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1万円で食べ歩きグルメと観光を満喫する日帰り熱海ひとり旅

今年のGWは特に予定がなかったのですが、ふと熱海に行きたくなり、日帰りで行ってきました。

今回のように思いつきで出かける時はできるだけ節約するよう心掛けています。東京からだと新幹線や特急列車でサクッと行ける熱海ですが、交通費にお金をかけたくなかったので、今回は普通列車で行くことにしました。

早朝6時台の東海道線に乗って熱海へ。去年も電車で熱海に行ったことがあったのですが、人身事故で運転見合わせになり、国府津駅で2時間スタックした苦い経験があったので、早めの電車にしました。GWにも関わらず、車内は比較的空いています。

9時熱海駅着。そこから歩いて來宮神社へ向かいます。徒歩15分くらいだろうと高を括っていたら、Googleマップで徒歩24分と表示されてびっくり。電車で最寄りの来宮駅まで行った方がよかったかなと思いつつ、散歩がてら歩いて行くことにしました。駅前の商店街を通り抜け、坂道を上り、Googleマップの通り、9時23分に來宮神社に到着しました。

來宮神社 本殿

本殿でお参りを済ませ、奥に進むと、まるでトトロに出てきそうな巨大な御神木が現れます。樹齢2100年超えの大楠は、本州一の大きさを誇り、国の天然記念物にも指定されているそうです。御神木の周りからは神秘的な空気を感じ、これがパワースポットと言われる所以なんだなと感じます。

御神木 大楠

御神木の近くにある「茶寮 五色の杜」で麦こがしソフトクリームをいただきました。この麦こがしというのは、來宮神社の神様への特別なお供物で、大麦を煎って粉にしたものだそうです。優しい甘さのソフトクリームに香ばしい麦こがしが練り込まれていて美味しかったです。

麦こがしソフトクリーム 490円

來宮神社を後にして、次の観光スポット、起雲閣へ向かいます。Googleマップだと徒歩15分のようです。坂道を下り、起雲閣の近くまで来たところで、「中島水産市民市場」という鮮魚スーパーを見つけました。店のガラスから見えるお寿司や海鮮丼などのラインナップに目を奪われ、吸い込まれるように入店しました。

店内は撮影禁止なので写真がありませんが、様々な種類のネタの握り寿司やミニ海鮮丼が並んでいました。熱海の海鮮丼屋さんはどこも観光地価格で割高なので、こういうローカルな鮮魚スーパーで買う方がコスパが良いと思います。伊豆の名産、金目鯛の握り寿司を買って、近くの公園で海を眺めながら食べることにしました。我ながらナイスアイデアです。

金目鯛の握り 750円

この後食べ歩きをする予定なので、このくらいの量でちょうど良いです。すだちを絞って食べる金目鯛の握りはさっぱりとしていて、身がぷりぷりでとても美味しかったです。

気を取り直して起雲閣に向かいます。起雲閣は大正ロマンな雰囲気が漂う美しい邸宅です。1919年に別荘として築かれたのち旅館となり、日本を代表する数々の文豪たちに愛されました。去年熱海に来た際は、電車の運転見合わせで到着が遅くなり、行くのを諦めたので、念願叶って行くことができて嬉しいです。

起雲閣 サンルーム

見たかったサンルーム。ため息が出る程の美しさです。ステンドグラスの天井とタイルの床が印象的なこのサンルームは、1910年代から1930年代にかけてヨーロッパやアメリカで流行した「アールデコ」という装飾様式を基調としているそうです。

起雲閣 ローマ風浴室

ローマ風浴室は思ったよりこぢんまりとしていましたが、荘厳で美しかったです。テラコッタタイルのように見える浴槽周りの床はなんと木製で、肌触りのよさや滑り止めの効果があったそうです。

起雲閣 庭園

ひと通り建物内を見学した後は、庭園から建物を眺めて見学終了です。和洋折衷な建築美を堪能できました。

念願の起雲閣に行けたので、あとは気の向くままに食べ歩きを楽しむのみです。まず最初に向かったのは、起雲閣から程近い抹茶スタンド「熱海青葉舎」。ここは去年も来ていて、その時は抹茶ラテを頼んだのですが、今回は富士プリンを頼んでみました。濃厚な抹茶プリンは甘さがほとんどなく、マスカルポーネクリームは塩味があるので、甘さよりも塩味のある不思議なプリンでした。でも抹茶の味が濃くて美味しかったです。

富士プリン 750円

駅前の平和通り商店街に戻ってきました。次の食べ歩きグルメは徳造丸の浜焼あわび串バターしょうゆ味です。お値段なんと1個で950円。ですが、今回交通費をケチったのは思う存分食べ歩きをするためなので、ここはケチらずに食べたいものを食べます。

あわび串 950円

コリコリした食感のものが大好きな私にはたまらない歯応えと、バターしょうゆの味付けが最高でした。もう少し安かったらもう2〜3本頼みたいところです。

お次は四角いシュークリーム。色々な味がありましたが、麦こがしが入っているというブリュレシューにしました。表面はパリッとほろ苦いキャラメリゼになっており、中の麦こがしクリームも甘さ控えめでたっぷり入っていて美味しかったです。

ブリュレシュー 400円

お腹が満たされたところで、ブラブラ海の方まで歩いてみることにしました。金目鯛の寿司を食べていた時、遊覧船を見つけて気になっていたのですが、ちょうど15時発の遊覧船に乗れそうだったので、乗ることにしました。チケットは大人1,700円。30分の遊覧で、コースはその日の風向きや波の状況で変わるそうです。写真を撮り忘れてしまったのですが、心地良い海風と、海から見る熱海の景色が新鮮で、乗ってよかったです。

下船後、小腹が空いたので、近くにある「熱海フルーツキング」で清見みかんのフルーツサンドを購入しました。みかんが驚くほどジューシーで、酸味と甘味のバランスもちょうど良く、美味しかったです。クリームも甘さ控えめでよかったです。

フルーツサンド きよみ 829円

帰るにはまだ早いので、ビーチで少しのんびりすることにしました。階段の端に座り、海を眺めながらこれからのことを考えていると、将来への不安でいっぱいになり、涙が込み上げてきました。何年後か、また熱海に来た時に同じ景色を見て、あの時ここで泣いていたなと笑えるようになっていたらいいなと思います。

熱海サンビーチ

帰り際、熱海駅の駅ビルにある「小田原吉匠」にて、鯵の唐揚げを購入し、食べ歩きの〆とすることにしました。カレー、ペペロンチーノ、わさび醤油など、様々なフレーバーがありましたが、ゆず胡椒をチョイス。なぜかカリカリの骨せんべいのようなイメージを抱いていたのですが、思ったよりふっくらとした身があって食べ応えがありました。味付けが非常に濃いので、お酒のつまみにはぴったりです。

鯵の唐揚げ ゆず胡椒 300円

今回の日帰り熱海旅、出費は交通費3,960円+食費4,531円+観光費2,420円=計10,911円(お土産代を除く)でした。またしばらく節約生活に戻ります。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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