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13.新聞記事を使った教材_作り方

新聞記事を使って日本語の教材が作れます。
レベルは一般紙なら中級以上でしょうが、子ども新聞を使えば初級レベルにも使えます。
聴解、読解、語彙・漢字・表現強化に使いやすいですが、使い方によっては文法、会話(ディスカッション)にも使えます。
Chat GPTのおかげで、作るのが非常に楽になりました。
作り方は以下のとおりです。

  1. クライエントのニーズに合ったテーマの新聞記事を探し出します。紙ベースではなく、ネット版の新聞を購読していると便利です。それをWordにコピペ(1ページ目)します。

  2. その記事をもう一度コピーし、新しいページ(2ページ目)に貼りつけます。

  3. 2ページ目の記事の漢字にフリガナを振り、学習すべきと思われる語彙や表現には下線を引きます。

  4. 2ページ目をコピーし、また新しいページ(3ページ目)に貼りつけます。

  5. 3ページ目は1行ごとにenterを2回押して、空の行を2行挿入します。空の行のフォントはオリジナルの行のフォントより小さくしておきます。

  6.  1ページ目の記事をコピーして、Chat GPTに英訳させます。

  7. 英訳文の中で、先に下線を引いた語彙や表現に該当する部分をコピ-し、3ページ目の下線を引いた語彙や表現の真下に貼りつけます。日本語文を読みつつ分からない言葉についてはその真下を見ればすぐに訳がみられるようにするわけです。

なお、2ページ目と3ページ目の行間は、段落設定で「1行」に設定しておきますが、「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」というチェックボックスのチェックは外しておきます。そうでないと行間が広くなりすぎて紙面を無駄にしてしまいます。

ところで、著作権法では、学校など教育機関における複製については「必要最小限とし、著作物を複製する場合はその出所を明示」すれば、著作権の侵害にはならないそうです。ですが、営利を目的としている学習塾や予備校、営利企業の社内研修などでは、たとえ教育目的であっても複製することはできないのですって。権利者の許諾を取りましょう。

各新聞社の連絡先はこちらです。https://www.pressnet.or.jp/medialink/

ただ、新聞記事の教材の教材は大きな難点が1つあります。
リサイクルしづらいんです。新聞は、情報の鮮度があってこそのものですからねえ。…記事の使用料と使いまわし不可であることを考えると、フリーランスには効率が良くなく、余計なコストがかかってしまう教材となります。
…でも、いい教材になるんですよ。これが。



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