぁ。
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やめたらいいよ
縁を切ったらいいよ
いとも簡単に、まるでそれがすぐにできることかのように言う相手の顔に曇りはなかった。
おしゃれなグラスに注がれた、ラテについた水滴を拭きながら、心の中で小さくため息をつく。
それができたら困っていないのよ。
本当はその先に続けようと思っていた言葉をそっと飲み込んで、まあねと微笑んだ。
目の前の相手にこれ以上話しても仕方ない。
どんなに言葉を尽くしても伝わらない相手がいるんだ、と頭ではわかっていても、伝わるんじゃないかとつい期待してしまった。
当たり障りのない会話にとどめておかなかった自分の責任だ。
あれ以来ぐるぐると考え続けている。
歩いている間も、寝る前も。
私の置かれた環境や性格は私自身が一番わかっている。だから、今選んだ道が最善だと思うし、そこに後悔はない。だから家族とは縁を切らない。
かつて私を育て、愛してくれた人たちだ。
そんなこと私にはとてもできない。
それは家族じゃなくても同じで、私には自分に得がないからといって縁を切るようなことはしない。
でもどうしたって辛く感じる日はあるし、そんなときには心を許した人に聞いてほしい。
わかってほしいし、許してほしい。
雨の日に一緒に濡れてくれとは思わない。
大丈夫、傘は持っているし多少濡れても平気だ。
けれど、ほんの少しだけもたれ掛けさせてほしい。
ほんの少しでいいから。
安定の中にある、私の不安定さがこうして時々邪魔をする。
私の周りにいる人は、もたれかかられるのが苦手な人が多い。余裕がないからなんだと思う。
そういう雰囲気を感じ取ると、すっといなくなってしまう。もしくは、すぱっと関係性を断ち切る方法で自分を守っているようだ。
色々あるなぁと思う。
そしてまだわりきれずにいる。
答えがわからないから、歩くことにした。
歩いている内に見えてくる何かを待ちながら。
そのお気持ちだけで十分です…と言いたいところですが、ありがたく受け取らせていただいた暁にはnoteの記事に反映させられるような使い方をしたいと思います。