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ホロの推し活英語講座(番外編):本日発売のホロ初英会話本「ホロリスニング」がスゴイぞ

はじめに

シリーズ記事2本目にして番外編とはどういうことだ?という話ですが、ホロライブプロダクション初の英会話本である「ホロリスニング」が本日発売されました。

早速読んでみましたが、これは面白い!!ということで、衝動的にレビューを書きたくなったのです。これも推し活英語ということで、シリーズの番外編として書いております。


どんな本?

ざっくり言うと……

ホロライブENのメンバーがワチャワチャしてるところを聴きながら、スクリプト(原稿)とその和訳および解説を見て、実践的な英語を学べる!

って感じです。

まずは英会話の基本からスタート

本を開くとMythメンバーの紹介があり(後述)、英語(英会話)の基本の解説からスタート。「文の構成要素」「5文型」「品詞」から始まり、(日本語とは考え方が違うが故に)日本人が苦手な「時制」「前置詞」の簡単な解説もあります。まずはここで、英会話の基本をさらっておきましょう。

ENメンバーの冒険譚を読み・聴きながら学ぶ

肝心の中身は、中学校の英語の教科書のように、とある状況におかれたメンバーたちが会話をしながら冒険を進めていく……という形式で進みます。冒険の結末やいかに?

スクリプトには和訳や解説がついている

もちろんスクリプトはすべて和訳されています。そして、「Grammar Point」としてスクリプト内の特筆すべき文法表現を解説・応用例を紹介したり、「Key Topic」としてスラング的な表現や直訳とは意味の異なる表現を紹介しています。ここに「あ〜ネイティブの人よく言うわこれw」ってフレーズがたくさんあるので、読んでて面白いですよ!個人的には"make sense", "not sure"みたいな「教科書はこうやって書いてあるけど実際のところはこうだよなぁ」っていう表現はたくさん取り上げられており、教科書英語からの脱出にも適切かもしれません。もちろん、教科書によくある「初出単語リスト」もページ下部にちゃんとありますよ。

章末の穴埋めトレーニング

各章末には英語のテストでおなじみの「穴埋め問題」があります。その章で学んだフレーズを使っておさらいしましょう!英単語のまとめもあります。

コラム「〜〜で使える英語表現」

一部の章末には「〜〜で使える英語表現」として、実際にSNSやオンラインゲームなどで使われている英語表現が例文付きで解説されています。特に「SNSで使える英語表現」は実際にTwitterとかReddit、Discordで見かけるフレーズや表現がたくさんあったのでイチオシです。

普通の英会話本と何が違う?

そもそも僕は英会話の教本をあまり読んだことがないので、一般的な英会話本との比較はできませんが……ただ間違いなく言えるのは、ホロライブならではの要素がたくさんあります。

Mythメンバーの紹介がある

おそらくこの本を手に取る方のほとんどはMythのメンバーのことを知っていると思いますが、中には「JPの配信しか見てないけどENも見てみたいよ!」っていう方もいらっしゃるかと思います。そんな方たちのために、まずはMythメンバーの紹介から始まります。ぱんじゃむのなめ先生のキュートなSDイラストに、立ち絵、三面図、メンバーの持ち物など、まるで小さなファンブックのようです!それだけではなく巻末には、Mythのメンバーが関わったオリジナル曲の一覧とそのリンク(QRコード)も!EN-Myth-スターターキットにもなりうる一冊です。

例文はMythメンバーの「らしさ」が詰まっている

先述したように、本編は「とある状況におかれたメンバーたちが会話をしていく」という形式で進みます。ですが、「東京で行うライブ前の楽屋」から始まり、冒険に出かけて……詳しくはネタバレになるので書けませんが、Mythメンバー各々の「らしさ」が詰まった例文になっております。聴いてて本当に楽しいです。これはもはや、ひとつのボイスドラマ作品ですね!

Mythメンバーの声と喋り方で英語を学べる

例文は当然Mythメンバー本人が声をあてていますので、お馴染みの声で物語が進んでいきます。初心者向けに話すスピードはかなりゆっくりになっていますが、それでも各メンバーの喋り方の癖がよく出ています。この音声でメンバーの声や話し方に慣れて、実際の配信を観に行く……というのも良いかもしれませんね。もちろん配信のときはもっと速く話すし言葉選びも違いますが……みんなの配信を観るための入り口としてはすごく良いと思います。

こんな人におすすめ!

ざっと読んでみて・聴いてみて、こんな人にはぜひ手にとってほしい!と思ったことをリストしてみます。

義務教育程度の英語はわかるけど、実際に「生きている英語」に触れたい!

スクリプトはいわゆる「教科書英語」とは違い、ネイティブが実際に使う(であろう)生きた英語で書かれているため、「英語勉強してきたけど実際の英語って勉強してきたのと違うじゃん……」と感じている人は目から鱗かもしれません。

ホロライブENの配信内容を自力で聴けるようになりたい!

先述したように、Mythのメンバーが声を当てていて、喋り方の癖もよく出ていながらもかなりゆっくり喋ってくれています。まずはこの本でメンバーそれぞれの英語に慣れてから配信を聴きに行く!というのも良いでしょう。

(偉そうなことを言っていますが僕は配信の速度には慣れておらず、特にコラボではほとんど聴き取れません……僕もこの本で頑張ってみます。)

英語を学ぶモチベーションが続かない!

勉強、つらいですよね。せっかく何かを学ぶのであれば、勉強した内容を活かす機会があるとか、コンテンツを楽しみながら勉強できるとか、なにかしらモチベーションを維持するものがほしいところです。ホロライブが好きなあなたなら、Mythのみんなと一緒に英語を学べるので、楽しく英語の勉強を続けることができますよ!

こんな人にはおすすめできないかも……

ここまでホロリスニングの魅力をたっぷり書いてきましたが、個人的に「こんな人にはちょっと勧めにくいな……」と感じることもありました。

ゼロから英語を学ぶ

「学生の頃の英語は毎回赤点でした!」「英語の経験はほぼゼロです!」という方にはちょっとハードルが高いかもしれません。具体的には、巻頭にある「英会話の基本」に書いてあることを「あ〜なんとなく覚えてるな……」ってくらいの方なら大丈夫。それすらも危うい方は、まずは基礎的な本で英語の基本を学んでからトライしましょう。今から勉強しても遅くない!

ホロライブに興味がない

そもそもホロライブに興味がない方がこの本を手に取るとは思えませんが……。もちろん、この本をきっかけにホロライブやホロライブENの世界に飛び込んでみるのは良いと思います!

CDが聴けない

CDがないとせっかくのリスニングが楽しめません(どっかでネット配信されてたかもしれない、要調査)。今の時代「CDを再生する端末がない」という方は意外と多いかもしれません。デスクトップには光学ドライブがついていないし、ラップトップも軽量化のためについている方が珍しいです。僕も慌てて外付けのBDドライブを引っ張り出してきて再生したのは内緒。

おわりに

というわけで衝動的に爆速レビューをしてみましたが、ホロライブが好きで英語を勉強したい、聴き取れるようになりたい、と思っている方にはマストバイの一冊です。ぜひお手にとってみてください。

ちなみに私はHolo Language Exchange (join.hololang.exchange/) という言語交流を目的としたサーバのモデレータをしていたり、ホロリスのためのMisskeyインスタンス「ほろみすきー (holomisskey.net) 」の運営もしていますので、興味のある方はぜひご参加ください。

他にも過去にはこんな記事を書いていますので、気になったらぜひ覗いてみてください。これからもこんな感じで「日本ニキによる日本ニキのための記事」を書いていきますので、よろしければフォローお願いします。

(9/30追記)
なんと著者の塗田さんにレビューを見ていただいたようで……!ありがとうございます。
そして朝起きてもう一度読み返したらマストバイとベストバイって書いてて賞味期限かよってなりました。勢いだけで記事を書くと良くないということを学びました……。

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