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「リカバリー・カバヒコ」読書感想文

青山美智子さんの本が好きだ。

心がざわざわしたときに読むと、
精神が安定する。

本屋大賞の候補作品になっていたので通勤中に読んでいた。

公園にあるカバの乗り物がカバヒコだ。痛いところを触ると効き目があるという。

中学校のときには特に勉強しなくても成績が良かったのに、高校になったとたんに成績がかんばしくない。母の期待に添いたいと思い、点数を書き換える。

そんなごまかしをしながら、自分の心がしだいに追い詰められていくところにあらわれたクラスメイト。

大家族の中で、アルバイトをしながら学業を両立させていることを知る。人にどう思われるかは気にせず、自分が理解したいというために勉強する姿に、自分自身を省みる。

他にもママ友に合わせることで自分でなくなっていく主人公。

母孝行がしたいのに、意地の張り合いでうまくいかない息子。

様々な人がカバヒコと関わる中で、前と違う自分になっていく。

寝る前にあとちょっとと思ってタイマーを延長したら、とうとう全部聞いてしまった。

青山美智子さん、温かい作品をありがとうございました😊

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