【エロゲ感想】みずいろ 87点
【魅力】
●日常
本作は日常の描写がかなり多いです
朝起きて朝食を食べて登校してクラスメイトと軽いあいさつをして授業を受けて昼ご飯を食べて下校して夜ご飯を食べて寝て•••
という1日の本当に何気ない日常の描写がとても多いです
人によっては冗長だったり退屈に感じる要素かもしれないです
でも自分はこの本作特有のゆったりとした雰囲気がとても気に入りました
妹や友達との何気ないやり取りがとても好きです
みんなも普通に生活してるんだなーって伝わります
それに何度も描写してるということはこういう何気ない日常の大切さをテーマの1つにしてるとも思いました
●音楽
本作はいい曲がたくさんあります
各キャラのテーマ曲から日常シーンの曲やシリアスなシーンの曲まで幅広いです
主題歌の『みずいろ』は言うまでもなく名曲です
ここまでいい曲の多い作品は以前プレイしたホワイトアルバム2以来だなって思いました
自分が本作の日常シーンや演出を好むのも曲がよくてより作品にのめり込んでるからです
●演出
演出の良さには音楽の良さも大きく関わってますね
各場面に使われる曲が本当にいいです
あと本作は各キャラにとってそれぞれ重要になる道具があります
その道具を使った演出もかなりよかったです
個別√終盤は特に凝った演出をしてくれて雪希編や日和編での演出はかなり気に入りました
【ヒロイン】
●雪希
かなり気に入りました
『銀色』の朝奈ちゃんと同じ声優であの声は本当に妹キャラと相性いいなって思いました
頭につけてるリボンもとても似合ってて好きです
歩いてる時にリボンが弾む描写をしてる時がたまにあって雪希ちゃんの気持ちも描写しててそれもいいです
個別√もなかなかよかったです
日和と仲良くしてる時のヤキモチがかわいかったです
主人公にいろいろ褒められるけど自分はよくできた妹ではないって自己嫌悪するシーンからはなかなかよかったです
雪希の秘密が明かされたり音楽や演出で終盤のシーンがさらによくなりました
日和も主人公のことが好きなのに雪希に譲ったのはなかなか複雑です
雪希もいい子だけどここの日和もすごくいい子で普段ポンコツなのに妙に察しがよかったりてギャップがすごかったです
ラストの演出もなかなか乙なことやってくれてとても気に入りました
雪希は本当にいい子でとにかく兄思いです
料理や掃除など家事全般をこなして困った兄を何度も励ましたり家庭教師を呼んだり兄のためにいろいろ頑張ってます
態度や仕草など些細なことから兄の異変に気づいたりもします
冬佳先生編では先生のことを好きになったと本人すら気づいてないことを指摘しましたね
●日和
かなりのポンコツさん
声や話し方の時点でポンコツさが溢れてて声優の演技すごいと思いました
ポンコツだけどとても素直でいい子です
それゆえ主人公には何度もからかわれてしまうけど
個別√はかなりよかったです
音楽や演出もよかったし幼少期の出来事との結びつけ方もよかったです
ネタバレになるので詳しくは書けないけど
●清華
いかにもなツンデレって感じのキャラです
あと頭のデカリボンがかなり特徴的なキャラです
プロペラだのアンテナだのタケコプターだのいろいろネタにされてて面白かったです
よく喧嘩するけどなんだかんだ仲良い感じが好きです
個別√はちょっと微妙だと思いました
このシナリオは砂絵作りがほとんどで無駄に長かった気がします
主人公はかなり砂絵の完成に貢献したのに清華が主人公を雑に扱ってたのはモヤモヤしました
もっと感謝してもよかったと思います
清華の抱えてた問題もかなり引き延ばしした割には可もなく不可もなくって感じでした
問題解決もちょっと雑な気がしました
個別√よりも普段の軽口の言い合いしてる方が好きですね
麻美先輩編では結構清華の出番が多く先輩とも仲良くしてて好きです
追加シナリオでのイチャイチャはかなり気に入りました
清華かわいかったです
●進藤さん
やかましいけどなんか好きなキャラです
声がとても合ってると思います
個別√は幼少期の話をかなり活かしてると思いました
終盤まで普通の話だったけどびっくり要素がありましたね
●冬佳
最悪な出会い方をしたけど結構気に入りました
大学1年とは思えないほど人間的にすごい人だと思いました
最初は社会人だと思うほどでした
ただ勉強を教えるだけじゃなくて自ら悩み考えるという勉強をするうえで根本となる大事なことも教えてくれました
主人公が無茶する場面では休むことも大切ということも教えてくれました
この√では珍しく主人公が頑張ってたのもよかったです
普段は日和や清華をからかったり授業中は寝てばかりで魅力的なキャラとは言えないです
最初やらかして逆切れした場面は流石にひどいと思いました
でも妹にも呆れられてこのままではダメだと思い頑張りましたね
先生の厳しい授業にも耐えて問題を抱える先生のためにも一生懸命になってました
頑なに殻に閉じこもった先生にどうにか自分の想いを伝えられてよかったです
終盤は特に演出や音楽の良さも相まっていいシーンになりました
●麻美
とてものんびり屋でぼーっとしてるキャラ
ゆったりと丁寧な話し方をして声がかわいくて結構気に入りました
怒る時に「め!」って言うのかなりかわいいです
学食では力うどんをよく食べて聞かれてもないのに「お餅美味しい」と言ってくるのもかわいいです
先輩なのに先輩とは思えないかわいさがあります
シナリオ本編は本作のゆったりとした雰囲気に1番合った内容だと思いました
混雑を極めた学食での注文をかけた熾烈な争いやお散歩シーンや日和や清華たちも交えたゲーセンでの遊びなどいろいろです
最初は混雑を恐れてたけど主人公の助けもあり無事おばちゃんに注文できた時は嬉しかったです
あとなんかよく分かんないうちに清華や日和とも仲良くなってよかったです
あるとは思わなかった絡みでとても微笑ましかったです
風や風景や空の描写など丁寧でお散歩シーンもとてもよかったです
音楽や雰囲気もよかったのでそういう何気ないシーンでも心に残りましたね
ED後のエピローグもなかなかよかったです
もう終わりかなって思ったところでさらにいいシーンがきてとても嬉しかったです
【総合評価】
主人公がちょっと気になりましたね
日和や清華をよくからかうけど度が過ぎた悪ふざけが目立ちます
清華に借りたノートに落書きしたり猫をいじめたり進藤さんへの扱いがひどかったりで擁護できない場面がちらほらありましたね
下ネタは言わないけど『はつゆきさくら』のはつゆきを思い出しましたね
もしかしたら本作の主人公の方がひどいかもしれないですね
それ以外は特に気になるところはなかったです
どのヒロインもみんな魅力的で個別√はどれも楽しめました
何度も言うけど本作は雰囲気 演出 音楽がとても素晴らしいです
シナリオじたいは緻密に作られてるわけではないし何気ない日常の描写も多いけどとても気に入りました
退屈で何もない日常を楽しむことができるなら本作はとてもオススメです
批評空間見たら退屈って意見が結構多かったのでそこも注意ですね
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