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散策記

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岩手県・宮城県を中心に散策したときの記事をまとめたマガジンです。
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記事一覧

カブで賑わう「すずめの戸締まり」の聖地・道の駅大谷海岸で海水浴シーズン前の雄大な空と海を満喫する|散策記

カブで賑わう「すずめの戸締まり」の聖地・道の駅大谷海岸で海水浴シーズン前の雄大な空と海を満喫する|散策記

最後に大谷海岸を訪れたのは1年半以上以前である。映画「すずめの戸締まり」で道の駅大谷海岸が描写され、聖地めいた扱いでクローズアップされたのはその後で、つまり「すずめの戸締まり」で知られた道の駅大谷海岸を訪れたことはなかった。理由は特別ない。

理由を無理矢理ひねり出すのであれば、そもそも2年半程度前に本noteで記事にしていたこと、あとは岩手県側からは若干ながら遠いことだろうか。海水浴を趣味に持っ

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ゴールデンウィーク最終日、家族連れで活気づく気仙沼市内をぶらつく|松崎尾崎防災公園、内湾エリア、南町〜八日町|散策記

ゴールデンウィーク最終日、家族連れで活気づく気仙沼市内をぶらつく|松崎尾崎防災公園、内湾エリア、南町〜八日町|散策記

2024年5月6日、最大10連休となったゴールデンウィークの最終日。何をして過ごそうか考えた結果、特別何を考えることもなくブラブラしようと答えを出し、気仙沼市へと車を走らせた。

さりとて走り出した車をどこかで停めないとならない。ただひたすら走り続けて帰宅するドライブは不可能でないが、そんなストイックなスポーツ染みた時間の過ごし方はしたくない。というわけで、今まで行ったことのなかった松崎尾崎防災公

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みどりの日、Geminiの力を得たGoogleマップを頼りに夏油温泉に行き混浴文化について考えた|元湯夏油・入畑ダム・Cafe03|散策記

みどりの日、Geminiの力を得たGoogleマップを頼りに夏油温泉に行き混浴文化について考えた|元湯夏油・入畑ダム・Cafe03|散策記

Googleマップのナビゲーションに導かれるままに車を走らせた結果、『本当にこんな山道の果てに温泉があるのか』と不安に駆られる羽目に陥ったのは、2023年5月4日のみどりの日だった。

あれから1年。みどりの日の恒例行事にするつもりは欠片もないが、せっかくのゴールデンウィークなので一度は遠出しようと思い、懲りずにGoogleマップのナビゲーションに導いてもらいながら、温泉を目指した。

決して整っ

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碁石海岸観光まつり・THREE PEAKSポップアップイベントで岩手県大船渡市のゴールデンウィークを嗜む|散策記

碁石海岸観光まつり・THREE PEAKSポップアップイベントで岩手県大船渡市のゴールデンウィークを嗜む|散策記

五月晴れに彩られた2024年5月3日。目映い陽気の下、THREE PEAKSを訪れた。大船渡市にあるワイナリーである。

THREE PEAKS(スリーピークス)ポップアップイベントでおにぎりとビーガンスイーツを堪能するポップアップイベントとして、おにぎり・ヴィーガンスイーツ・コーヒーの販売が行われていると聞き、立ち寄った。おにぎりは、以前紹介したgrandmaのおにぎりである。

ゴールデンウィ

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煙草と歴史と文化が燻る一関市千厩町で途絶えていく記憶史を想う|千厩図書館・千厩酒のくら交流施設・せんまや街角資料館|散策記

煙草と歴史と文化が燻る一関市千厩町で途絶えていく記憶史を想う|千厩図書館・千厩酒のくら交流施設・せんまや街角資料館|散策記

ゴールデンウィークの喧噪から逃れるように岩手県一関市千厩町を訪れた。

歴史と文化が燻る一関市千厩町|ゴールデンウィークの喧噪がない世界を歩く最長10連休にもなる今年のゴールデンウィークは、新型コロナウイルスによる混乱が収束し、外国人観光客によるインバウンドで賑わうこの頃の情勢もあり、浮き足立った人々が多く見られる。普段は閑散とし、閑古鳥の鳴き声しか聞こえないような岩手県であっても、内陸の都市部や

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春めく気仙沼・大島で豊かさの感じられる時間を過ごす|ウェルカム・ターミナル、休暇村|散策記

春めく気仙沼・大島で豊かさの感じられる時間を過ごす|ウェルカム・ターミナル、休暇村|散策記

本noteは、およそ3年にわたって気仙沼市を取り上げてきたにもかかわらず、未だに記事として取り上げられていない地域がいくらかある。その一つが大島である。

「気仙沼市の大島といったら、気仙沼市を代表する地域の一つでないか」と思われた読者がいるかもしれない。もっともである。反論のしようがない。なぜ記事にしていなかったかというと、実のところ特に理由はない。

たまたまである。そもそもこの3年間、大島に

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サメと氷と美しい港町の景色を楽しむ春の散策|海の市、気仙沼シャークミュージアム、内湾エリア|散策記

サメと氷と美しい港町の景色を楽しむ春の散策|海の市、気仙沼シャークミュージアム、内湾エリア|散策記

目に見える形で桜の開花を感じられるようになった2024年4月中旬。

「つながる気仙沼プロジェクト報告展」が開始されたのは、先日伝えた通り。今回は、報告展の展示を見るにあたって散策した際の話を書きたいと思う。報告展の展示が行われていた気仙沼市の「海の市」では、施設内のシャークミュージアムをリニューアルしている。その様子についても伝える。

くるくる喫茶うつみから南町、そして海の市(気仙沼シャークミ

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喫茶マンボ・nine oneで春めく気仙沼市の美食を堪能する|散策記

喫茶マンボ・nine oneで春めく気仙沼市の美食を堪能する|散策記

桜の開花こそ遅れているが、3月が終わった気仙沼市は春めいている。冬特有のどこか重苦しい空は影を潜め、夏に向けて青を色濃く映した空が広がる日が増えたように思う。

宮城県気仙沼市で最も有名と言っても過言ではない喫茶マンボ過去、本noteでは気仙沼市の喫茶店(や喫茶を楽しめるお店)を何店か紹介してきた。

一方で、気仙沼市内において最も有名と言っても過言ではない、喫茶マンボは一度も紹介できていなかった

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畑ノ沢鉱泉たまご湯|住民の手でつくられ、住民の手で幕を下ろす20年以上続いた手づくりの温泉|散策記

畑ノ沢鉱泉たまご湯|住民の手でつくられ、住民の手で幕を下ろす20年以上続いた手づくりの温泉|散策記

一関市で営業している畑ノ沢鉱泉たまご湯が、2024年3月末日をもって閉業すると知り、足を運んだ。ミーハーにも思えるが、以前から行こうと思いつつも行けていなかっただけである。さすがに今月で閉業すると聞いては、重い足を上げずにはいられない。

閉業する畑ノ沢鉱泉たまご湯にこれまで訪れなかった理由どうしてこれまで畑ノ沢鉱泉たまご湯に行こうと思いながら行けずにいたかというと、地図を見てもらうと分かるかもし

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東日本大震災から13年目|津波の脅威を知らしめる被災校舎をそのまま遺した気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館の夜を歩く|散策記

東日本大震災から13年目|津波の脅威を知らしめる被災校舎をそのまま遺した気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館の夜を歩く|散策記

宮城県気仙沼市には、東北沿岸部の中でも特に大規模な震災遺構が遺されている。

三陸復興国立公園岩井崎の近くに遺された建物は、旧気仙沼向洋水産高等学校の建物そのものであり、東日本大震災当時の光景を部分的に遺したものである。

つまり高等学校の校舎に入り、当時の被災状況を目の当たりにできる。気軽に入って内部を見られる被災学校を利用した震災遺構としては、現状陸前高田市の旧気仙中学校を併せてもそう多くない

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ハチワレ堂で行われた「もったいないモノ市」を通じてサステナブル消費について考える|散策記

ハチワレ堂で行われた「もったいないモノ市」を通じてサステナブル消費について考える|散策記

2024年3月3日。気仙沼市で初めての試みとなる「沼コス」が開催された。

その裏で、「もったいないモノ市」と題したフリーマーケットが開催されていたのを知る人々はどれくらいいたろうか。「沼コス」で内湾エリアが賑わう中、ひっそりと静まりかえった気仙沼市古町でひっそりと行われていた「もったいないモノ市」。こちらについても紹介しようと思う。

アンティーク店を思わせる静寂を湛えた雰囲気が魅力のハチワレ堂

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東日本大震災を経て地域に愛され続ける珈琲店と散策中に出会う|珈琲専門店ヴァンガード、くるくる喫茶うつみ、リアス調理製菓専門学校|散策記

東日本大震災を経て地域に愛され続ける珈琲店と散策中に出会う|珈琲専門店ヴァンガード、くるくる喫茶うつみ、リアス調理製菓専門学校|散策記

2月17日の土曜日、K-portで読書を嗜んだ帰りに、南町1丁目・2丁目の道を散策した。

K-portの話については、上記の記事の通りである。

シャッター商店街だけどよくあるシャッター商店街ではない南町1丁目・2丁目通り南町1丁目・2丁目の様子については、上記の記事に掲載している。上記の記事でも少し触れているが、南地1丁目・2丁目の通りは閑散としている。いわゆるシャッター商店街と呼ばれる商店街

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気仙沼街道を歩きながらOne10の今後を考える|気仙沼駅・北野神社・気仙沼市役所・海鮮居酒屋うえじ|散策記

気仙沼街道を歩きながらOne10の今後を考える|気仙沼駅・北野神社・気仙沼市役所・海鮮居酒屋うえじ|散策記

「つながるアジアカフェ&nihongo cafe」への参加と併せて散策を実施している。

「つながるアジアカフェ&nihongo cafe」の2月回については、上記の記事を参照して欲しい。

今回の散策コースは上記の通りである。

八日町の辺りが若干被っているが、これまでの散策で漏れていた気仙沼駅から八日町エリアに居たる道すがらとなる。

ちょっとした罠がある気仙沼駅周辺エリア気仙沼駅の目の前には

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小さな美術館のような隠れ家風の蔵カフェでお昼を嗜む|大船渡市:カフェ ガレリア おはす

小さな美術館のような隠れ家風の蔵カフェでお昼を嗜む|大船渡市:カフェ ガレリア おはす

蔵に馴染みのある人は、現代においては少ないかもしれない。物置というと大体はプレハブの四角い建物を思い浮かべるだろうし、昨今だとトランクルームをレンタルして使っている人々も少なくない。

物置として使われる家とそう変わらない建造物など、それこそフィクションの中だけの話だと思うかもしれないし、何より贅沢すぎて心理的にも遠い存在になっていて、イメージさえできないかもしれない。

大船渡市にある「カフェ

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