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質問が苦手なデザイナーが、質問することについて考えてみる

誰かに質問をすること。相談すること。
大きなことでなくても、些細なことでも
緊張します。

学生の頃から、
苦手だということは分かっていました。
できればしたくないです。


でも、デザイナーとして仕事をしている身として
苦手だから、しないという選択はないと思っています。


相手のご希望をきちんと形にできるデザイナーになりたいからです。

私が憧れるデザイナーの皆さんはこの力があります。

相手のご希望をしっかりと汲み取るためには
「質問力」「相談力」どちらも欠かすことができません。


・・・でも、緊張する。



先日、夫のある行動をきっかけ
これについて考えてみました。

ある日、娘が保育園であった出来事を話してくれました。
本当に些細なことだったのですが、
少しだけ引っかかる内容でした。

「どういうこと??」
「(本当だとしたら)大丈夫??」

お話好きな娘ですが、まだ年少です。
時系列もばらばらで不確実なことも多くあります。

詳しく知りたい気持ちはある。
まあ、いいかと蓋をしました。

蓋ができる位の本当に小さな出来事でした。


次の日、保育園に送りに行った夫。
担任の先生に、フツウに相談したそうです。

平然な夫と、驚くわたし。

「たいしたことじゃないのにー」と
ブツブツ言うわたしに
夫は「気になるから聞いてみただけだよ」と。

今までに何度もありました。
気になることがあった時に
そのこと自体が大きくても小さくても
すぐに何かしらアクションするのです。

聞くか、聞かないか、迷うことも無いようです。


今回は、特に小さなことだったので
驚きと一緒にいろいろな気持ちが湧いてきました。

「確認のために時間を使わせて申し訳ない」
「こんなことのために迷惑かけて申し訳ない」
「クレーマーと思われたら嫌だな」
「小さなことをぐちぐち気にする人だと思われたら…」
「先生方に嫌われるかも…」

迷惑かけたくないという気持ちと
嫌われたくないという気持ち。
わたしはこんな気持ちでいっぱいでした。

わたしは、「わたしを守るため」に
聞かないという蓋をした。

ということに気づきました。

対して夫は、

気になるから、ただ、フツウに、聞いた。
娘のために、ただ相談した。


なんのために、だれのために
みている目的がはっきりしていました。

周りのだれかではなく、娘のために。

不要な回路がないから
まっすぐ行動できるのだと、はっとしました。




デザイナーとしての仕事でも同じことが言えると思います。

ヒアリングなどの時間は、特に緊張します。

時間を使わせるなど迷惑をかけたくない
質問をして答えがなかったら申し訳ない、困らせたくない
いろいろな質問をして嫌われなくない
コミュニケーションが下手と思われたくない
質問をせずに気持ちを汲み取りたい(すごい人って思われたい)

正直、こんな気持ちがあります。

迷惑かけたくない、嫌われたくない
が強いです。

自分が傷つくのが怖いのだと思います。


ヒアリングは、誰のためだろう?何のためだろう?


みている目的が違うのかもしれない、
と思いました。

相手のために、聞く。

ご希望をお聞きして、良いものを作るために、聞く。

相手に満足していただけたら
わたしもとても嬉しいから
結果、わたしのために「聞く」
でもあるなと思いました。

ヒアリングが緊張するのは仕方がないと思います。
それだけ良いものを作りたいという責任があるから。

でも、
緊張しすぎて逃げそうになったら
自分ばかりに矢印が向いている証拠だと思います。

その時は、
目的を今一度確認しよう!と思いました。

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