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蒼穹のフリューゲル94

改修版



エノクです

タケが
ぐっすり
眠る



タケの分の
食材を残し
真空BOXに
保存する

子供達と
寄り添う

草原を
横切る雲



風が靡く

その先が
奈落だと
思うと

昔を思い出す


イーノ
「ママ見て!雲があんなに低い!」


エノク
「追ったら駄目よイーノ。ママ
一度それで落ちた事あるから」


イーノ
「え〜⁈」


第三形態に
目覚める前
父に助けられ

引っ叩かれる

イーノや
ロカが
私の過去を
聞いてきた

下層から
上京し



上層へと
やって来た

タケと出会い
恋をして




自ら
内包者と
なった
タケ



故郷
両親の死

政界

神殺し



第五形態

星喰い



学校は
高校中退し



家庭を築く

アリサも
三つ子も
聞き入り
興奮気味

内包者から
押収した端末

ログを
残しても

彼らが
私の前に
現れる事は
無かった事も
話す


エノク
「第六形態で彼らはずっと
ラグラを守ってるの」


カズ
「悪い人だった人達がこの
世界を今も守ってる?」
エノク
「そうよ。ずっと」
イーノ
「ママはパパと一緒に戦った?」
エノク
「そうよ。一歩間違えば
元の姿には戻れなかった」
イーノ
カズ
ロカ
「 」

「そんなのやだ」


私達が
此処に居る
奇跡

イーノ
「だからGODZILLAね」
ロカ
「パパとママは正義の怪獣」
エノク
「正義の為に暴れた訳じゃ無いの」
「代償よ」

此処から先は
難しい
子供達の
成長と共に
いつか話すと
伝える

ロカ
「会ってみたい!」
イーノ
「ママの奇跡で!」
カズ
「僕も会いたいよ」
アリサ
「‥ドラゴンって事?」
エノク
「竜の類いだと思うわ」
「38万kmも離れた英雄を
呼び出すなんて」


困った

子供達が
彼らに
会いたいと
せがむ

端末から
政界へ
転移すれば

子供達
だけではなく

ラグラを
再び危険に
晒す事に
なりかねない

あの
群青の怪物を
ラグラに
引き寄せる事など
あっては
ならない

エノク
「フリュはどう答えるかしら」
アリサ
「フリュ」
フリュ
『うい、叫んでみては?』


アリサ
『だって』

子供達が
叫ぶ

アリサも
楽しそうに
叫ぶ

次回
最終話


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