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飛行機から宇宙?さんぽ

連休最終日、特に予定ないけど、どこかに行きたい!と思い立ちました。
そんな時に調布駅前からのバスはとても便利です。

まずは、調布飛行場行きのバスに乗ります。
ところが11時発のバスは乗客私一人でした。(理由は後ほどわかりますけど)終点一つ手前で降りて、目指すはプロペラカフェ。

ちなみに、調布飛行場は「調布飛田給郵便局」の風景印に描かれています。

右へ向かうとターミナルビル

カフェは左のゲートから入ります。
目的地はカフェですが飛行場の敷地内なので、ゲートに係員の方がいて、カードに名前・連絡先・行き先(プロペラカフェ)を記入します。そこで注意事項として伝えられたのは、敷地内は会社(航空会社、航空写真の会社など)があり、写真・動画はNGとのことでした。
もちろんカフェ内はOKです。
こちらの写真は道路から撮った管制塔です。羽田空港とは比べられないほど規模が小さいことがわかります。

小さく見えるのが管制塔

カフェに到着すると、子ども席付のママチャリが数台駐輪されていて、近所の小さい子がいるファミリーの定番スポットのようでした。

カフェの建物は格納庫の一部を使っているので、ガラス越しに飛行機を見ることができます。(でも、この飛行機は定期便の飛行機ではない)

詳しくないけど、色々な種類の飛行機

店の奥が一面の窓となっていて、滑走路がよく見えます。

よく見ると、何かが乗っている…

こちらの写真は、窓越しの滑走路です。

何となく、不思議な風景

奥の円い建物は、味の素スタジアムです。手前の飛行機はよく見ると、展示されているみたいでした。何だか固定されてますよね~

どうやら、飛行機の発着時間は、午前中と午後に分かれているようでランチタイムは休憩なのでしょうか。
だから飛行場行きバスに誰も乗らないのか…

動いている飛行機を見たい場合は、飛行機の発着スケジュールを確認すべきでした😢

さて、このまま飛行機を待つのもどうかなー、ということで、次の目的地は宇宙!
調布市のお隣、三鷹市にある国立天文台です。

歴史を感じる門

ここまではプロペラカフェから徒歩15分位です。とはいえ、最後は登り坂なので、少々汗ばみました。

国立天文台は明治時代に港区麻布に設立され、のちに1927年(大正13年)に現在の三鷹市に移転したそうです。大正の頃には麻布は天文観測には向かない環境になったのでしょう。当時の三鷹は村だったそうで、夜は真っ暗で静かだったと思います。

次の写真は正門を入ってすぐの受付です。なんともレトロで可愛らしい木造の建物ですよね。

明るい水色がいい

受付を済ませて見学者ステッカーを服に貼ります。

シワになってる…雑な貼り方

入場は無料です。今は観測に使用していない(引退した)施設を主に見学できます。国登録有形文化財(建造物)です。

残念ですが、この時(*注)はコロナ対応のため見学者向けの施設で入れない建物があるようでした。

*注)"この時"とは、去年2023年1月のことでした

入場して最初に見学したのは、ここで最も古い建物の第一赤道儀室。1921年(大正10年)に建てられ、天文台が三鷹に引っ越して来た時に移築されたのものだそう。

古さを感じます

中を覗くことができます。平成に入っても太陽黒点の観測に使われていたようで、写真には写っていませんが意外に事務室らしくなっていました。

きれいに保たれている感じです

敷地内には古墳もありました。

宇宙と古代遺跡との組み合わせ

そして、天文台大赤道儀室、今は天文台歴史館となっていて、見学コースがあります。

こちらは1926年(大正15年)の建物です。

古いけど、天文台のイメージそのもの

1Fは壁に天文台のカッコいい(またはエモい)写真が飾られているんです。三鷹の国立天文台だけでなく、野辺山だったり他の国内の天文台や、海外にある日本の望遠鏡、ハワイのすばる望遠鏡とか、チリのアルマ望遠鏡を美しく、ドラマチックに撮影した写真にじーんときました。

壁に「いい写真」

そして、何なのかはわからないけど、古い機械が展示されています。

これは、感動!1970年に観測・撮影された彗星です。アナログです。他にもアンドロメダ星雲の写真乾板(デジタルになる前はこのように撮影して記録していた)もありました。

彗星

2Fに上がると、65センチ屈折望遠鏡が!!屈折望遠鏡(古いタイプの望遠鏡)としては日本最大級で、主に星の位置測定を行ってきたそうです。1998年に引退しています。
このフロアは人を感知して自動で照明が点くのですが、かなり不安定で突然消えるんです。私一人しかいなかった時間もあって、ちょっと怖かったです・・・

望遠鏡を見上げる

この施設は設立した当時の森をそのままに保存しており、高い木々に囲まれています。少し離れた建物が見通せないのですが、奥に進むと、アインシュタイン塔(太陽望遠鏡)がありました。1930年(昭和5年)の建物です。うまく写真に撮れなかったのですが、窓や入口などクラシカルモダンなデザインでした。

逆光でわかりにくいですが、いいデザイン

こちらは、旧図書庫で1930年(昭和5年)の建設です。外壁のスクラッチタイルが印象的でした。

タイルをみたくて寄りました

子午儀資料館です。中にはレプソルド子午儀(経度を測定)が展示されています。建物のデザインが建設当時1925年(大正14年)の流行のものらしいです。

植物が絡まっています
春になると雰囲気が変わるかな

ゴーチェ子午環室です。1924年(大正13年)建設。観測の機能のためなのでしょうが、なんとなく可愛らしいデザインですね。手前の木は桜なので、季節になるとどんなに素晴らしい眺めになるか、楽しみです。

窓が顔みたい

そして、その先には開けた広場のような場所があり、ここにも施設があります。

くぼみの中心にぽつんと

桜の大木が多いです。今の寒い季節に蕾ができているんですね。眺めの良い場所にはベンチがあり、ここで花見ができそうです。

低い位置に枝が伸びています

6メートル    ミリ波電波望遠鏡です。これは現役なのでは?と思ったのですが、三鷹から日本各地の天文台に移設を重ね、最近(2018年)に戻ってきて引退したようです。

十分に働けると思う

ここは、大学のキャンパスのようです。観測はもっと暗くて空気が澄んで静かな地方や海外に移っても、研究の拠点はここなのだと思いました。見学施設はほんの一部で、天文台はもっと奥が深いのです。最先端の研究を行っている場所ですが、日本の天文学の歴史と1920~1930年代の古い建物を堪能することができる場所でもある、というのが不思議です。

現役の施設は見学対象外なので、裏からそっと撮った建物です。

現役の施設

他にもいくつも建物があり、研究者用の宿泊施設もありました。また、グランドでは少年野球の試合をしていました。広いので、関係者は施設内を自転車移動しているようでした。

受付に戻ってきました。
門の外を見ると、住宅に囲まれているのがよくわかります。でも、森のおかげで静かな環境が保たれていることがよくわかりました。
名残り惜しいけれど、バスに乗って調布に戻ります。

門の外を眺めた景色

そして、柴崎に移動して・・・最後はやっぱり2nd STORYでデザートタイム。

冬のデザートらしいビジュアル

レモンのティラミスとアールグレイ紅茶、美味しゅうございました!😌

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