見出し画像

小説攻強皇國機甲22

身体中が
感電した様で
痺れて気を
失っていた

此処は

宿に戻った
のかしら?



さっきから
隣りが
こそばゆい

毛の様な感触


横を見る

リズ
「 」

白と黒の
毛玉が
私の横に居る

反射的に
ベッドから
押し出した

「んが‼︎」

リズ
「何、何?生き物?」

「ちょ、何すんの⁈」
「こっちは怪我人よ」

リズ
「‥誰?」

「スカンクだっての!」

リズ
「何で居るの?」

スカンク
「何でって‥
ここ何処?」

ノック音

うさが
入って来た

うさ
「お目覚め?」
スカンク
「まさか、私を?」
うさ
「アルゴよ。感謝しなさい」
スカンク
「 」
「何で」
うさ
「仲間、だからでしょ?」
スカンク
「 」
リズ
「あなた女の子?」


スカンク

「雌型に乗る男がいるか!」


尻尾を
クッションの
様に抱き締める
スカンク

そう言えば確かに
女の子の仕草の
様に見える

スカンク
「尻尾は私の
お気に入りなの」
リズ
「うさ、もう
大丈夫なの?」
スカンク
「聞いてない‥」


背中の札は
綺麗サッパリ
なくなっている

うさ
「何故か二人の方が
ダメージだったのよ」


リズ
スカンク
「 」

顔を
見合わせる

うさが
ずいっと
スカンクに
歩み寄る

うさ
「あの札、何処で
手にしたの?」
スカンク
「えっと」
うさ
「答える気あるかしら?」
「ケモナーにとって
結界は害悪な筈よ
あんなもの」
スカンク
「誰だっけ?森なんとか」
「砂漠の向こう側へ
行くとか言ってた」

リズ
「砂漠?」
うさ
「何よ森なんとかって?」

この子

最初の威勢と
全然違う

頭でも
打ったかな?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?