M#39 TMN/「Nights of the Knife」

5月ももう真ん中ですね。

さて、今日はTMN名義としてはラストシングルとなる「Nights of the Knife」です。
10周年となる1994/4/21にプロジェクト終了として発売されました。
あのときのメッセージでは
今後、新曲の発表やライブを行うこともないということを述べられていましたが
2024年のいまも新曲を聴くことができて、ライブを観に行くことのできる幸せを感じています。



1994年の頃は
発売された時点で、TMN終了をわかっておらず(テレビも新聞もほとんど見てなかった)、
「ああ、新曲はバラードなんだ」
と思ってました。
そのあとからTMN終了を知り、衝撃を受けた記憶があります。

まだ前年の「一途な恋」でTMを知ったばかりの自分にとって
「えええええ、終わっちゃうの!?」
と叫んでしまったような記憶もあります。

「MUSIC STATION」が放送されない地域にいたので
彼等の音楽番組最後の出演映像を観ることもできず(大人になってから少しだけ観ることできた。「Self Control」も歌ったらしい)
歯がゆい思いで、当時は富山に住んでいました。

まだ知ったばかりなのに終わってしまう、
この喪失感は割と大きくて
5月ぐらいから始まるtrfの「survival dAnce」「BOY MEETS GIRL」のヒットやTKブームの到来に最初は戸惑いもありました。

trfがミリオンセラーを記録していく中、
この「Nights of the Knife」は約40万枚の売上枚数で
「なんで2倍以上も違うんだ!?」
と周りの友人に言ったりしてましたが「だってtrfの歌、好きだし」で流されてしまいました。。。

さて「Nights of the Knife」ですが
初めて聴いたときは、まだ「Fool on the Planet」も聴いたことがなく
「あの丘」というキーワードに何も感じることもなかったのですが
終わりだけど、終わりのない夢の歌なんだなと
幼いながらわかった気になって聴いていました。

その直後にTKブームが到来し、
90年代後半のJPOP市場は大きく変わっていきます。
その時代のはじまりとして
「TMN終了」は欠かせないポイントだと今でも思います。

ただ終わりのままではなく
彼等はまた帰ってきてくれました。
(異星人の立場としては、帰ってきたというのはちょっと違うのでしょうが……)

あのときの私にはきっと想像もできないでしょう。
「30年後もTMのライブを観ることはできるよ」
ということを。

余談ですが
これからもずっと走り続ける……んだなと思ってましたが
1994年のこの後、すぐに動きだしたのは小室哲哉のみで
宇都宮隆と木根尚登の姿は私個人としてはしばらく見かけなくなってしまい
一抹の寂しさを感じた記憶もあります。

ウツの前年にT.UTUのアルバムはありましたが、新たなユニットとなるBOYO-BOZOは翌1995年だったような。アルバムに入ってない「楽園へ飛び込め」が好き。
木根さんの曲も聴きたくて、既発の「もう戻らない」を買って聴いた記憶があります。昼ドラの主題歌だったんですよね、たしか。久々にテレビで観ることになったのは1996年の怪曲「REMEMbER ME?」だろうなぁ。

脱線してしまった。。。

「Nights of the Knife」はミュージックビデオもこれまでを振り返る感じでかっこいいですし、
(出てくるPCには時代を感じますw)
しっとりと始まるシンプルな構成ながら大サビでの盛り上がりは
TM NETWORK時代から培われたものの最大表現だなって思いました。

この歌のもっとも素晴らしいパフォーマンスは
やっぱり「LAST GROOVE」のときです。
私は初めて聴いたのはライブの収録されたCDでした。
(当時、ライブビデオを買うお金がなく、CDをレンタルした)

曲が始まる前のウツのMCからCDには収録されているのですが
「4001日分を2日で走り抜けた気持ちです」から「ああ、TMが終わろうとしているんだ」という臨場感が伝わってきてCDラジカセの前で泣きそうになった記憶があります
(発売された時点で、ライブはとっくに終わってるのだが)

間奏の
「1974で出会った人にも
 LOVE TRAINしか歌えない人にも
 昨日、ファンになった人にも
 今まで僕らを支えてくれたすべての人たちに
 心から、感謝します
 最高の思い出をありがとう」

というウツのMCが本当に素敵で初めて聴いたときは泣かざるをえませんでした。
ギターの音も泣いているかのようで
あのときの3人がぶつけてくれるすべてがあの曲に詰まっていたような気がします。

今年も5/19に40周年のライブがありますね。

30年前の5/19は、ライブ終了後のミリオンナイツ出演時のラジオ越しの声しか聴くことができませんでしたが
今年は、この目で見ることができそうです。





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