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大河ドラマ「光る君へ」応援

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大河ドラマ「光る君へ」の感想文で気に入ったものをこれから集めていきたいと思います。これも今年の初日の出です。
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大河ドラマ「光る君へ」第19話〜藤原公任と百人一首の和歌

大河ドラマ「光る君へ」第19話〜藤原公任と百人一首の和歌

こんばんは、もちまるです。

今回も「光る君へ」の話です。

道長がどんどんと偉い立場になり、いよいよという感じがしてきました。

今回は、道長・公任・斉信・行成が集まる場面で、公任が風流に生きると言った趣旨の発言をしているのが気になりました。

確かに、公任といえば第一イメージが風流人。

政治というよりも、和歌や漢詩といった文学面での方が印象的なイメージがあります。

今回は、藤原公任に少しス

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【大河ドラマ・光る君へ】朝廷のお笑いコンビをもっと見たい。

【大河ドラマ・光る君へ】朝廷のお笑いコンビをもっと見たい。

第十九回・放たれた矢。
事件の起こる回ですな。

それでは感想です。

*****

「異なる道を、歩みとうございます」
一条帝に関白になりたいのかとストレートに聞かれた道長。
陣の定めに出たいから関白にはなりたくないとハッキリ答える。

バックに流れる音楽が、ちょっと不穏な対決ムード。
道長の考えを聞いた一条帝は、どのように考えるのだろう。

*****

「この議、よろしからず。このようなこと

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平等に機会が与えられる社会に(光る君へ19回感想文)

平等に機会が与えられる社会に(光る君へ19回感想文)

まひろが一条天皇に政に関して意見を求められ、述べた言葉。

宗の国は、平等に機会が与えられている。日本もそんな国にという内容。

まひろが男だったらという言葉が、再び聞かれた。

文学少女のイメージが強かったが、そういう面もあるのかと思った。

まひろは、もしかするとこれから、政治にも関わっていくのかもしれない。源氏物語はその道具なのかもしれない。そう考えるとこれからが楽しみだ。

『光る君へ』の時代の流れを解説~高校日本史『学習プリント』⑪つき

『光る君へ』の時代の流れを解説~高校日本史『学習プリント』⑪つき

フローシート今回のフローシートは大河ドラマ『光る君へ』で話題の藤原道長・頼通の時代を扱います。摂関政治の最盛期ですね。こちらでは『光る君へ』のキャストも交えて解説していきたいと思います

 

解説①摂関政治の成立

 前回も出てきた安和の変から話を始めたいと思います。安和の変で左大臣源高明が左遷されたことによって、藤原氏による公卿(国政を司る高官)の独占体制が確立し、摂政関白がほぼ常に置かれるよ

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大河ドラマ「光る君へ」第十八話「岐路」所感

大河ドラマ「光る君へ」第十八話「岐路」所感

久々にネタバレアラートです。今回は「宮廷の諍い女」最終回までのネタバレを含みます。

宣孝さま!

 ウェルカムバック!ようこそおかえりあそばしました。この、平安貴族にしてはちょっとロックな、でも小器用な感じがいいですよ。蔵之介さんがいい味出してます。この人かさわさんがまひろの側にいてくれれば、このドラマがちょっと明るくなります。

中の関白家、定子中宮さま。気づくの遅いよ。

 道兼、道長と、二

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【大河ドラマ・光る君へ】再会したり、お別れしたり。

【大河ドラマ・光る君へ】再会したり、お別れしたり。

第18回・岐路。

宣孝が国司のうまみを味わい尽くして都に戻った。
たくさんの土産物を携えて現れる。
唐の酒を飲んだまひろパパは、どうもお口に合わなかった様子。

でもまひろは「変わった味」の酒に興味津々。

宣孝から「まひろも味わってみるか?」と言われて、めちゃくちゃ前のめりな返事を返すのがちょっと意外だった。
私はよろしゅうございます…みたいに遠慮しちゃうタイプかと思ったのに。

意外と積極的

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一条天皇の苦しみは(「光る君へ」18回感想文)

一条天皇の苦しみは(「光る君へ」18回感想文)

古典の中にいる一条天皇は意志が強いとは思えませんでした。

関白を、伊周にするか道長にするか、自分なりに考え、
母と定子と両者に配慮した選択をしたと思います。

実の母と妻を苦しめる選択にならないよう考えたのでしょう。

権力闘争の渦に巻き込まれ、それでも、自分の意志を貫きたかったと思います。

道長がどういう選択をするのかをみていこうと思います。

最後の場面のまひろは、道長に何も声をかけません

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【大河ドラマ・光る君へ】乙丸の推しは姫さま。

【大河ドラマ・光る君へ】乙丸の推しは姫さま。

第十七回・うつろい。
女性がらみの話の多い回だったな。
とくに伊周。
女遊びがマメすぎる。

では感想です。

姫さまが元気になって良かったよね。
嬉し泣きしてる。
「心配かけたわね」と言われて、デレる乙丸。
ホント、姫さま大好きだよねぇ。
てゆーか、乙丸は感染しなかったんだね。
よかった。

ところで、乙丸の握っているほうきの柄。
いかにも自然の木といった風情で、ゆるやかにカーブしてる。
考えて

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人は権力をもつとこうなる(「光る君へ」17回感想)

人は権力をもつとこうなる(「光る君へ」17回感想)

人は権力をもつと
こうなるということを
「光る君へ」で
思い知らされた。

道隆さんはそんなことないと
信じたかったが、
最後は、自分の子どもへの執着心を
あらわにした。
それをよりにもよって、
道兼さんに頼むとは。

親子や兄弟の確執などを
歴史として学ぶと
なんとなくで終わってしまうが、
こうしてドラマで人間として見せられると、
同じ人間として
現代と重ね合わせて
考えることができる。

権力

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偉くなっても変わらずにいて道長(「光る君へ」16回感想)

偉くなっても変わらずにいて道長(「光る君へ」16回感想)

道隆さんの横暴ぶりが、近頃目に余るようになってきました。

疫病が流行っても対策をせず、己の身だけを心配する道隆。

兼家さんと同じ道を歩むのか、と残念に思いました。

道隆さんのイメージはそんなものじゃなかったのに。

スマートな兄のイメージでした。

道長はすべての権力を掌握したとき、どうなるのでしょう?

同じ道を歩むのか、そうでないのか、根本的に変わらないでいてほしいです。

【大河ドラマ・光る君へ】こぶしを握って姫さまの回復を祈る。

【大河ドラマ・光る君へ】こぶしを握って姫さまの回復を祈る。

イケメン道兼、登場。
なんか少し、痩せたような気が?
道兼が汚れ仕事を自ら請け負うとは…どういう心境なのか。

「これ以上、私をみじめにさせないでください。ほっといて」
冒頭。
さわさんが爆発した。

まひろにしてみれば、なんのこっちゃ!だが、さわさんは我慢していたものがあふれて出てきてしまったのだ。

道綱のヤツめ。
間違ってしまった以上、覚悟を決めてさわさんの相手をすればよかったのに。
そうす

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【漫画】『枕草子』ってどんな話? ー 猫、あてなるもの、香炉峰の雪 ー

【漫画】『枕草子』ってどんな話? ー 猫、あてなるもの、香炉峰の雪 ー

清少納言の随筆『枕草子』。「春はあけぼの…」以外にはどんなことが書いてあるのでしょう?

清少納言の『枕草子』は中学・高校の古文の授業で必ず取り上げられる教材です。

「春はあけぼの…」が有名ですが、『枕草子』全体の内容は季節や自然にとどまりません。風物、風習、人物スケッチ、生活風景、宮中の日々、天皇や中宮、殿上人・公卿らとの交流等々、実に多くの人々が登場し様々なことが描かれています。
まだ“随筆

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大河ドラマ「光る君へ」第15回~道長と伊周の弓争い

大河ドラマ「光る君へ」第15回~道長と伊周の弓争い

こんばんは、もちまるです。

今日は、大河ドラマの感想です。
少し投稿が遅くなってしまいました。

今回は、たくさんの見どころがあったのですが、
道長と伊周の弓争いの場面について書いていこうと思います。

ネタバレありますので、ご注意ください。

道長は、藤原道隆の弟。
伊周は、道隆の息子。

つまり、道長にとって伊周は甥に当たるわけですね。

今回は、道隆の元を訪れた道長が伊周と弓争いを行います

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【大河ドラマ・光る君へ】寒い日は手ぬぐいマフラーに限る。

【大河ドラマ・光る君へ】寒い日は手ぬぐいマフラーに限る。

第十五回・おごれる者たち。
さっそく感想いっちゃいます。

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主上の歩き方。視線。扇の持ち方冒頭。
いずれを取ってみても、なんだか大人になれていない。
「まだまだ子どもだよね」感がある。

実際、まだ子どもなんだよね。
定子と「偏つぎ」の遊びもしてるし。

しかしその「偏つぎ」で選んだ札は「政」の字をつくりだしている。
将来を暗示しているのかな。

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廊下ですれ違う中宮定子

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