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蒼穹の見聞録13

エノクです

輪廻の
都市部

巨大な
花びらから
上昇し

中央区の
球体部へと
高度を上げる

滝となり

降り注ぐ
雨の中

禊を
する様に

蒼穹
「滝修行スか」
フィー
「禊だ。風圧もある。流されるなよ」


ずぶ濡れ
からの
風圧乾燥

私は
式に
囲まれた
固有結界
なので
問題無いです

岩肌から
洞窟内へと
向かい
侵入する

内部は
転移する
式でもあるのか
光っている

減速する
蒼穹とフィー


フィー
「此処から先は、大御神遥華様、ラドゥウリエル参謀総長の御前だ」
蒼穹
「 」
エノク
「えっ⁈先生が参謀総長⁈」


フィー
「どうした?顔が青いぞ」
エノク
「 」
「先生の翼を奪ってしまったわ」

フィーは
表情ひとつ
変えない

光に包まれ

私達は
転移する


自転する
球体の
内部なのだろう

転移の
台座に立つ

中枢司令部に
向かい
伸びる回廊

奥に立ち
黙祷する

先生と
同じ様に
姿勢を正す
男性が
一人

誰‥?

フィー
「ブロッサム様⁈」
「何故、此方に」

ブロッサム
「ようこそ第七分隊長殿。お連れ頂き、感謝する」


フィー
「恐縮です」
ブロッサム
「‥では、交代して頂こうと思うのだが」

キョトンと
蒼穹が
凝視する

ブロッサムの
閉じた
目が開く

ブロッサム
「聞こえなかった様だな」
「交代して頂こうか」


フィー
「!蒼穹、エノクに交代だ」
蒼穹
「え、はい!」

頭のリングが
回転しながら
足元まで降下

私は
ブロッサムを
前に緊張
していた

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