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未来からのメール 2通目

君たちのことも知りたいことだらけだが
まずはこちらの近況から話をしよう
恐らくこちらの世界で当たり前のことも
そっちの世界では想像を絶することだと思うので
そういったことから話をしよう
前回のメールでは、10Gの事を話した
君たちの世界からすると10Gも大したことだと思う
これから話すことはもっと興味深いことだと思う

その前に君たちの夢はなんだろう
きっと
何かになりたいとか
何が欲しいとか
お金が欲しいとか
時間が欲しいとか
成功したいとか
今の自分には無いものを夢にしてると思う

私たちの世界では、夢という概念がなくなった
全て実現することができるようになったから
しかも全ての人間が・・・。

君たちの世界との違いは何かというと
お金や時間の概念がなくなった
不可能が可能になった
可能になる範囲が人間の範疇を超えたとでも言っておこう

君たちはあまりにもお金と時間に縛られていた
例えば、何かになりたい→野球選手になりたい子供がいるとしよう
野球選手になるために野球の道具を買ってもらうもしくは自分で買う(お金)
その後、少年野球チームに入る(お金 時間)
練習を繰り返す(時間)
体に良い食事をとる(お金 時間)
大学や高校で強いチームに入る(お金 時間)
と言ったように夢の実現にはお金と時間が必要だった
元々素質があり、学校の部活でしか野球をやってこなかった人もいるかも知れない
だが、大体は夢の実現までにお金と時間を費やした

私がいる世界では、お金という概念をなくし、誰もが必要な時に必要なものを手に入れられるようになった
これは、政府の力だと思う
お金という概念がないとお金を稼ぐ意味がなくなり
お金がなくてもなんでもできるようになったので、仕事で稼ぐ必要がなくなった
だからと言ってみんなが働かなくなったわけではない
ただお金のために働かなくなったということだ

もう一つ時間という概念がなくなった
そもそも時間というのは、やらなければいけないことや学校や職場にいかなければいけない
誰かが決めた時間をみんなで守ろうとしていただけのことだ
世の中にやらなければいけない事がなくなり
職場にも行かなくて良くなった
学校にも行かなくて良くなった
クライアント先に時間通りに行く必要がない
そんな世界で時間は本当に必要なのか?
結果として必要なくなった

このような世界になった経緯を話ししよう
きっと君たちの世界ではまだ進化途中だから話したところでまだ実現できないだろう

ある時、ある国がお金という制度を廃止すると決めた
欲しいものは政府が与える
同時にある程度の量を超えての備蓄も禁止にした
全てのサービスを無料にして、ものにも困らないようにした
最初は大混乱した。
暴動が起きた。
ところが、時間が経つにつれその状況が当たり前になると
みんな必要以上のものを持たなくなった
持つ必要がなくなったから
欲しい時に欲しいものが手に入ることを学んだ
それからと言うもの国民は、外国に行かなくなった
最初は、自分の国で得たものを外国で売って一儲けしようと考えた者もいた
ただ、この国ではお金という概念がないので、いくらお金を持っていても意味のないことだった
逆に海外で大金を持って権力を自分のものにしようとした人もいた
ところが、お金では権力は買えないことに気づき
お金を持てば持つほど空虚感が生まれた
そうすると人は、自由を手にしたと言うかお金の為の仕事もしなくなったので、
全員が慈善事業に取り組んでいるようになった
人の役に立つと喜んでもらえるそれだけでいいじゃないかと考えるようになった
この国の国民は本当の自由を手に入れた

それからと言うもの周辺国も真似するようになり
多くの国が同じことを実行した
そして、このような世界になった

お金や利権の奪い合いが無い世界に戦争は無い
そのようになった

君たちはもっと学ぶべきだろう
本当は、人類が一つになれば必要なものは全ての人に行き渡ることを
どこかの裕福な国がもっと裕福になるために多くのものを我もののように収集し、
持ってない国がどんどん貧しくなる
必要なものは地球に揃っている
それを分け合えばいいのに
自分だけがと考えるから戦争が起きる
高度に進化した人類は、分け合う道を選んだ
今の君たちの世代では未だ無理だと思う
ただ、その先の人類は実現をした

もう一度言っておこう
必要なものは既に地球上に存在している
ただ分け合えば良いのだ
みんなで助け合えば良いのだ
そうすればみんなが豊かな気持ちで暮らしていける

お金はまやかしだ
あまりにもお金に執着しすぎている
そのためにどれだけの時間を費やすのか
年金がもらえるまでボロボロになるまで働いて
やっと自由を得た頃には身体が動かなくなる
そんな人生で良いのか?

人間はもっと進化しなければいけない
進化することで戦争のない、奪い合いのない世界が実現する

このメールを読んでいる君たちにはわかってもらいたい
今はなかなか理解できないかも知れないが
理解できる時が必ずくる
それは、戦争が起きてから気付くものではない
理解できれば戦争がなくなる
人は、目の前に何かが起きた時や逆境に立たされた時、
そのことに後悔することで初めて気づく
それでは遅いのだ後悔する前に後悔しない道を選ぼう
本当はできるのにそこに目を瞑って、最初から無理だと思考停止しているだけだ
少しづつでも良いから分け合うことを実行して欲しい

それでは文が重複してきたので、またにする
またこのレトロなメールという技術を使ってこちらの状況を報告していこう
それでは・・・。


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