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蒼穹の見聞録6



エノクです

全長
333m
白銀の
円錐三角形



聖釘が
次々に
形成される



その数32本

エノク
「揃ったわね」


蒼穹
「釘‥⁈」


エノク
「蒼穹、照準を決めないとならないの。協力して」


蒼穹
「どうすれば良い?」
エノク
「聖釘32本分の霊視線。視点を合わせて」
蒼穹
「攻撃対象は?」
エノク
「転移発射口。螺旋に光っている所よ」
蒼穹
「了解」
「えっと。これで良い?」

蒼穹が
視点を
合わせる度

ミリオン
ステージ上に
モニター表示
される

霊波動エネルギーの
閃光が
聖釘に向かい
着弾した

良い的だ

エノク
「煽るわね。一斉掃射!」

聖釘が
一斉に
閃光を伸ばす

エノク
「気付いて!ただの転移砲台だって事に」
蒼穹
「あ、そゆこと?」


着弾すると
暗雲に
大穴が開く
出力はまだ
継続している

聖釘の
陣形を変え
暗雲の穴を
広げていく

そこで考える

せっかくの
創造した
演算ユニット

アルゴリズムで
自立させる
ミリオンステージに
演算能力を
立体空間に
組み込んだ

聖釘は
自立行動を始め

暗雲密度の
消滅に向け
演算し
陣形を組んで
削っていく

そこで
輪廻の
攻防神が
反撃の狼煙を
上げ

暗雲密度の
減少
攻撃を緩める事なく
総攻撃

陣形を組んだ
遊撃部隊隊長も
散開して応戦する



上も下も
穴だらけになる

小隊長
「誰かは知らないが橋はかかった」
「全身全霊撃ち込め!」


蒼穹の
奈落が
顔を出す

第一波を
乗り切って
みせた

エノク
「これで終わりとは思えないわ」
「必ず仕掛けてくる



蒼穹
「これも書物の力?」


エノク
「ええ」


蒼穹
「で、何してるっスか?」

書物の
共有

聖釘の
制御権を
蒼穹でも
可能にする様に
シェア
している

ミリオン
ステージ上の
制御を展開
出来れば
今後の
戦局を
変える事も
可能だ


エノク
「エノク書を開いた」
「もう後戻り出来ないわ」
蒼穹
「共犯だから最後まで
付き合え、と?」
エノク
「そうよ。もし私の片割れを
取り戻す事が出来ても私‥」
「こっちでもバラバラに
されちゃうわ」


蒼穹
「エノク‥」



輪廻中枢司令本部



再び
オペレーターが
騒ぎ出す

オペレーター
「輪廻全域に協力な霊波動の転移反応を確認!」
オペレーター
「純粋炭素計測値上昇!」
「侵食者です!」

ラドゥウリエル
「やはり来たか。怪物」


遥華
「立て続けの転移反応‥エノクの回収も部隊が出払っています」


ラドゥウリエル
「エノク書を開いてしまったか」
「確かに対抗しうる手段ではある」

だが

書物は
白実の下に

直ぐにでも
救援に
向かわせたい

こんな
状況でも


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