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Sacred Nail of Exeveria5

僕はクナイ

コクピットで
分かった
サキの事

藤森家の末裔は
希少なまでに衰退し
今は彼女一人だと
話している

縛陣の護符も
末代まで
溜め込んだ物を
ありったけ
ベクターBOXに
詰め込んで
生き延びたと

その表情は
暗かったが
苦難も受け入れ
僕を知って
任務に志願した

ここまでが
彼女の経緯

表情は明るさを
取り戻す様に
サキは笑顔を
見せてくれた

サキ
「一番安全な場所が
此処って訳」
クナイ
「つらい経緯だ」
「尚更しくじれないな」
ニール
「クナイ、今後は
任務と違う
行動も取る気?」
クナイ
「いや、まず敵や
情報を知る必要がある」
サキ
「賛同だわ」
コダチ
「けど、どうするの?
基地に戻らないまま
遊撃に徹してたら
私達お尋ね者よね」
クナイ
「利用されるなら
逆に利用すれば良い」
「騙されたフリも
必要だから」
サキ
「けど危険は
回避してね、クナイ」
クナイ
「ああ」

そうだ

一つ言い
忘れていた
事がある

この高機動汎用戦機
実は変形した状態で
飛行している
その姿がこれだ

高機動で
飛行する場合
常にこの形態

伸びたスタビライザーが
高機動で安定する様
設計されている

全体的に力場を
形成した状態で
静止できる為
この形態でも乗り降り
出来る様になっている

ランディングギアも
必要ない訳だ

そろそろ隣国の
お出ましだ
見えて来た

クナイ
「いよいよか‥」
「情報収集は僕が行く」
サキ
「え⁈」
クナイ
「進展あれば連絡する」
「良いね」
サキ
「まとまって行動は
危険って事ね‥」
クナイ
「ああ、ニール、コダチ
留守番頼む」
ニール
「気をつけてね」
コダチ
「了解!」


雲に紛れ
隣国クリオッドへと
到達する

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