Anri

パステルカラーな土地で、2人の子ども達とネコとdannaと暮らしています。日常のこと、…

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パステルカラーな土地で、2人の子ども達とネコとdannaと暮らしています。日常のこと、過去とミライ、思考の一部、生きることについてのエッセイをしたためます。

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はじめまして。

わたしはよく人から、何でもキッチリこなしテキパキ無駄なく動く人だと思われる。 真っ黒でしっかりした直毛のせいなのだろか。 何でもキッチリ・テキパキこなせるようになりたいと常々思っている理想だけが、外に滲み出てしまったのだろうか。 実際は休みの日は何も予定を入れず、パジャマ姿で淹れたコーヒーを飲みながら、猫と一緒に、庭の揺れる草花を延々と見ていたい人なのだ。(そうは言っても、バタバタパタパタしてるけどね) そして、最も今やらなければならないことを避け魔反対のことをしてし

    • デラウェア姉妹

      • チャラい出会い

        わたしには1つ年下の義姉がいる。(danna君が年下なもんで) 名前はゾエにしとこう。 そのゾエが、誕生祝いにランチをご馳走してくれるというので、最近できたカフェに行ってきた。 私の誕生日は冬なので、半年遅れの誕生祝いなのだけど、忘れた頃に祝ってもらえるのも悪くない。 悪くないどころか、美人でかわいいゾエとデート気分でウキウキであった。 わたしは割と中性的な女子なのだが、ゾエは頭の先からつま先まで、手入れのきちんと行き届いたオシャレ女子で、まばたきから指先の動きまで、動くブラ

        • ことばをはじめて意識した記憶

          最近やたらと幼少期のことを思い出すのだが、事象を捉え認識する主体としての『わたし』の意識、心を観察する意識って、小さい時からほとんど変わってないではないか!とびっくりする。 何十年と変わらず、わたしとわたしを取り巻く世界を把握し、それに対して反応する心を見続けてきたわたしの意識。 心というのは、時間の経過と共に、或いは幻滅した直後には秒で、180度真反対にも変わってしまうものだけど、consiousness、意識というのはずっと変わらず私と共にある。 私の側近とか、パート

        • 固定された記事

        はじめまして。

          海辺の花嫁

          海辺の花嫁

          黒ネコのジジと弟

          黒ネコのジジについて過去に記事にした時から、2年が経過した。 その間、ジジには新しく弟ができたり、尿路結石で死にかけたりしながらも元気に暮らしている。 新しい弟というのは、去年の春にうちに来た黒ネコのことなのだが、またもや黒ネコである。 黒ネコに纏わるお話で、すぐ頭に浮かぶのは スタジオジブリの『魔女の宅急便』ではなかろうか。  娘が小さい頃『魔女の宅急便』のキキに憧れて、紺色ワンピを着ては、竹ボウキにまたがっていた。 誕生日プレゼントも当時はジジのぬいぐるみがいいと言

          黒ネコのジジと弟

          イヤイヤ園のチェゲバラ

          自分は割と幼少期に思い、感じていたことをハッキリと覚えているタイプである。 保育園時代のわたしは、園の方針や先生たちに全く従順でなく、かと言って実際に反抗する訳でなく一応みんなに混じっているので、行動しないチェゲバラのようだった。 遊具やおもちゃで遊ぶこと、お母さんごっこにはウンザリで、園の敷地内にある小さな森の中にいるのが大好きだった。 それって本当にそう?こっちの方が断然楽しいよね、と思わずはみ出ちゃってみんなと違うことをしてしまい、園長先生に叱られることもあったけ

          イヤイヤ園のチェゲバラ

          義父とUFOと星から来たひとたち

          danna君の実家をはじめて訪れた時、お義父さんが満面の笑みで出迎えてくれた。はじめて会ったのに、あれ?何かすっごい知ってる~!という懐かしさがあって妙にほっとしたのを覚えている。 ちなみに、お義父さんはスタートレックのスポック船長にソックリだ。 自慢では無いけど、や、ちょっと自慢だけどw、なかなかのイケメンな義父なのだ。 あ~だからスポック船長に似てたのか!という訳ではないのだけど、そして、ここから話が未確認飛行物体のようにぶっ飛んで行くんだけど、お義父さんはUFOコン

          義父とUFOと星から来たひとたち

          しゃもじ間違えてたコンパさん

          学生時代、結婚式場やホテルのパーティなどでドリンクをサーブするアルバイトをしていた。 派遣会社から仕事の紹介があり、都合や条件が合えば仕事を受ける流れだ。女社長から猫撫声で電話がかかってくる。『お疲れさまで〜す♡今度どこそこのホテルの〇〇のお仕事ありますけどいかがですか?』 都合が悪いですと断ると、途端に低い声になり 『あらそう。よろしくどーぞー!ガチャリ。』とソッコーで電話を切られるのだが、その豹変ぶりがツボで、毎回電話を切ったあとに笑っていた。 急いでメンバーを集めな

          しゃもじ間違えてたコンパさん

          人生のやすみじかん

          小さい頃から ふと、神さまが休み時間をくれることがある。私のなかでの、神さまがくれる休み時間というのは、みんなと一緒に保育園や学校で過ごしている何気ない時や日々仕事に追われ日常にガッツリ張り付いている時に、或いはもうダメだー!と助けを呼んだ時に、ひょいっと引き上げられて、半ば強制的に心身のリフレッシュと、それまでの在り方を俯瞰し自分を労う時間を与えられる時間のことである。 保育園の頃だと、これは小さな休み時間だけど、母が突然、わたしの大嫌いなお昼寝の時間に救世主のように現れ

          人生のやすみじかん

          葡萄の嫁入り

          田んぼには水が張られ、きらめく水面で白鷺やウミネコが無邪気に小魚をついばむ。時折カラスの子供がぎこちない行水を披露し、それを高貴な紫のアヤメ達が田の縁で静かに見守っている。 私はそんな今の季節が大好きで、太陽の軌道のせいなのか、光の強さや色彩何もかもが完璧な美しさでただそこにある。 世界情勢がどんな様相を見せても、自然だけはいつも変わらず、むしろ以前よりも真実味を帯び、存在感が増してきているようにも思う。 そんな眩しい季節の今日この頃、うちの葡萄畑のデラウェアはだんだんと

          葡萄の嫁入り

          あれから

          辛いお別れの場所となってしまった屋久島から20年が経過した。 今では高校生の娘と、中学生の息子がいる。 その間、寸分たがわぬリズムで宮之浦海岸に波は押し寄せ続け、日々たくさんの魂が地球での人生を後にし、新しい生命が産声をあげ続けた。 当時と変わらない意識で今を見つめるわたしがいる。太陽が昇る前に畑に出て、太陽を見送ってから帰宅するdanna君がいる。 夜空にはシバムーンが鋭い光りを放ち、姿は見えないけど、ものすごい数のカエルが大合唱している。黒猫のジジは散歩に出かけたま

          あれから

          屋久島でのさようなら(瞑想に出会ったきっかけ-part2.)

          当時付き合っていたdanna君と大自然を満期するために向かった屋久島だったのだけど、少しだけ胸騒ぎがしていた。屋久島に行く一週間くらい前から、妊娠の、無敵な愛に包まれたようなふわあっとした感覚をあまり感じられなくなっていたからだ。 あんなに毎日何かに感動してウルウルしててもしょうがないし、きっと興奮状態だった小さな命もわたしの体も少し落ち着いてきたんだろうな、と思うことにした。 だけど、島に向かうフェリーの中で、おなかがチクッっとする。顔色も悪い。島に着き、宿に落ち着いた

          屋久島でのさようなら(瞑想に出会ったきっかけ-part2.)

          瞑想に出会ったきっかけ-part1.

          わたしが瞑想に出会ったのは、今から18年前のこと。スクラップandビルドを繰り返す商業施設のデザイン会社を辞めた後のことだった。 辞める前の生活は、寝ていても時間に追われ、心身共に常に緊張状態。終電で帰る毎日で、多忙なときは帰れず明け方まで資料や模型を作りオフィスで仮眠後打ち合わせへGO!大好きな仕事だったので、長時間の勤務はさほど苦ではなかったものの、やれ海外出張だのなんだの、やる事も責任も増えていき、すべてを全力でこなしていたら記憶障害になり体もボロボロになった。 自

          瞑想に出会ったきっかけ-part1.

          鮫の充電方法。

          この数日は、止まったら死んでしまう鮫と見紛う程、くるくるとずっと動き続け予定をこなし続けた。こういう、一瞬も暇がないような日が45日に一度は訪れるという不思議なサイクルがある。 そんな日が幾日か続くとヘロヘロになるはずなのだけど、わたしには強い味方がある。味方と言うか守護神なのである。 それはヒマラヤの聖者さんからいただいたマントラで、日本語に直してみるとすると真言。 そのマントラには生きたヒマラヤ聖者さんのエネルギーが込められていて、ただの言葉ではなく、生きた力を持っ

          鮫の充電方法。

          息子の変声期

          小6の息子が変声期を迎えている。小さくてかわいかった坊やが大人になっていく様は、嬉しくもあり寂しくもある、と言うのは世の中のほとんどのママたちの気持ちだろう。 息子も息子で、 『あのさ、みんながちょっとずつ大人になっていくよ。なんか嫌だなぁ。』 と言ってきた。 母『どんな風になってきてるの?』 息子『あのね、わき毛が生えてきたりとか。』 母『えー、そっかあ。どうして嫌なの?』 息子『う〜ん。なんか寂しいな。』 母『それママもだよ。それに君もみんなといっしょに大

          息子の変声期