【この歌詞がイイ!】『電車かもしれない』より「ぼくらは生まれつき体のない子どもたち」

時々無性に聴きたくなるバンド、「たま」。正気か狂気かわからないキミョーな世界観に、J-POPではなかなか耳にしない独特のサウンドが私たちの心を掴みます。今回はたまの曲の中から「電車かもしれない」をチョイス。

↑このMVもまた素晴らしい! 
この歌詞も例に漏れず「たま」節全開で難解ですが、どうも歌詞全体に漂っているのは「存在するってどういうこと?」という問いかけです。「ここに今ぼくがいないこと誰も知らなくて」というフレーズや、自由に遊びまわる子どもたちが世界の理(ことわり)たる物理や算数を知らないということからも、論理的に解明できないような不思議なものに焦点をしぼっているような言葉が連なっています。そのなかでも特に

ぼくらは生まれつき体のない子どもたち

という歌詞は印象的です。
そもそも僕たち人間は「存在」しているのでしょうか。この「存在」という言葉については、昔から多くの人間たちが考察をしてきたものです。たとえばとある哲学者は「われ思うゆえにわれあり」なんていう名言を残していますよね。人間という動物は、時々「当たり前」のことに不安感を抱くのかもしれません。しかしそこで敢えて「ぼくたちは存在しないんだ」という答えを信じてみたら、世界がいつもとは違う景色に見えるかもしれません。さあ、私たちは本当に存在しているのでしょうか? ふふふ。
それではまた次回お会いしましょう、ぐーばい!

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