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中学校教師 #22 計算力向上へ Canva×ChatGPT


4月から中学校で勤務しています。
いずれは小学校に戻ることを考え、この経験を記録に残そうと思います。
異動の経緯や考えは下記参照

3連休が豊かだ。初日こそ半日部活があったが、子どもたちと過ごす時間がゆったりとしている感じがする。日曜日の夜になっても気持ちが揺れない。あぁ、毎週3連休だったらどれだけエネルギーが充電できるのだろう。
今日は子どもたちと登山です。山ごはんが楽しみ。

はじめに

数学において、基礎的な計算の技能はかなり重要です。
式と計算や方程式といった、いわゆる計算の領域だけでなく、図形や関数など他の領域の学習でも計算ができることが大前提として学習が進みます。

だからこそ、授業では毎時間計算の練習をしてきました。
前任校の小学校では校長先生が中学校の数学科ということもあり、どのように計算の技能を向上させるか、教わってきましたので、その通りにやってみることにしました。
①A4プリントに計算問題を4題出題。
 ※内容は、正負の数や文字式を中心に、その時の学習内容も。
②授業冒頭にプリント配付
③プリント開始、2分間
④すべて解けた生徒は、かかった時間を記録する
⑤2分後、正答を配付
 ※問題と同じプリントに丁寧に正答を書き込んでおく。
⑥生徒は各自丸付けや見直し

初めての活動に最初こそ戸惑っていた印象がありますが、次第に波に乗ってきたように感じます。
「今日は満点とれた!」
「あー、符号をミスった…」
(じっくり正答を読み込み、解法を理解しようとする生徒)

定期考査前には、これらのプリントもテスト学習に活用する素材となっています。


現状

毎時間、計算問題に挑戦してきましたが、まだ十分に力が伸びたと判断できるほどではありません。現状を分析します。

計算の技能が低いために、テストで点数が取れない
数学が苦手な生徒にとって、文章問題、関数、図形、証明など、解くことに時間がかかる問題はかなり高い壁に感じます。それに比べると計算問題は比較的取り掛かりやすい問題になるかと思います。しかし、これらの問題で点数を取ることができないと、テストの結果もかなり厳しいものになります。
つまり、計算問題は数学が苦手な生徒にとって貴重な得点チャンスなのです。

計算技能が高くないため、応用問題で苦戦する
数学が得意な生徒にとって、応用問題ではじっくり時間をかけて丁寧に解くことが理想となります。そんな生徒たちは、計算問題をささっと解きたいと感じているはずです。また、応用問題で扱う計算処理は少し複雑になっている可能背もありますが、こういった計算問題もささっと解けることが理想。
つまり、数学が得意な生徒にとって、計算の技能は高いという状態ではなく、突き抜けるほど計算の技能が高いことが理想であると考えられます。


仕掛け

生徒の現状と授業の流れを踏まえると、さらなる仕掛けが必要だと感じました。そこで、計算の技能を高めることを目的として、新しい活動を企画しました。

(うたういぬの頭の中)
・普段の授業とは違い、ものすごい速さで計算問題に挑戦する機会を設けたい
・学級対抗にすることで、文化祭や体育祭で盛り上がっている学級対抗意識を数学にも活用したい
・時間内に解ききれない生徒も、時間を見つけて計算に取り組み、自己チェックできるようにしたい
・生徒の点数を集計する手間を省きたい
(現在、2年生2学級・3年生3学級を担当している)


いろいろと構想し…以下のポスターを作成しました。


ゲーム風に


Canvaの活用

この企画を周知するためにポスターを作ろうと思い、Canvaを開きました。
まずはデザイン。
タイトルに合うように「ゲーム」と入力。

RPG風です 良き

ひとしきり入力後…
CanvaのAI能力を知る。
デザインに合うグラフィックが提案できるなんて!

コントローラーはスーファミか?

また、デザインに合うフォントも提案できるなんて!

ピクセル感 いいよねー


ChatGPTを活用

まず、企画のタイトルを生成させました。
なかなかいい候補が多く、悩みました。さすがだぜ。

その1
速い!
決定!


次に、問題を生成させました。
出題したい問題とは少し違うものが生成されることもあるので、ちょっと修正。とはいえ、速い!

その1
その2

正負の数の計算や文字式の計算は良い感じでした。
中3式の展開や因数分解はイマイチでした。うーん。


Microsoft アプリを活用

生徒は、A4片面に印刷された30問に挑戦します。
3分後、生徒はTeamsに投稿された正答を見て自己採点をします。
その後、Formsにて点数を回答。

クラスごと作成

名前はドロップダウンで選択。生徒の名前が入力されています。
生徒も回答しやすいですし、こちらも集計しやすいです。


楽しみとは?

生徒の力が高まるように、生徒が楽しく学習できるようにと企画することが楽しく感じています。教師のやりがいってものでしょうか。

これまでは、自らのアイデアと自力で企画を進めてきましたが、今回はCanvaやChatGPT、Microsoftのアプリを活用することで、非常に効率よく準備を進めることができました。

この企画は今週からスタートします。
スタートする前から楽しみです。

その後の様子など、またまとめることができたら良いなと感じます。



いつもは週に1度の投稿なのですが、3連休のため今回のような記事を作成してみました。

では、登山にいってきます。



【「えがお」を大切に  焦らず、誠実に、前向きに】


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