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小説攻強皇國機甲27

真っ赤な
眼光が光る
巨大なうさ

みんなが
騒然とする


ワニ
「通信切れた⁈」
ワン
「変だよ!あんなうさ
見た事無い!」
アルゴ
「リズ!聞こえる?」
「返事を」

次の瞬間

巨大うさの
機体から
あちこち
閃光が
伸びる

乾燥した
砂漠の
あちこちに
着弾し
爆炎が上がる

回りながら
乱発する
巨大なうさ

アルゴ
「これじゃ近寄れない」
「赤いの!」
シゲール
「シゲールだ!ありゃ
何だ⁈無敵か?」
アルゴ
「毒針で刺しただろう?」
シゲール
「どうなってる⁈」
「毒で発狂するか⁈」
アルゴ
「他にも原因が⁈」

巨大な
うさからの
応答は無い

ゆっくり
回りながら
閃光を
乱発する
うさ

アルゴ
「止めないと」
ワニ
「どうやって?」
ワン
「原因が分からないよ」
アルゴ
「ある筈だ!ライオ」
ライオ
「‥まさか、前回の
縛陣の影響⁈」
シゲール
「何だそれは」
ライオ
「結界術にほとんど
無害だったうさが
毒針に反応したんじゃ」
アルゴ
「やっぱり毒針じゃないか!」

「こんな事になるとは」

後ろから
ウナギが
項垂れる

アルゴ
「ウナギ!暴走を止めたい」
「どうしたら」
ウナギ
「毒には毒で止める
しかない」
シゲール
「もう一度俺様が
刺してやろうか?」


ウナギ
「出来るのか?」

暴れ回る
巨大なうさに
近付けない

シゲール
「毒でどう止める?」
ウナギ
「まず、リズを引き離す」
アルゴ
「強制退場?応答も
無いよ」
ウナギ
「リズを引き離し
血液データを採取する」
「そこから血清を作る」


アルゴ
「血清‥ワクチンか!」
ウナギ
「同じ毒では駄目だ」
「私の毒が必要だ」
アルゴ
「ウナギ‥毒持ってたの⁈」
ウナギ
「そちらの世界には
ウナギを食べる習慣が
あるそうだな」
アルゴ
「あ‥僕は食べないよ」
「けど、生では食べないって
聞いたよ!」
ウナギ
「それは毒があるからだ」

ワクチン
生成

問題は
リズを
どうやって
引き離すかだ

アルゴ
「ワン、ワニ!
此処は危険だ。安全な
場所に」
ワン
「機体の中が安全だよね」
ワニ
「一緒に考えようぜ」
アルゴ
「二人共‥ありがとう」
ウナギ
「さて、どう接触するか」
シゲール
「被弾は勘弁だ」
「美しい機体が
台無しになるぜ」

考えろ

命は
投げ出す
ものじゃ無い

方法はある
筈だ

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