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#65 アルバニア首都、ティラナ滞在!🇦🇱

6/14〜16 見どころは特にない町に3日間(笑)/ひたすらカフェ巡り/陽気な子どもの物乞い☕️

今日はポグラデツからティラナへと向かう。ポグラデツからでもアテネ行きのバスは出ているのだが、時間が良くない。せっかくの長距離移動なので、夜行バスを選択して宿代を浮かしたいと思うのが貧乏旅行者の本音である。ティラナからであれば、かなりの本数のバスが出ている。
チェックアウトタイムいっぱいでホテルを後にする。メッセージ機能でスタッフに確認すると、鍵はドアに付けっぱなしで良いそうだ。
公園を通っていると、小学生と思われる三人が元気よく挨拶してくれた。水曜日だが、今日は学校がない日だという。「サンキューって日本語でなんて言うの?」と聞いてきたので教えてあげた。その流れで自分もアルバニア語の「ありがとう」を聞いたのだが、少し長くて忘れてしまった。それにしても小学生で英語をこれほど喋れるのは素晴らしいなと思った。

「まあ語学なんざ馬鹿でもできます。鶏の鳴き声を真似してご覧なさい。馬鹿ほど上手いはずです。」
という、高橋是清の名言を思い出す。そして彼はこう続ける。
「でも!馬鹿になって勉強しないと、大変なことになりますよ。」と。
奴隷として売られたことのある高橋是清が言うのだから、かなりの説得力がある。
最近やっと、自分はこの言葉の意味が理解できてきたような気がする。すなわち、
「馬鹿になってアウトプットしないと、英語は話せるようにはならない」
高橋是清は、そう言っているのではないのかと。しかし、現実問題これが一番難しいと感じる。


昨日の晩はヨーグルトしか口にしていなかったので、レストランに入った。朝の10時ではスープしかないというので、牛肉スープと鶏のスープの2つを頼んでみた。牛肉の方は、肉は良く煮込まれ柔らかかったが薄味で、鶏スープの方は味付けがしっかりしていた。合計500レク(705円)。朝飯にしてはちょっと使いすぎたが、昨晩は何も食べなかったのでまあいいだろう。

宿のオーナーおすすめの店
スープ2種

昨日見つけたバス停に行くと、「ティラナ!」と大声で勧誘するお母さんがいたので車の後部座席にバックパックを乗せた。乗客はまだ自分しか居なかったので、「これは人数が揃うまで出発しないパターンかな」と思った。車内で待っているのもつまらないので、バスの後ろで待機して周囲を見渡していた。道路ではカーテンを売る女性が威勢よく道ゆく人に販売していたのが面白かった。
一時間経過して、乗客も数人が集まったところでミニバンは出発した。山を越え、途中一回休憩を挟んで3時間かかってアルバニアの首都、ティラナに到着した。下ろされた場所はグランドパークオブティラナの北東にあるバスターミナルで、今夜の宿からは2kmのところだった。運賃は600レク(850円)。

バスターミナル
活気ある通り

降りてまず、七年前に泊まった「シェラトンホテル・ティラナ」に行ってみたのだが、そこは全てが変わっていた。七年前は何も無く、見晴らしが良かったエア・スタジアムの場所には、巨大ショッピングモールと25階建ての高層マンションがあった。シェラトンホテルは跡形もなく、その場所にはカジノが建ち、さらに奥には高層マンションが建築途中だった。
ティラナは現在建築ラッシュを迎えていた。自分が知る、あの共産主義時代を彷彿とさせるティラナはもう無かった。カラフルなペンキで塗られた建物が並び、近代都市まっしぐらといった感じだ。急速な発展に度肝を抜かれると同時に、どこか虚しさも感じた。
ホステルに到着して手続きを終えた。「七年前にも来たことがあるんですが、随分変わりましたね。」とスタッフに言うと、
「七年前と現在、どちらのティラナが好きですか。自分は建物が低かった時のティラナが好きです」と返ってきた。返答はしなかった。

七年前は無かった近代的建物
すっかり都会に変貌

アテネ行きのバスチケットを取りに行く。ホステルからは3kmほどあるので、途中アイスを買い、カフェ「Kafe Flora」でマキアートを注文して休憩してから、バス停へ向かった。たくさんのバス会社が並んでいたが、その中の「アテネ」と書かれていた一つに入ってみた。
対応してくれたのはおじさんだったが、英語がいまいち伝わらないので、隣の若いお姉さんが通訳に入ってくれ、17日の15時発のバスを40€で取った。本当は16日のバスを予約したかったのだが、隔日で休みなのだとか。

バスターミナル

夕食は「Oda Traditional Albanian Restaurant 」という老舗でピラフとナスのローストを注文した。大きなナスの上にタマネギやらトマトやらの野菜が乗っていて味付けが完璧だ。ローストが500レク、ピラフが300レクで約1130円したのだが、その価値は十分にあった。カードが使えず、現金のみだったのが玉に瑕だったが満足した。

ピラフ
まじ美味かった!

19時、夏を迎えようとしているこの季節、辺りはまだ明るい。ティラナにはカフェがごまんとあり、人が歩けばカフェに当たる。大通りに面したテラス席が充実している「SOPHIE CAFFE」が自分のお気に入りとなった。ドリンクが充実しており、座り心地の良い椅子が気に入った。スムージーが220レク(310円)とお手頃なのだ。
他と違うのは、たびたび子どもたちが「マネー」と言って客席を回っている様子だ。バラの花を売りに来る子どももいる。

店内と花を売る少年

自分はネパールの時の経験から、「マネー」という子どもには特に何もしないけれども、「お腹が減っている」という子どもは自分ができる範囲で助けたいと思っている。切迫感が断然異なるからだ。
やってくる物乞いの子たちは笑顔だった。この子たちも学校には行っているみたいで安心した。こんな小さな子どもでも英語でやり取りできるのはすごいと思った。アルバニアでは英語が話せるのは当たり前なのだろうか。一度、教育現場を見てみたいものだ。この子たちともっと話そうと思っていたのだが、店員さんがやってきて追っ払ってしまった。どうやら毎日来る子どもたちらしい。

翌日は雨だったので、相変わらずカフェで過ごしていた。

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