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NO:013:蝶の秘密

 皆さんは、蝶はお好きでしょうか?
 私達の世界において、蝶は17600種類も存在し、日本には250種類もの蝶を目にすることができます。
 アニメや漫画、ゲームなどの作品においては、蝶をモチーフにしたキャラクターがたくさん存在します。
 実は、蝶には、多くの隠された秘密があり、アニメや漫画などの作品において、蝶々は計算されて使用されているのです。
そこで今回は、そんな蝶の秘密について、現在までに私が集めた情報と共に、語ろうと思います。

○概要
【蝶(チョウ)/バタフライ】
 昆虫綱チョウ目(鱗翅目、ガ目とも)のうち、Rhopalocera に分類される生物の総称。
 チョウ目の21上科のうち、アゲハチョウ上科、セセリチョウ上科、シャクガモドキ上科の3上科が、いくつかの特徴を共有し、Rhopalocera に分類される。

・分布
 南極大陸、大きな砂漠の中心部、万年氷床となる標高6,000メートル以上の高山帯を除く全世界の森林・草原・高山など、ほぼ全ての陸上環境に分布する。
 広い分布域を持つものもいれば、その地域の環境に特異的に適応したものもいる。
・種類
 17,600種ほどが知られている。
 日本では250種類ほどが知られている。
・特徴
 外見上最も有用な特徴は、触角の形状である。
 成虫の触角は細長くまっすぐ伸び、先端が棍棒状にふくらむ。
 ただし、セセリチョウの触角は先端が再び細くとがり鉤状に後方に反り返っている。
 一方、ガの触角はクシ状や糸状である。
 日本における約2700種のチョウやガは、これで区別できる。
 卵 - 幼虫 - 蛹 - 成虫という完全変態をおこなう。幼虫は外見や行動によって、アオムシ、イモムシ、ケムシなどと呼ばれる。
 幼虫はほとんどが植物食で、種類によって食べる植物(食草)がほぼ決まっている。
 ただしシジミチョウ類には例外的なものが多い。

*伝説・伝承・逸話*
 世界各地にチョウが人の死や霊に関連する観念が見られている。
 世界中で共通した「愛」や「恋愛」のモチーフ。
 複数で飛んでいる蝶は「幸せな恋愛」を現している。
・蛹 (さなぎ) から孵化することから「蝶」は「 変容 」「 進化 」 
 「 上昇 」などの象徴 。
 蝶の持つスピリチュアルな意味は、「変容」「上昇」「進化」「再生」「復活」など、ポジティブな変化を現している。
・キリスト教:『復活』の象徴。
 キリスト教において、「復活」の象徴と考えられている。
 イエス・ キリストは十字架にかけられ命を落とした後、復活する際に、「蝶がそのことを伝えるべく人々のいる場所へ舞い降りた」とされている。
・ギリシャ:『魂』や『不死』の象徴。「亡くなった愛する人の
 化身」。
 ギリシャ・ローマ神話に登場する女性プシュケーは、美の女神アフロディーテも嫉妬する美貌の持ち主で、絵画や彫刻で「蝶の翼を持った女性」として描かれている。
 彼女は困難の末、「神になること」で、 アフロディーテの息子アモーレと結ばれます。
 (ギリシャ語のプシュケーは「たましい」「蝶」を意味する)
 西洋では結婚式のケーキとして蝶モチーフが使われるバタフライウエディングケーキが人気でもある。
・中国:「愛情溢れる円満な夫婦」の象徴。
・ビルマ語:〈チョウ〉を表す語(レイッピャー)をそのまま〈魂〉とする意味。
・日本
 日本において、蝶は、古くは「ひむし(霊虫)」と呼ばれ、この「ひ」が魂、霊、生命力を象徴する。人=霊止(ひと)。
 また、多くの対話が「たましい」や「死後の霊」について語られています。世界でも蝶は「神の使い」と言われ、幸運の使者と言われています。
 万葉集には、蝶を読んだ歌は一つもない。
「蝶」は中国の名であり、日本語では、「てこな」「てんがらこ」「かはびらこ」などと呼ぶ。
 アゲハチョウの幼虫は山椒など蜜柑科の植物で育ち、成虫は彼岸花に集まる。
 アゲハチョウの幼虫は山椒や蜜柑科の植物にしかつきません。本書内で何度か登場する、和歌山での逸話を彷彿とさせます。
 アゲハチョウは成虫になると、毒がある花にも関わらず彼岸花が大好き。
 日本では「死」をイメージさせる花である彼岸花と
美しいアゲハチョウは、1セットでイメージされる絶妙なモチーフになっている。

・戦国時代の武将が好んで使用した模様
 戦国の世は死と隣り合わせ。合戦に出ればいつ死ぬか分からない。でも、例え死んだとしても転生してこの世に復活する。そのような願いを蝶に託して使用された。

・神様の使いであり、“出現=神様からの歓迎のサイン”
 黄色や白色の小さい蝶は霊的な虫。
「神仏の歓迎の意を伝える」だけでなく、「霊能力がある人に寄っていく」という習性、そのような能力を持っている。
※歓迎を伝えるために一生懸命に飛んで来てくれます。

『栃木県宇都宮市』:盆時期の黒いチョウには仏が乗っている。
『千葉県』:夜のチョウを仏の使いという。
『立山の追分地蔵堂』では、「生霊の市」と言う毎年7月15日の
 夜に多数のチョウが飛ぶという。
『秋田県山本郡』:チョウの柄の服を好む者は短命だという。
『高知県』の伝説:夜ふけの道で無数の白い蝶が雪のように舞い、
 息が詰まるほどに人にまとわりつき、これに遭うと病気を患って 
 死ぬといわれる怪異があり、同県香美郡富家村(現・香南市)
 ではこれを横死した人間の亡霊と伝えている。
「春に最初に白いチョウを見ると、その年の内に家族が死ぬ」
「チョウが仏壇や部屋に現れるのは死の前兆」という言い伝えもある。
『奥州白石』:チョウが大好きだった女性が死に、遺体から虫が
 湧いて無数のチョウと化したという話が伝わる。また秋田県上総川の上流で、かつて備中という侍が沼に落ちて死に、チョウに化身して沼に住み着き、現在に至るまで曇った日や月の夜に飛び上がって、人を脅かすという。
 そのことからこの沼を備中沼、または別蝶沼ともいう。
※このように、チョウを死霊の化身とみなす地方もある。

*使用例*
・言葉
 左右対称でその各端が広がっている形状を、蝶が羽を開いた姿に例えて、「蝶ねじ」「蝶番」「蝶ネクタイ」「蝶結び」「バタフライ」「バタフライ・ノット」などと呼称することがある。
・『花札』
 絵柄の一つに「牡丹に蝶」がある。「萩に猪」「紅葉に鹿」と組み合わせると「猪鹿蝶」という役になる。
・『家紋』
 家紋に、「蝶紋(ちょうもん)」がある。桓武平氏の一族やそれを称する一族、末裔を称する一族などによって用いられることがあった。

*アニメーション作品例*
『かぐや姫の物語』:黄色い蝶々:化かされている
『犬夜叉』:七人隊編:作中に登場する白いモンシロチョウが七人隊の魂を表している。
『xxxHOLiC』:壱原侑子
『BLEACH』:死神たちの連絡に黒いアゲハ蝶が使用されている。
『スカイプリキュア』:キュアバタフライ
『鬼滅の刃』:胡蝶忍
『ジョジョの奇妙な冒険・ストーンオーシャン』主人公の徐倫の
 モチーフ。最終話において、宿敵のプッチ神父で海面で蝶々が
 舞っている。

*色意味*
 蝶には、たくさんの種類がおり、その羽の色が美しいことでも知られている。
 アニメーションにおいて、この羽の色の違いによって、多くの意味が込められて使用されていることが判明している。

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