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巻数進めば、絵柄が変わる

マンガを週刊紙や単行本で読んでいると気付きにくい絵柄の変化。
ある話数からやある巻から突然変わることがないため、後から振り返って気付ける変化です。ほんと、徐々に変わっていて、「あれ?いつの間に変化していた?」のレベル。

この絵柄の変化を肯定的に捉えるか、否定的に捉えるかの議論はあると思います。

ぼくは、「肯定派」です。
その作者が磨いた技術に対し、尊重(そっと遠くから見守りたい)しているからです。
根も葉もないですが、その作品を読み続ける要因の大半は、作者が手がける作品自体です。絵柄は、その作品を構成しているいち要素。
つまり、作品自体に魅了されているのであって、絵柄の変化は、作品の魅力を下げる要因ではない、ということ。

と言った矢先ですが、絵柄が変化すること自体も、読むモチベーションになっています(笑)
「1巻と比べて、むっちゃ上手になってる!!」
「なんかタッチが柔らかくなってる」
「キャラの表情が豊かになってる!!」
お前、何様だよって感じですが、素人でも作者さんの変化には気付けます。
そして、技術力の向上を実感すると、晴れた気分になるんですよね。思わず、感嘆がこぼれて、素直にすごいと思う気持ちが湧いてきます。

どの巻から変化しているのか確かめよう!としたことがあります。1巻から順番に読んでいって、変化が生じた(だろう)場所を探っていくのです。

1巻、2巻、3巻……と読み進めていくと、変化を探す当初の目的を忘れて、読むことに集中してしまいます(笑)
最終巻を読み終えたころには、「あぁー、面白かった!やっぱり何回読んでも面白いなぁ……って、絵柄の変化を確認するんの忘れてたぁぁ!!」となってます。作品が面白いのが悪い。自分は悪くない。
ちなみに、今までで1回も当初の目的を果たせたことはありません(笑)

作者さんへのインタビューにて、「そのキャラに描き慣れてくる」文言が、たびたび登場します。
たしかに、巻数(または話数)が進むにつれて、キャラが洗練されていってる感じが伝わってきます。
まずそれが、絵柄の変化の第1段階。第2段階として、作者さんの技術力向上による変化、第3段階として、流行りの描き方を取り入れたデザイン……ふうに変化していくと思います。

作品、そこに登場するキャラたち、作者さんと一緒に並走している実感が湧くから、絵柄の変化が好きなんだと思います。
これって、次の話はどんななんだろう?のワクワク感に似ていると思いませんか?絵柄がどう変わるかの楽しみは、ページをめくる楽しみと同じということ。

散々絵柄について語りましたが、読んでるときには内容に集中していて、あまり気にしてませんが(笑)

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