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(52)夢と希望を小出しするひきこもり

今年の3月でケンとリュウは28歳になる。
ひきこもりに限らず30歳前後は人生のターニングポイントの1つではないだろうか。私だったら結婚出産、ダンナは脱サラし起業した頃だ。

ひきこもり生活も10年経つとさすがにベテランの域になってくる。朝ごはんを家族と一緒に食べるようになれば、それはもうプロと言っても過言ではない。
いよいよ脂が乗ってきて、標準では思いもつかないようなバカなことをやり始めるんじゃないかとかと期待に胸が膨らむ(笑)

暮れにケンとリュウと保育園時代から同級生だった子のおばあちゃんにスーパーで会った。家は近いけど、おばあちゃんと会うことはなかなかなかった。あいさつをしたら、私のこともケンとリュウのことも覚えていてくれた。
「〇〇くんは元気ですか?もしかしてもう結婚しましたか?うちはね、どうしても働けなくてひきこもりなんですよ。」
と伝えた。うちの息子たちがひきこもりなのはジワジワとご近所に広まっていると思うので、もう隠すこともしなくなっていた。
「うちの孫は、結婚してすぐ子どもが産まれたけどその後離婚しちゃってね。でも時々、子どもを連れて遊びに来るの。やっぱり可愛いからつい甘やかしちゃうわ。」
と笑っていた。
我が家を0とすると100みたいな人生で驚いた。同じ28歳でもいろいろあるし、みんながんばって生きているなぁとちょっと感動してしまった。
 
そして先日も「発達障害の子は40歳で20歳ぐらいな感じ」という文言をネットでみた。
ということはケンもリュウも今14歳くらい?
…と思った時に、そういえば少しずつできることも増えてきたなと記録しました。

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