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【書籍】『明日から絵描きで生きたい僕が身につけるべきは画力だけでなく××力だった』を読んだ。

こんにちは うゆです。

普段活字はあまり読まないのですが、
そんな私が最近読んだ本を紹介します。

最初から最後まで関心を持って珍しく読破した本なので、
感じた事を自分なりに書き留めておきたいと思いnoteへまとめます。



有名イラストレーターさんインタビュー本

『明日から絵描きで生きたい僕が身につけるべきは画力だけでなく××力だった』



イラストレーターにフォーカスされたWEB番組

『COJIRASE LUNCH BOXのイラストレーターのウラバナ!』
の、20時間以上のインタビューが文字起こしされています。

https://www.too.com/s-sakuga/urabana/

『COJIRASE LUNCH BOXのイラストレーターのウラバナ!』とは

『イラストレーターを目指す若者を応援する』をコンセプトに、
第一線で活躍する人気イラストレーターを毎回ゲストに招き、
仕事における作画的テクニックのような表に見える努力だけでなく、
『裏側』で行なっている大事なこと、についても聞いていきます。
主にセルフプロデュース、ブランディングから画材の選び方まで、
生放送で視聴者からの質問に積極的にお答えする、進路相談のような双方向型の情報発信番組です

イラストレーターのウラバナ!

実際のインタビュー動画もネット上にありますが、
そちらは未視聴です。

この本を読むことになったきっかけは

イラストレーターさんって

1日をどんなスケジュールで過ごしていらっしゃるのか。

どんな経緯で今の仕事に就かれているのか。

イラストレーターの裏側を知りたくなったことがきっかです。

そのため、出来るだけ沢山の方のパターンが知りたいと思い

ブログやnoteを読み漁り、
沢山のクリエイターの方の、その仕事に至るまでの経緯や、
1日のスケジュールを探して読んでいた時期がありました。

その中で出会ったのがこの本になります。

この本は「第一弾」で
すでに「第二弾」が発売されているようです。
そちらも読みたい!


掲載されているイラストレーター

(敬称略)

・Ryota-H
・lack
・POKImari
・LAM
・望月けい
・タカヤマトシアキ
・西沢5㍉
・米山舞
・PALOW.
・BUNBUN&abec
・しぐれうい
・ぽち
・わいっしゅ

失礼を承知で言いますが、
お名前と作品を知っている先生もいれば
私が疎いジャンルはお名前も作品も知らない方もいました。

ですが全員イラストをお仕事にしている
バリバリの有名イラストレーターさんです。


で、内容は?

卒業した学校や入った会社、分岐点になった出来事など
現在に至るまでの経緯を年表で簡単にまとめられており、
この年表を元にインタビューが進行され、
ファンからの質問等にも答えてらっしゃいます。

その中で1日のタイムスケジュールも掲載されています。


スケジュール一例。手書きなのがなんだか嬉しい。


日によってスケジュールが異なる日もあるそうです

タイムスケジュールの書き方が手書きだったり入力文字だったりで
個性が出ていて面白い。

お仕事の合間に飼っている猫や鳥と戯れる時間もありました。可愛い。

そしてフリーの方でも会社に属されている方でも
夜はしっかり寝てらっしゃいました。
(徹夜でお仕事されている印象が少しありました…)

自己管理もお仕事の内ですね。

身体が資本。


基本的に、学生の頃からの趣味や周りの環境(兄弟や友達の影響)などによって
最終的に絵の仕事に就かれる方が多い印象です。

戦略を立てSNSを活用して仕事を取って来た方や
初めはゲーム会社、アニメ制作会社に入社し、
そこから独立をされてフリーになった方や、
チームに所属して活動されている方などがいらっしゃいました。

イラストレーターになった経緯も現在のお仕事の仕方も
バラバラですが、全員に対して言えるのが、

自分の出来る事出来ない事を見極めて戦略を立てていき、
自分の「武器」を持って
さらにそれを伸ばしていった方達ばかりだと思います。
強い。

どのイラストレーターの方も自分を持っていて堂々としていてかっこよかったのですが、

特に印象に残ったのは米山舞先生の
「将来について」

「ジャンルを作りたいです。既存のジャンルに自分を嵌めるのは性に合わないので」

か、かっこよすぎる…

ジャンルの発起人…?

やりたいことの規模がデカすぎる…視野が広すぎる。

米山舞先生は女の子を主体とし、綺麗で迫力のあるタッチで絵を描かれる印象があり、

描かれたイラストを特殊な技術でインテリアにされている作品を作られたり、

コマ送りに姿が移り変わる女の子のイラストであったり、

(アニメーターをされていたのでそれがめちゃくちゃ活かされてる作品)

イラストレーターのまた先を行かれてる方という印象です。

本当に新たなジャンルが作れてしまうくらい、

独自の世界観を持って圧倒的な画力でそれを表現されている方だと思うので、

米山舞先生の今後がとても楽しみになりました。


背景を描くイラストレーター

私が興味深いと思ったのは

風景を描く事を仕事にされている方です。

今まで風景を描くイラストレーターの方に注目をしてこなかったので、
新しい境地を見るような、新鮮な気持ちでインタビューを読みました。

風景イラストレーターの仕事は主に

・コンセプトアート
⇒アニメやゲームを作る際の世界観を共有するために絵に起こしたもの。
(お客さんが見ることはない)

・美術設定
⇒主にアニメで登場人物がいる世界の舞台、背景の設定画
(お客さんが見ることはない)

・背景イラスト
⇒アニメやゲームで実際に使用されるイラスト
(お客さんが見る)

などがあるそうです。

アニメ・ゲームで見る背景のイメージが強かったですが、
コンテンツを制作する際のイメージの共有にも使用されいるのですね。

実際の世界のイメージがあるのとないのでは
アニメやゲームを作る進めやすさが全然違いそう。

設定画を見るのは好きですが、
確かに必ず背景や、そのシーンの部屋の構図など大体ある。

「街」1つ描くにしても、この街が出来たストーリーを始めに、

ファンタジーの建物だけど、
素材は何で出来ているのか、なぜそこにあるのか
どうしてこの造りになっているのか、
ここにいる人はどんなストーリーがあって生きているのか、

全て考えて「根拠」のある物ほど
それを見る人がよりリアルに感じることができる。

確かにここまで考えないとすごい背景画が描けないんだろうなとは思うけれど、

妄想のプロだ…思想が神。


それに加えて写真のように描く画力がものすごい。

すごい仕事だ…

建物や無機物をちゃんと描くことをしてこなかった私にとって
それを描いているプロの方がどういった思いで描かれているかを知れて
とても面白かったです。



結局はこういう人に勧めたい

掲載されているイラストレーターの方を全員知らなくても、

・活躍されているイラストレーターの経緯
・普段の生活(タイムスケジュール)
・というか絵のプロって何を考えて仕事してるの?

こんな感じの事に少しでも興味がある方は楽しんで読めるんじゃないかと思います。

掲載されているイラストレーターさんの中で
知らなかった方を調べてみて作品やSNSを覗くのも楽しいです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました!

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