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ragula genesis7終

チン

エレベーターで
最上階へと
到着


ロニです

トップの
チーフが待つ
扉を
モニカが
ノックする

チーフ
「ようこそ、モニカ」
「さあ、入って」
モニカ
「はい、失礼しま‥」
「え?ケン⁈」


ケン
「モニカ。やっぱり君だね」


モニカ
「 」

扉が開いて
案内された

ケンも
いるなんて

レイネと
目を合わせる

レイネ
「失礼します」
ロニ
「 」

言いそびれた

気まずい

無理も無いと
チーフの
表情は
穏やかに
私を
出迎えてくれた


チーフ
「説明が必要です」
「モニカとレイネは
ラグラ調査隊の選抜チーム
派遣の為、メンバーを
集めていました」
ロニ
「募集?」
チーフ
「ええ。ただ、奈落の浮世に
高所恐怖症のロニには
荷が重く、メンバーには
適さないと考えていたのです」

聞くところ

私を
メンバーに
加えたいと
モニカの
熱心な説得

チーフは
ダイブシミュレータの
使用を許可した

私の
高所恐怖症の
克服データを
確認する為
だったと

それで
レイネと
打ち合わせ
していたと言う



ケン
「モニカ、ちゃんとロニの
承諾は得てるんだよね?」


モニカ
「も、もちろんよ!ねえロニ?」


ロニ
「そう‥だけど、その
調査ってすぐに
戻って来るんじゃ」


チーフ
「いえ、新たな新天地を
目指す長い航海となります」
「この世界は広い」
ロニ
「えっ⁈じゃあ‥」
モニカ
「ロニが断れば、私達とは
お別れになるところだったの」


ロニ
「 」

私の勢いが

別れから
繋ぎ止めた

僅かな
勇気が

チーフ
「確かに。このデータ‥
モニカが言う通り、ロニは
この選抜チームに欠かせない
人材ですね」
ロニ
「え」

記録データは
ダイブシミュレータの
手本となる程

そんな
お褒めの
お言葉を
頂いた

モニカ
「やった!」
ロニ
「あの、私は?」
チーフ
「では、改めてロニ。
ラグラ調査隊として
志願する気はありませんか?」
「希望するのであれば
詳細を端末で送ります」
ロニ
「あ、あの私‥これから
レイネやモニカと一緒に
外の世界へ行けるんですか?」
チーフ
「ええ。考える時間も
ありますから」
「答えは後からでも大丈夫です」

初めての
経験

結果

私は
即決で
志願した

帰りに
ビッコに
この事を
打ち明ける



ビッコ
「素敵だな〜」
「僕も志願したら
行けるかな?」
ロニ
「チーフに聞いてみようか?」


ビッコ
「本当?やった!」

ビッコは
行く気
満々

ロニ
「外の世界かぁ」
「何があるのかな?」
ビッコ
「何だろう?ワクワク
するねロニ!」


夕暮れ時の
坂道を下る

そんな

呆気ない
ながらも

勇気の
一歩

私の一日が
終わろうと
してる

旅立ちの日が
刻々と
近付いていると
思うと

うん

楽しみ!


おしまい


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