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ゴールデンウィーク最終日、家族連れで活気づく気仙沼市内をぶらつく|松崎尾崎防災公園、内湾エリア、南町〜八日町|散策記

2024年5月6日、最大10連休となったゴールデンウィークの最終日。何をして過ごそうか考えた結果、特別何を考えることもなくブラブラしようと答えを出し、気仙沼市へと車を走らせた。

さりとて走り出した車をどこかで停めないとならない。ただひたすら走り続けて帰宅するドライブは不可能でないが、そんなストイックなスポーツ染みた時間の過ごし方はしたくない。というわけで、今まで行ったことのなかった松崎尾崎防災公園をひとまずの目的地に設定した。


ゴールデンウィーク最終日の松崎尾崎防災公園を散策する

以前行った賛美歌を聴くイベントの運営に関わっていたライトハウスが昨年イベントを行った場所である。これまで松岩方面に行く機会もなかったため、丁度良い機会だと感じた。

川原漁港

一路松崎尾崎防災公園を目指したわけだが、ナビを使わずに感覚で走った結果、川原漁港に辿り着いた。

気仙沼ほっこり湯の道路を挟んで向かい側(というには若干距離があるが)の地区である。松崎尾崎防災公園も同様に漁港側にある公園なので、漁港沿いに走れば辿り着けるかと思ったが、不可能だった。そのため、引き返して改めて松崎尾崎防災公園を目指す。

子ども達の声と家族団らんに溢れる松崎尾崎防災公園

松崎尾崎防災公園周辺
松崎尾崎防災公園周辺

松崎尾崎防災公園は漁港へ向かう道路で描かれたアーチの中に収まる形で造られた広い窪地のような公園だった。海の先には大島が見える。広大な漁港のあちこちに釣り人や家族連れで散策する人々の姿見られた。

松崎尾崎防災公園の様子
松崎尾崎防災公園の様子

公園はとても広く、駐車場に遊具ゾーン、広場ゾーンの3つのゾーンに分かれている。広場の外周にはランニングコースが用意されており、多目的な利用が可能なように見受けられた。

家族連れが多く、遊具で遊ぶ者、お弁当を囲んで団欒を楽しむ者、サッカーボールを用いて運動する者など、各々楽しげな時間を過ごしている様子が見られる。少子化とはどこ吹く風といった様子で、多くの子ども達が戯れる光景には活力と幸福感が満ちていた。

尾崎神社の入口
尾崎地区に関する解説

尾崎地区は、東日本大震災以前まで住居が建ち並び、少なくない住民が生活する地域であった。そんな説明が公園の入口で解説されている。この公園も下は住宅地だったわけである。

東日本大震災により壊滅的な被害を受け、その後は住宅の建築が許可されない地域となった。松崎尾崎防災公園は、そんな人が去るよりなくなった地域に家族連れや子ども達が訪れることで、かつての活気を見られるようにしたいといった想いも込められるようである。

東日本大震災以降に造られた公園の少なくない数が、追悼や慰霊の意を包含しており、公園というよりも近寄りがたい厳かな場所になってしまった印象を受ける。そんな中、人々の声で溢れるかつての活気を生み出す意が込められた公園は、前向きでとても素敵な場所に感じられた。

家族で賑わう内湾エリアと静寂に包まれる南町から八日町の街道

内湾エリア
内湾エリア

松崎尾崎防災公園を後にし、内湾エリアを訪れた。休日にブラブラするのには丁度良い場所である。今日は、気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ(pier7)内で子ども達のポケモンカード大会が行われていた。

その他、大きなイベントがあったわけでないが、いつも以上に人々が歩き回る活気のある空間になっていた。もっとも休みの日は観光客を多く見られる場所ではある。

日頃からこれだけの人々が歩き回る空間になると良いと思わずにいられないが、平日の日中が閑散としがちなのは、何も地方に限らず東京都心もそう変わらないのが実情である。

松崎尾崎防災公園もそうだったが、家族連れが多く見られ、少子化とは一体といった印象を受ける。各々ゆったりと散策を楽しんでいる様子は、時間の流れが遅い地方ならではなのかもしれない。

ホットドッグとコーヒー

アンカーコーヒ内湾店下のCafe RSTでホットドッグとコーヒーを頂く。軽食を嗜みたいときに丁度良い。背景にバイクが映っている点からも察せられるかもしれないが、バイクに乗る人々がよく訪れるお店である。店の前によく多くのバイクが停まっており、ライダー達が談笑している様子を見られる。のどかである。

街の息吹を感じる南町から八日町に至る道を歩く

くるくる喫茶うつみ

内湾エリアをぶらついた後、南町から八日町の方へ向かい、くるくる喫茶うつみに入る。以前も書いたような気がするが、南町から八日町に至る商店街を筆者は好んでいる。

内湾エリアを訪れる人々の多くは、八日町まで歩かない。多くの人にとって、南町から八日町に至る商店街は裏路地にしか見えないだろうし、綺麗に作り直された内湾エリアと異なり、寂れて人の気配がない道を歩こうと思いはしないだろう。

喫茶マンボは有名なので、喫茶マンボを目的に訪れる人々は多いかもしれない。とはいえ、喫茶マンボを目的に訪れた人々が、ちょっと八日町まで歩いて見ようとはならないはずである。車で訪れていれば尚更。

だが、南町から八日町に至る道中は、寂れてはいるが息吹が感じられる建物が多く、見ていて面白いのである。人によっては廃墟に思えるかもしれないが、空き家となっていた建物を改修して事業を営んでいる人々もいる。

他では見られないような空間を作り、利用の道を切り開いている場所もある。一方で昔ながらの呉服店やお茶屋、写真店、飲食店など、味わいのある店も多い。

昔ながらの価格で昔ながらの味わいの珈琲を飲める素晴らしい喫茶店もあるのだ。内湾エリアの華やかさに満足する人々は多いと思うし、そうした人々の好みにはハマらないと思うが、南町から八日町に至る道を一度は歩いて欲しいと思わずにいられない。

くるくる喫茶うつみでは、月曜日ということもありgrandmaのおにぎりが提供されていた。遠からず金曜日も提供を始めるらしい。優しい味わいのあるおにぎりなので、ぜひ多くの人々に食べてもらいたい。平日は無理、という人は祝日を狙うと良いのでなかろうか。

多種多様な人々がくるくると入れ替わり立ち替わりやってくるくるくる喫茶うつみでは、リラクゼーションを楽しめるまるま喫茶(要予約)や外国人技能実習生と地域の人々とのつながりを生んでいるアジアカフェ&nihongo cafeも行われている。

気仙沼市内外の様々な人々との出会いを生んでいる場所なので、移住者や移住を検討している人、気仙沼市についてより知りたい人、単純に交流機会が欲しい人など、ぜひ一度訪れて欲しい。

移住と言えば、気仙沼市も移住支援金制度の利用ができる。移住者に最大100万円の補助金が出る制度である。興味がある人は、気仙沼市移住・定住支援センターに話を訊いてみると良いかもしれない。

気仙沼市は多くの移住者が活躍しており、移住者間での交流も盛んな自治体である。第二のふるさとに選んだり、子育てをしていく街として選んだり、そうした未来を検討できる地域だと考える。


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