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私がいなくても回る世界の尊さよ

そういえばこの夏に大阪に引っ越しをした。ここ数年くらい半年から1年ほどで転々と住まいを変えていたが、ついにその拠点が関西になった。ちょうど引っ越して1ヶ月。電車も駅名も聞いたことのないばかりの環境に新鮮さを感じながら、近所のスーパーとおうちを行ったり来たりしている。

家から30分歩くと大阪らしい所に出る

関西に引っ越しする時に一番最初に浮かんだのが、自分がやっている日本酒コミュニティ「酒小町」のこと。

酒小町は、2018年に「お酒でどうにか仕事がしたいんです!」という私欲のかたまりのような発信からお酒好きの女性クリエイターが集まってくれたチームである。

その時は、酒蔵さんが手が足りていないPRやクリエイティブ、SNSなどで力になる。日本酒の認知度が1番低いと言われている20代から30代の層にもっと身近に感じてもらう。というコンセプトでクリエイティブチームとして20人くらいで活動していた。

いまは、コンセプトはそのままに20代から30代の「お酒の場と人が好き」な人たちが集まる日本酒コミュニティとして運営をいれて100人くらいで活動している。

気づいたら日本最大級の日本酒コミュニティに

私自身が東京出身で活動拠点を東京に置いていたことから、メンバーの8割は関東在住。コミュニティの活動もオンラインのイベントが月に2回あるが、基本は関東をメインにしていた。

酒小町はオンラインコミュニティでは珍しく、ありがたいことに6〜7割の人が稼働している割と活発なコミュニティだ。(通常、コミュニティは2割稼働していれば良いコミュニティらしいので、酒好きの力はすごい。)

入っているメンバーが「お酒の場と人が好き」な人たちが多いからか、運営で企画するイベントとメンバー個人が有志で立ち上げてくれるイベントと合わせると月7〜8回くらいどこかで誰かが飲んでいる。

自分が立ち上げたコミュニティという責任感1割と、ただの酒好きというフッ軽さ9割で私は基本コミュニティのイベントは全部参加していた。

「全参なんてすごいですね〜」なんて言われるけど、ただ単に好きなメンバーと好きなお酒を飲む会があるから嬉しくなって参加してたらほぼ全部通っていただけだ。

ちなみに飲み代は自腹なので、私のコミュニティでの利益は毎回赤だしそれでいいと思っている。

飲み会中の楽しそうなわたし

ただ、引っ越したことでの問題点が「飲み会に参加できないこと」である。アホみたいな悩みだが、飲み会を仕事にした人間からすると切実だ。

月に1週間は東京に出向いて参加しようと思っているし、運営メンバーから「りんちゃんが出れないときも運営メンバーで回していくから大丈夫〜!」って言ってくれてるし、実際に飲み会に参加したら一番楽しんで一番酔っ払って一番迷惑かけているのは私なので、むしろいない方がうまく回るとすら思っている。

でも、でもやっぱり5%くらいはどこかで引っかかっていたのだ。私がいなくて大丈夫かなとか、さみしいなとか、申し訳ないなとか、羨ましいなとかその他もろもろ。

ちなみに大丈夫かなというのはイベントの企画・運営の心配ではなく、新しく入るメンバーにとって酒小町で知っている人(=私)がいないけど大丈夫かなという心配だ。

酒小町のコミュニティはSNSで募集をしていることもあり、入ってくれた人の半数はSNSで酒小町を知った人である。そしてそれは私のSNSからの人が多い。今でこそ「ググって知りました」とか「酒小町の日本酒コラムのnoteを読んで」とかも多いが、ありがたいことに「りんちゃんのSNSを見て」というのが未だにある。

新しいコミュニティに入るのはちょっと勇気がいることだ。酒小町はお酒が絡むし、乾杯から入るからそこまで緊張しないコミュニティだとは思うが、それでも100人くらい人がいて、その中に一人で飛び込むには勇気がいる。

私はSNSで顔を出している。新しいコミュニティに飛び込んだ時に知っている人がいるか、いないかだったら顔だけでも知ってる人いた方がまだ少し気が楽かな。

そんな思いもあって私は全部のイベントに出るようにしていた。でもそれができなくなってしまうのだ。絶対大丈夫なのは分かっているんんだけどやっぱりちょっとさみしい、ちょっと申し訳ない。

そんな中、私がいないイベントが開催され無事に終了して楽しんでいる様子の写真がSlackであがってきた。今まで5%ひっかかっていたさみしいやら申し訳ないやらの気持ちが安心に変わった。なーんだなんも問題ないじゃん。

この店が6軒目の人に撮ってもらったからブレてるらしい(そこもいい

写真は全員笑顔でおのおの各自でイベントを楽しんでいる様子だった。昔から入ってくれてる人もいるし、近所だからって仕事終わりに寄ってくれたんだろうメンバーや、家と真逆な場所なのにわざわざ来てくれたんだなって人もいる。酒小町のイベント自体、まだまだ2回目くらいな人もいたけど端からみればそんなの分からないように笑っていた。

嬉しい。私の好きな人達が、私の好きな人達と笑って飲んでいる。最高だ。お酒の場ってやっぱりこうじゃなきゃ。笑って飲むお酒は美味しいよね。

私がいなくても大好きな世界はまわつづける。なんて当たり前でなんて尊い世界なんだろう。

私は酒小町のことを、家族でもない、職場でもない「お酒の場と人が好き」な人たちが集まっていつでも楽しめる・帰ってこれるサードプレイスと話しているんだけど、自分にとってもそうであるべきなんだな。

乾杯したら年齢も職業も関係なく、誰でもフラットに友達になれる場所。飲みにいったらいつでも迎えてくれる場所。酒小町はそんな場所にきちんとなってる。私が毎回参加していて、ずっと迎える側だったからそれが分からなかっただけなんだな。離れてみてはじめて分かることもあるんだな。

私はいまの拠点は関西だ。新幹線で2時間半で行き来はできるけど、やっぱり毎週飲みにはいけない。でも、離れていてもちょっと行けなくなっても、またふらっと飲みに行ったら受け入れてもらえる場所が酒小町だ。

せっかくの関西。いま酒小町は関西方面ではいってくれているメンバーも増えている。関西飲みもやりたいし、酒どころがたくさんある関西をみんなで回って乾杯したい。そしてそろそろ「りんちゃん=酒小町」というイメージも外していきたい時期だ。

やりたいことはたくさんある。私がいなくても大好きな世界はまわつづける。背中をあずけられるところはあずけて、私ができることをやっていこう。

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酒小町という、20代から30代の「お酒の場と人が好き」な人たちが集まる日本最大級の日本酒コミュニティをやっています。

人のつながりと日本酒をたのしむ、大人のあそび場」をコンセプトに、年齢も職業もバラバラの個性豊かなメンバーが乾杯するだけでなく、自分たちで遊びを企画したり、日本酒について学んだり......誰もがホッと一息ついて自分らしくたのしめるようなサードプレイスをつくっています。

毎月1日〜10日の期間にメンバー募集をしています。募集時にお知らせをするLINEアカウントがあるので、よかったら登録をお願いします。
初月は無料なので、ぜひ遊びにきてくれたら嬉しいです。

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