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#122 エクアドル首都キト!赤道綱渡り‼︎🇪🇨

9/30-10/1 世界の中心記念碑/南米に来て初のアジア人/旧市街散策

キト2日目、イスタンブールで出会ったエクアドルの友達が、「キトで再開しよう!」とメッセージを送ってくれたが、彼女の予定が合わなくなってしまったということで、今日はキト北部にある「世界の中心記念碑(スペイン語ではMitad del Mundo)」に行こうと決めた。エクアドルというのは「赤道」というそのままの意味で、緯度0°の地点を記念した場所が世界の中心記念碑だ。ホステルから西へのびている坂を上り、サン・ロケ市場のバス停から記念碑へ向かうバスが直接出ているということだった。
サン・ロケのバス停で自分と同じくバス待ちをしていたおばちゃんに「ミタッド・デルムンドに行きたいんだけど、ここであってますか?」と尋ねると、「そうですよ」という。たくさん走っているバスの中から目的地へ行くバスを見つけるのは、自分のような観光客にはほぼ不可能だと思われる。このおばちゃんも同じバスのようで、
「来たら手を挙げて停めてあげるから待ってて。それと、スマホを不用心に持ってるとひったくりに遭うからしまっておきなさい。」と言ってくれた。エクアドルの住民は本当に優しい人ばかりだ。
何本かのバスをやり過ごして、ようやく我々のバスが来た。フロントガラスの上に「Mitad del Mundo」と書いてあるので間違いない。これに約1時間強乗っていれば目的地に着くはずだ。
料金がわからなかったので、回ってきた運賃回収のお兄さんに自分が所持している全小銭を掌に乗せて見せると、0.5ドルくらいを持っていった。
教えてくれたおばちゃんは途中で降りるとのことで、降車際にお礼を伝える。そしてバスは再度進み出したが、あと少しのところで渋滞にはまり少々遅れることになった。それでも無事に目的地まで着くことが出来た。

世界の中心記念碑に行くバス

入場料は5ドル(749円)で、国名を聞かれたので「ハポン(日本)」と答えるとチケットをくれる。土曜日だからか家族連れも多い印象だ。
入場券を係員に手渡すと、
「右手に進むとエクアドル先住民が暮らしていた家を体験できるよ。赤道のモニュメントはそこを通り過ぎたところよ!」
と口頭の英語で案内してくれた。このような細やかな優しさが、外国人としてはとてもありがたいし、嬉しい。先住民の家は洪水を避けるために高床式になっていて、ベッドや椅子などの家具は竹で造られている。どこか、日本の弥生時代の家屋に似ているかなと思った。

入場券を買う
5ドル(746円)そろそろ150円突破...
ミタッド・デルムンド
先住民の家
若干怖い笑
料金表

そして西洋風の白い壁の建物の間を進むと、ようやくこの施設の目玉である赤道記念碑が姿を現した。黄色の線が引かれていてこれが赤道を表している。
記念碑の中はエクアドルの歴史や赤道を確定するまでの過程などがスペイン語と英語で書かれていたが、GPSがない時代によく測定できたものだなと感心してしまう。現在の超精密GPSによれば、実際の緯度0°地点はここから約300m離れている博物館内に通っているとのことが判明したらしい。まあその程度の誤差はご愛嬌といったところだろう。

アルパカお出迎え
これが赤道!
上からの眺め
赤道でも標高が高いから全く暑くない
まさしく地球の中心

さて、ここで自分がやるべきことは「赤道綱渡り」である。18か19の歳に、弟とイギリス旅行をした際、グリニッジ天文台を見学した。この場所には本初子午線が通っていて、地面に線が描かれている。ここで何か面白いことが出来ないかと、弟と色々アイデアを出し合い、右足は西経に、左足は東経に置いて線を跨ぎ「地球制覇!」と言ってみたりした記憶があるが、色々試した結果、「本初子午線綱渡り」という発明をしたのだった。
ここまで来たからにはこの赤道でもしない訳にはいくまいと思い、やっておいた。近くにいた親子が笑っていた。

跨ぐ人はたくさんいても綱渡りする人は自分だけだろう^_^
7年越し「地球で綱渡り」
おっとっと!「北に落ちるぅ!」

「赤道では地球の自転の関係で卵が立つ」
ということらしく、みんな卵を持って熱中していた。大人はまあまあ成功するが、子どもはこの手の集中力が必要なものは苦手なようだ。もしかしたらコロンブスも出来なかったりして。

みんな必死に卵立て
難しい

敷地を歩いていると、ナチュラルアイスクリームの看板に惹かれて2.25ドル(337円)と高かったが、買ってしまった。グアナバナというこちらで有名な果物のアイスと、赤い何かの果物の組み合わせをもらった。

ナチュラルアイスの店
甘かった!
東京から14452.11km

世界の中心記念碑を後にし、バスに乗ろうとしたら、アジア系の青年が同じバス停にやってきた。顔立ちとファッションからするにおそらく中国人か韓国人だ。
「Are you from China?」「No, I’m from Korea!」
韓国人だった。こうなれば同じアジア人同士、他の人種よりも仲良くなるスピードは早い。
「君も新市街に行くバスに乗る?博物館に行ったかい?」「記念碑だけにしちゃったよ。本当は博物館のところが赤道だってことは知っていたけどね」
話をしているうちにバスが来た。セントロまで進むのに一時間はかかる。我々は隣同士に座りたくさん話した。エクアドル人の商売の仕方についてだったり、メデジンで恐喝に遭ったことなど。バスを降りるまで話が尽きなかった。

彼が南米に来て初めて出会ったアジア人だったかもしれない。彼はソウルから成田経由でメキシコシティに飛び、そこから再度飛行機を乗り継いでキトに降り立ったらしい。韓国を出国してからまだ4日という。初めての南米で心細いのと、遠く離れた異国で寂しさを感じていた折に自分と出会ったらしかった。スペイン語は出来ないということで、そのため自分と英語で話せることに喜びを感じているようで、こちらも嬉しかった。
彼が英語ができるのは一年間オーストラリアに留学していたかららしい。その後は韓国ではなく、ドイツで4年間仕事をしていたというのだから経歴がとても興味深い。
今後の予定では、キトを観光した後、ガラパゴス諸島に行き、固有種の生き物たちと心を通わせてから、再び本土に戻って南米を旅して行くとのことなので、旅人同士、また再会することを祈ってインスタを交換した。

小雨が降る中、彼はバスを降りていった。バスはセントロ・イストリコへのルートを外れそうになったので、数ブロック進んだところで自分も降り、ヴィト大聖堂があるセントロ・イストリコ地区まで歩いていった。その歩みはいつにも増して軽やかだった。いつのまにか雨は上がっていた。さすが、晴れ男なだけはある。

ヴィト大聖堂
正面パノラマで
1日目に行ったパネシージョの丘が見える

大聖堂はとにかく巨大だった。スマホの画角に収まらない。尖塔に登ればキトの街を一望できるとのことだったが、自分はすでに昨日パネシージョの丘から夜景を堪能しているのでスキップした。
宿に一度戻り、18時になる前に急いで夕食をとりに出かけた。エクアドルの商店街は17時以降、次々とシャッターが掛かり始めて店が閉まっていき、開いているレストランを探す方が大変になってくる。この日は歩き回ってようやく家族が経営している一店を見つけ、SECO de Pollo(鶏の煮込み)を出してもらった。お会計時、店主がディスカウントしてくれたので、お礼といってはなんだが、店頭にあったポテチも買った。

セコデポリョ

夜のサンフランシスコ広場は昼間の喧騒はなくなり、落ち着きを取り戻していた。ホステルに戻る途中、肌寒い街角の一角に立ってお母さんが果物を売っていたのでイチゴを選択し1ドル(149円)を払ってホステルで食べた。

サンフランシスコ広場
イチゴ1ドル(150円)

キト3日目は旧市街セントロ地区の散策を隈なく行った。教会にふらっと立ち入ったり、日曜日のマーケットや路上音楽を楽しんでいたら、中華料理の店を見つけた。久しぶりに中華食べたいなと考えたが、値段が他よりも少々高かったので、麺入りの鶏スープだけ注文する。
これが美味かった。チキンスープと生姜の絶妙なハーモニー。中華料理の凄さが詰まった一杯だった。日本食が食べられない時の旅人の味方だなと改めて実感した日だった。

日曜は出店が多い
人も多い
歩くだけでも面白い
富士山...?🗻
チキンスープ!
青空演奏🎶
夕食は久々のサンドウィッチ🥪
独立広場

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