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ブランド立ち上げを成功させる3つのポイント

年間1000件近く「服作りをしたい!」とお問い合わせをいただいているのだけれどその中でもブランドを本当に立ち上げて成功させている人にはいくつか共通点があるなぁと気づいた。
本気でやるということは「がむしゃらにやる」ということだけではなくロジカルに成功させること、体ではなく頭を使うことも含めて「本気」だと思うのだけれどとにかくその共通点について書いてみたいと思う。


①副業、もしくは本業が別にある

これは本当に驚くくらい共通していると思うし自分としては「本業に集中して一気にやり切る!」みたいな思考だったから少し驚いたのは事実だったのだが、
ヴァレイで契約させていただいて継続して生産をして販売を進めていらっしゃるブランドの立ち上げの多くは収入源が他にもある。

正直ブランドの立ち上げはめちゃくちゃお金がかかる。
というか「ブランドの立ち上げ」という呼び方をしているが商品を企画してネットやオフラインで販売活動を行うわけだから実質的に「起業」なのだ。

仕事には3つあるといわれる

ライスワーク
ライクワーク
ライフワーク
である。
ライスワークは「食うための仕事」である。
好きかどうかは置いておいて金銭を稼ぐための仕事。

ライクワークは「好きな仕事」である。
とにかくお金がどれくらい稼げるかはわからないが好きなこと。

ライフワークは「自分の使命と思える仕事」である。
仕事とプライベートは分けず、自分の使命と思える仕事で働くこと。

このうちライスワークを確保している人が多い、実際に起業したときにいきなり全く売上が立たないような仕事から始めて「好きだからやるのだ」と言っても継続することはできない。

この時点ではまだライフワークでもライスワークでもなく、好きだからやっている活動に過ぎないのだ。

もちろん貯金を作ってから始めるというのも一つの手ではあるが、僕はブランドの立ち上げをする場合は時間がある程度確保できる副業をしながら始めるのをお勧めしている。
そのライクワークがライスワークになり、そしてライフワークになることが夢の実現というのではないだろうか。


②中長期的な視点を持っている

先日ヴァレイで継続してお取引させていただいているデザイナーの方とお話しさせていただいていたのですがその時に面白いなと思った言葉がある。

それは
「なんで人って目標を1年にするんですかね、僕はいつも2年で目標を立てるんですよ」という言葉である。
事業においては中長期計画など立てる場合もあるが、大抵の人は今年はこんな目標!と1年で目標設定を行なっている。

しかし0から夢を叶えたいと思った時365日という時間はあまりにも短いと思うのだ。
また別のデザイナーと話していた時も
「今年は売ることよりもとにかくコンテストに出まくって認知を拡大させようと思う」と話していた。
起業してブランドの立ち上げをするとどうしても「売上」ばかりをみてしまいがちだ、しかし戦略的に「売ることを二の次にして種をまく」と言い切れることはすごいなぁと思う。

もちろん結果的に売れればいいが売るための活動と「売るための準備をする」活動はまた違うものもある。

1つ目の副業の話も関わってくるところではあるが、長期的な視点でしっかりと種を蒔いて育てることも重要なのである。


③人に夢を語る

これは本当に全ての方に共通している。
例えば今年パリコレが決まったお客様もまだパターンもトワルもできていない頃から「ブランドを立ち上げたらパリコレに行きたい」と最初の商談でずっと語っていた。
別のお客様で学校に勤務していた美術の先生は子供たちに「いつか先生は自分の絵を洋服にする」と語っていたそうで面談した際に「子供たちに約束したので」と独立していった。

夢を持つことは誰にでもできる。
自分の心の中に生まれた希望だから、しかし夢を実現できる人は一部しかいない。
夢の実現は一人ではできない、そして誰かの協力を得ることができないからである。

誰かに夢を語ることで自分自身の覚悟も決まっていくし、周りはあなたを応援してくれる。
購入という形じゃなかったとしても人を紹介してくれたり、SNSでシェアしてくれたり。
そういう細かな協力の積み重ねが自分の夢を実現に近づけるのである。
そのためには「夢を語る」ということは必要不可欠なのである。



最後に


ブランドの立ち上げの成功の秘訣は?
なんてよく聞かれます、デザイン?生産背景?知識?経験?いろんなファクターがあります。

しかし実際本当に夢を叶えようとすると、
続けるための収益源の確保、中長期的な計画、そして夢を語ること。

つまり
辞めなければ失敗しないから、続けられるような環境を作ること。
そして一人ではなく仲間を作ること。

それがとても重要だということがわかりました。
僕も会社経営という大きな挑戦をしているのでこれからも皆さんと共に頑張っていきたいと思います!

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