ragula genesis

小説

ビッコ（左）ロニ（右）

創世記

まぁ
そう聞いて
思い浮かぶ

未開惑星の
テラフォーミング

ラグラの
人類降下作戦

プラントの
5000年に渡る
長い
時間をかけた
世代交代が
始まった

それが
今の
私達

ロニです

ラグラの
植物と人の
DNAを
融合させて
誕生した

ビッコと
共同生活

‥の筈

ロニ
「アンタさ、部屋
入らないの？」
ビッコ
「僕は外の方がしっくり
くるかなぁ」
ロニ
「観葉植物的な類いだと
思ったら、まぁ」
ビッコ
「聞こえてるよ」

流石
ラグラの
植物ね

とは言え
殿方と
同棲は
ちょっと‥

観葉植物と
意思疎通も
出来る
スキルもある

かつては
国産み計画で
調査隊を
葬り去った
危険植物の
DNAを
融合させて
培養

プラントの
人類として
調和させる為

そして
私達と
共に
目覚めた

感じ？

ビッコ
「今日は何するの」
ロニ
「何だっけ？」
ビッコ
「忘れちゃったの？」

中央総合センター

私の通う
日課

ラグラの
総合データを
収集する為に

分からない事や
調べたい事
沢山集める

だから
学校では無い

今日は
何を
するやら

危険調査隊としては
派遣されない筈

ロニ
「レイネと落ち合う予定
なんだけど」
ビッコ
「僕も面白そうだから行くよ」

地形に合わせた
坂道を歩く

中央総合センターまで
あと少し