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「変わりたいのに変われないあなたへ」~人と繋がる温かい世界~【前半】

☆interview☆
「変わりたいのに変われないあなたへ」~人と繋がる温かい世界~【前半】

「この人生を変えたい!」
そんなことを、誰しも一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
しかし、その思いを実現した人はどれくらいいるのでしょうか?また「ではどうしたら人生を変えられるのか?」という疑問に対する明確な答えはあるのでしょうか。
どんなに頑張り続けても、思い描いた人生の理想にはほど遠く、気がつけば「人生なんてこんなもの」と諦めて、ただやり過ごす毎日・・・。
少なくとも、今回の主人公のむつ子さん(ニックネーム)は、ミロステクノロジーの出会う前はそうでした。
これからご紹介する彼女の実体験は、そんな諦めてしまった方々の日常が変わる、大きなヒントになるでしょう。

◆プロフィール◆
『むつ子さん(ニックネーム)』
学校の養護教諭の彼女は、企業に勤める父と母、兄の4人家族。支配的で暴力的な父と、それでも離婚しない依存的な母を見るうちに、いつしか「手に職をつけ、誰にも頼らずにひとりで生きていこう」と考えるようになり、大学卒業後に養護教諭の道へ。現在は公立中学校に勤務しています。

<インタビュアー: 大谷香織 研究員 / ライター: 小田朱里 研究員>

◆目次◆
~前半~
■荒れ果てた学校
■沸々と込み上げる怒り
■幼少期から抱えていた孤独

~後半~
■理想の家族という形
■怒りの正体
■ひとりじゃない
■あっちもこっちも再生整備!
■人生を変えたい!と思っている人たちへ

■~編集後記~

中学校で保健室の先生を担当しているむつ子さん。
学校の保健室には、毎日ありとあらゆる問題を抱えた生徒が次々にやって来ます。懸命に対応してはいるものの、どうしようもない孤独感や苦しさ、得体の知れない怒りに苛まれ、「もうこの仕事は無理かもしれない・・・」と、苦悩に満ちたつらい日々を過ごしていたそうです。
ところが、ミロステクノロジーを使って、むつ子さんが“あること”に真摯に向き合い続けたところ、苦しかった状況がすっかり変わってしまったのでした。
彼女が真摯に取り組んだ“あること”とは?
むつ子さんの驚きの変容体験について、お話を聞いてみました。

~前半~
■荒れ果てた学校

私は現在中学校で保健室の先生をしています。転勤で今の学校に来てから今年で 5 年目を迎えました。

着任当初とにかく驚いたのは、毎日ありとあらゆる問題を抱えた生徒が朝からひっきりなしに保健室へやってきて、部屋は常に満員状態。
体調不良で早退する生徒も多く、中には重い傷病を抱える生徒もいました。
また、救急車を年に4、5 回呼ぶこともあり、まるで野戦病院のようでした。

しかも、保健室がそんな状態なのに、そこに問題意識を持つ教員はおらず、早退希望者がいても担任が家庭に連絡をしないまま、生徒を保健室に連れてくるのも日常茶飯事。
ある教員が「面倒な生徒がいたから保健室にぶち込んでおいた」と言うのを耳にしたときは「保健室は託児所じゃない!」と、私は心の中で叫んでいました。

保健室自体も一見整理されているようで、棚の奥や隙間、引き出しを開けると、ゴキブリの死骸やカビ、古い書類や壊れ物が次々に出てくるありさまでした。

生徒の問題を正面から受け止めようとする職員は誰もおらず、責任を持とうとしない。面倒が起これば、とりあえず保健室に丸投げ。一般的には“高校進学率の高い良い中学校”で通っていただけに、そのイメージと荒んだ実態とはあまりにもギャップがありました。

■沸々と込み上げる怒り
私が勤務する中学校の規模では、生徒数に応じて配置される養護教諭は私一人だけ。同じ教員でも授業を持たない私の立場は異質なうえ、同僚の教員や事務職員には近寄りがたさや冷たさを感じていたので、安心して問題を共有したり相談したりできる場所はありませんでした。

そんな中、次々とやって来る生徒が“当たり前のように”つらさを訴え、泣き叫ぶのを見ると、
「なぜ、人の迷惑になることや人の手を煩わせることを平気でできるの?」
「なぜそれを少しも申し訳ないと思わないの?」
と、どうしようもなく怒りが湧き、胸がかきむしられる思いになるのです。保健室は心身のつらさを訴える生徒を受け止め、癒し、治すべく対処するのが私の役目だと頭ではわかってはいるものの、悶々とした中に込み上げてくる怒りと葛藤。

「私こそ保健室で休みたい!」
そんな思いを持ちながら、自分に叱咤激励をし、自分にムチを打ち続けるような毎日でした。

■幼少期から抱えていた孤独
そんな時、私はミロステクノロジーというものに出合いました。
このテクノロジーによって、たくさんの方々の変容を目の当たりにしてきた私は、
「この苦しい人生を変えたい!」
と強く思うようになっていました。
「自分から湧き上がる感情が鍵になる」ということを知った私は、出てくる感情をじっくりと感じてみることにしました。

私が幼かった頃、両親の喧嘩が絶えませんでした。
父は家族への暴言がひどく、時には暴力までふるうので、次第に私は父と凄まじくたたかうようになりました。
「父さえ死ねば、家族は平和なのに…」
と、何度思ったか分かりません。
母は母で、そんな父でも決して離婚しようとはしない姿を見て、
「母はお金のために離婚できないんだ」
そう思った私は、母は男性に依存する弱い存在だと感じていました。

「男なんかに頼らずひとりで生きてやる!」
両親を見ながら、私は子ども心にそう決めたのでした。

学校では友達と呼べる人はおらず、自分はどこか普通ではなく嫌われていると勝手に思い込み、怖くてあまり人と話ができませんでした。
また、どこにいっても可愛がられる兄とは違って、ちやほやしてもらえるような可愛さは私にはない…自分でそう思っていました。

このように、家の中でも外でも“孤独感”を抱いていた私は「一人で生きていく」という考えが、ますます強くなっていったのでした。

こうして振り返ってみることで、私が勝手に思い込んでいたもの、そしてその思い込みというフィルターを通して人を見ていたことなどが、徐々に浮き彫りになってきて、どうしようもないほど絡まっていた“人生の縺れ”が、少しずつほどけていくのを感じていました。

様々な問題を抱えた生徒が次々とやって来る保健室で、誰からのサポートも得られず、孤独とたたかいながら仕事をしていたむつ子さん。
「この人生を変えたい!」と決めて自分と向き合い始めると、子供のころからずっと孤独感を抱えていたことや、「自分は愛されていないし、愛される価値がない」という間違った自己イメージを持っていたことが見えてきました。そして、それらを受け止め、手放していったところから、自分を取り巻く環境が激変していきます。いったい何が起こったのでしょうか?
後半をお楽しみに!

後半へつづく
URL:https://note.com/vast_eagle460/n/n0799f330d2ce

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