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スマブラに本気で打ち込むプロトバナムさんに、成り行きで稽古をつけてもらった話

初めまして。豚骨飴です。突然ですが、皆さんは大乱闘スマッシュブラザーズというゲームを知っていますか?


そうですよね。こんな感じのわちゃわちゃ感を楽しむ、爽快なアクションゲームです。

しかしそんなスマブラにも競技シーンというものがあり、最強を目指す人たちが沢山います。

そんな中でも、異彩を放つ人が今回の主役です。それは……!!!



みんな大好きProtoBanham(プロトバナム)選手の話です!


スマブラプレイヤー。
Crazy Raccoon所属のプロプレイヤー。
 
兼ねてより高い実力を持っていたものの元々はダブルス(2on2のチーム戦)を好んでやり込んでいたため、シングルス(1on1)への参加はそれほど多くなかった。
SPに入ってからは活動の場を広げシングルスの大会にも積極的に参加、その才能が大きく開花した。
特に2019年4月のウメブラSP3ではブルードがくとうめきあばだんごなど錚々たるプレイヤーを破り4位入賞を果たして急激に知名度を高めることとなった。
現在のスマブラSP競技シーンにおいては最上位勢プレイヤーの一角として、国内海外ともに非常に高く評価されている。

格ゲープレイヤーwikiより抜粋

なぜ何も成しえていない一般スマブラ勢がこんな記事を書くかと言うと、それはこちらのツイートが発端です。

明日の支度をし終わり、最後にX(Twitter)を見てから寝ようとしていた時、偶然TLに、このようなポストが流れて来ました。

何をするかも全然わからない。なんでこんなにハードルが低いんだ……?いや、でも……


力になりたい!!!!



そう思ったので、すぐにリプライを飛ばしました。

数分後……

本当に返ってきました。なにこれ?夢?

普段篝火やウメブラといった大型大会に足を運んでも、プロの方々に声を掛けるのはやはり勇気がいるので、「プロは存在していた」という事実だけを胸にしまって帰っていたのですが、ここにきて「私がプロに認知される」という異常事態が起きてしまいました。


意を決してVCに入り、心臓ドキドキの状態で依頼内容を聞きましたが、私でもできるような軽い雑務のようなものです。内心ほっとしながらその後も少し談笑をしました。

その最中に、私がルキナを使っていて、プロトバナムさんの動画をめちゃくちゃ参考にしているという話をしたらこんなことを言われました。


バナムさん「このあと時間ある?よければ一緒に遊ぼうよ」



……?


……!?



……!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?


私「いいんですか!?」


バナムさん「いいよ~」

何故か成り行きで私がバナムさんと一本やることに。バナムさんは「まずは力量を見るね~」と言い、ウルフを選択。私は当然ルキナを選びます。


試合が始まると、すぐに異常なことが起こりました。


(技が……当たらない……!?)

いくら追いかけても、技が当たるギリギリの間合いで、絶対に避けられます。単調な攻撃では一切当たる素振りもなし。しかも、バナムさんは全然攻撃してこない、所謂「ガン逃げ」でした。(ガン逃げは嫌われることもあるが、こちらが攻撃されないと知っている捨て身の攻撃をここまで全て躱すのは至難の技)


そして、少しした後、「じゃあスピードを上げるよ~」と言われたと思ったら、今まで観戦してきた「プロの動き」へ変わったバナムさんと相対することになります。

絶(地面に空中移動回避を打つテクニック)を使ったフェイントも、差し返し(攻撃を打たせて隙を狩る行動)も、全てが異次元の速さで繰り広げられ、手も足も出ませんでした。頭の中ではハンター×ハンターのハンター試験編で、片手片足だけのネテロからボールを奪えなかったゴンとキルアを思い出していました。


正直、めちゃくちゃ感動しました。「プロ」から感じる圧倒的な力量差。「俺でもできるよ」とのたまう観戦勢を嘲笑うかのような完膚なきまでの敗北。同じゲームをしていながら、舞台にすら上がれなかった。そのような錯覚すら覚えました。

試合後、バナムさんは「裏技教えるからもっかいやろう」と言い、今度は先生として私に指導をしてくれました。


バナムさん「試合中、どこを見ている?」

私「そうですね……。ルキナと、相手のウルフ、そして、その間の距離を見ながら戦っています」

バナムさん「それ、ウルフだけにしてみて」

私「ルキナを見ないってことですか!?」


そして先ほどのように試合をします。すると……?

私「あれ、さっきより試合になってる?」

バナムさん「そう。見るのは相手だけでいいから。相手の行動を見て、それに対応するように動く。そうすれば、さっきより断然戦いやすくなるよ」


まあ当然負けましたが、アドバイス一つで、今までの常識がぶっ壊される感覚を味わいました。読んでいる方も、もし知らなかった場合は実践してみてください。本当に世界が変わります。


バナムさん「それと、突然だけど、どうしてeスポーツって言うと思う?」

私「どうして……ですか。考えたこともないですね。」

バナムさん「じゃあ次は、掴み打撃をしよっか。3分間」

私「まあ、いいですけど……って、3分間!?」


脈絡が無い上に突然掴み打撃を3分間する羽目に。ヒイヒイ言いながら膝蹴りをし続けます。

バナムさん「最速で入力して。あ、遅くなった(笑)」

私「き、きつい……最速ってこんなに早いんですか!?っていうか長すぎませんか!?これは、一体何をしているんですか!?」

バナムさん「3分くらい頑張ろうよ~。俺の教えてる子はみんな10分でやってるんだからね」

私「じ、10分!?」

なんとか3分やり切った私は、この行動の理由を聞きました。

私「それで……これは一体……?」

バナムさん「これは指を鍛える練習」

私「指を……?」

バナムさん「そう。さっき見てたら、ショートジャンプはできてたけど、急降下ができてなかったり、技を出すのが遅かったりしてたから」

バナムさん曰く、指が動かないのは鍛えていないからだそうで、それでは自分の思い描いた行動を取ろうとしても、指が動かないので負けてしまう……。ということだそう。指の特訓というのも目から鱗でしたが、バナムさんのそのストイックさがとてもかっこいいとも思いました。

バナムさん「よし、せっかくだから10分もやってみる?」



結論。バナムさんはとにかく凄すぎました。スマブラの知識も、人の弱点の分析も、その解決策も、全てわかりやすく、丁寧に教えていただけました。

ここでは長くなるので割愛したアドバイスなども沢山ありますが、とにかく、とても貴重な時間をくださりありがとうございました。

こうして、私はバナムファンボになりました。いっぱい応援するぞ!!!!










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