だれりん

いい自己紹介案、おまちしております。

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マガジン

  • 知識ゼロから、AIを使って絵本をつくろう

    わたしは絵が絶望的に下手だ。絵本は大好きだけど、絵本製作に関する知識は持ち合わせていない。さらに、画像編集なんてインスタのフィルタを決めるのにも苦労するレベル。 そんな状態から、AIの力を借りて、絵本を作ってみようという経過観察です。

最近の記事

空はほんとうに焼けるのか

「夕焼け」という言葉に反して、夕方の空の色はごくみじかい時間しかそのバランスを保てない。その瞬間的神秘も、あなたの審美眼も、宵闇と1日の疲れのなかに溶けていってしまう。 だからせめて、われわれは夕暮れ時、毎日空を見上げるべきなんじゃないかと思う。べつに写真は撮らなくてもいい。 画面をスクロールして得られる刺激や、天に昇っていく数字を見つめる楽しさもよいだろう。 だけど、二度と同じ色で燃えない空と、一定の色を保てないあなたの記憶のなかの空とを、あるいはそのふたつのあいだにあるか

    • 半袖と長袖、どっちでもよくて、どっちでもよくない

      気づけば5月も、のこっている日数のほうが少なくなっていて「ことしはずっと肌寒いですねえ」なんて話をしていたのが遠い昔のようだ。車の窓を開けたり閉めたりすることの、こどものころのよろこびが、この季節にだけ、われわれ大人のなかにも存在する。 それでも例年にくらべれば、ことしはちょっぴりすずしいような気もする。こどもの日あたりには毎年、「エアコンつけてもいいな……でも……」なんて日が一日くらいあるから。わたしが年をとっただけかな。年齢とともにあつさに鈍感になるというのは、ほんとう

      • 【超短編小説】ダ・ヴィンチとどんぐりの少年

         「レオナルド・ダ・ヴィンチはモナ・リザを死ぬまで持ってたって学校の先生が言ってた」  「ひとのものなのにって。」 彼は言った。  「どうして持っていたのだと思う?」と私は尋ねた。  「とても気に入っていたからだよ。」 彼は得意げに答えた。彼の語り口からは、古い象牙がたたえるような、ある種の威厳が感じられた。  「そうかもしれないね……。気に入ったものはずっと手元に置いておきたくなる。」と私は言った。  「それとまったく同じように……」 私は私の次なる思考を予感し、わずかな時

        • 【ゲーマー英会話】台パンって行為じゃなく、概念なんだ

          インターネットスラングとして、「台パン」という言葉がありますね。 (怒り狂って)「台をパンチする」から「台パン」。 昔は主にゲーセン界隈、パチスロ業界で使われていた言葉のイメージですが、初出はどちらなんでしょう。台パン学に精通しておられるかた、お便りください。 先日わたしは、英語圏で「台パン」に相当する対訳がないのではないか、という世紀の大発見をしました。 たとえば、こんな日本語を英語にしてみましょう。 「台パン」にあたる部分は"smash your setup"。"sm

        空はほんとうに焼けるのか

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        • 知識ゼロから、AIを使って絵本をつくろう
          10本

        記事

          三浦大知 - ERROR って、なにがエラーなんだろう

          先日夜ごはんをたべながら、「なんでERRORってタイトルなんだろうね」「不思議だね」という話をした。 このERRORという曲は、OVERという今年発売されたアルバムに収録されていて、アルバム全体の中でも唯一、ある種の異質さを感じさせる。 全体的に力づよさとエネルギーを感じるビートやベースの目だつ曲たちのなかにあって、2000年ごろの2-stepを思い出させるような曲だ。日本ではm-floのcome againが2-stepといわれていますね。 2-stepというジャンルは、

          三浦大知 - ERROR って、なにがエラーなんだろう

          吸血鬼の海を泳ぐおまえは、ヴァンパイアハンターにならなくてもいい

          おまえの近所や職場、学校、インターネット、ベッドの下、いるだろう。たくさん吸血鬼がいる。 そう、たくさん吸血鬼がいる、この世には。 他人のエネルギーと時間を食料にして、悠久の時を生きる生き物だ。 かれらはおまえのハッピーなきもちとか、ヒッピーな決意とか、くらい部屋でひとり、モデルガンを握りしめてブラウン管にむかって引き金をひく貴重な時間とか、そういうのをぜんぶうばっていく。 かれらはそういうのをぜんぶうばっていき、ぜんぶ貪る。雨上がりのぶたみたいな顔で、そうする。 おまえ

          吸血鬼の海を泳ぐおまえは、ヴァンパイアハンターにならなくてもいい

          【スト6】格ゲー初心者がCリュウでマスターになったよ

           今日はゲームのおはなし。今回は単なるふんわりした感想になるから、途中で飽きちゃったらごめんなさい。  リュウがよく「この道を進むのみ!」とか「俺より強いやつに会いに行く」とか言ってるけど、ちょっとだけその意味がわかったような気がする。ほんとに?自信はないけど、そんな内容です。初心者なりの格ゲー論、といってもいいかもしれない。「まぁよくわかんないけどね。お~ん。」  2023年6月2日に発売したストリートファイター6、ついに大好きなリュウでマスターになれました。忙しくてプレイ

          【スト6】格ゲー初心者がCリュウでマスターになったよ

          朝の色

           目が覚めて窓のそとをみる。晴れともくもりともはっきりしない天気で、空気じたいが青みがかっているような、水のなかに生まれたような光景だった。わたしの窓からは、ときどきよい光の当たりかたをするビルがみえる。おきにいりのビルだ。あるひとつの角に光があつまって、とてもにぶく、じわりと光る。そういう種類のビルだ。今朝は光っていなかったな。だけど、わたしはそれがうれしかった。うすいうすい群青色の空気に、その謙虚さがすこし、溶けこんでいるような気がしたから。  豆をいつもより丁寧にひい

          この世には無限に月が存在していて、水は流れつづける

          ちかごろ立て続けに、人間について、いろんなひとと話をしたり、しなかったりした。もしかして、わたしはいま、人間関係で悩んでいるのかな?それはどちらでもよいことだ。 わたしが大事だなと思うひとたちは、みんな月の住人なのかもしれない。 そうだったら、けっこう、すてきだよね。 ◇ ◇ ◇ われわれはひとつの空間を共にしていて、その実まったくちがった世界にそれぞれ暮らしている。 だから往々にして、対立する場におかれたり、はたまた、ひとどころに留まってみえたりする。 そのなかで、

          この世には無限に月が存在していて、水は流れつづける

          【スト6】翻訳素人が勝手に翻訳字幕を作ったら、採用してもらえたよ!

          今回は、Youtube動画の翻訳字幕(日⇒英)を勝手につくって、投稿者の方に連絡してみたら、とてもよろんでもらえた、というおはなし。 翻訳に際して、じっさい気をつけたこと、やったこと、なども書いています。とっても長いので、すこしずつ読んでもらえるとうれしい。 わたしは、ゲームも翻訳も、初心者です。どうなっちゃうの!? すこしだけゲームのお話 さいきん、スト6(Street Fighter 6)をプレイしています。 いま世界的にビッグでホットな、すごいゲーム。今度賞金1億の

          【スト6】翻訳素人が勝手に翻訳字幕を作ったら、採用してもらえたよ!

          世界は砂浜であって、われわれはその上に立っている

          こどものころ、星の砂の瓶詰を買ってもらったことがある。正体は有孔虫の死体なのだ、と学んでからは、なんだか怖くなって、引き出しの奥にしまいっぱなしにしていた。いま、あの瓶はどこにあるのだろう。きっとそれは、今も美しく存在しているにちがいない。 ◇ ◇ ◇ もう10年以上前のことになるが、私は知らない人の日記を読むのが好きだった。あの頃のインターネットは、いうなれば、ただただ、エネルギーの波動であった。ほんとうに、いい時代だった。 私にはいくつか、お気に入りのブログや個人ペー

          世界は砂浜であって、われわれはその上に立っている

          絵本の全ページを無料で見られるようにしました(NFTアート化)

          前回はこちら: 無事製本ができて、わたしの絵本は現実に物質として存在している。おかげで、限られたひとたちに読んでもらうことができた。心の底からうれしくなるような感想も、両手で数えられるくらいだけど、もらった。 現実においては、顔をつきあわせて「こんなの作ったんです。よかったら読んでくれませんか?」とお願いしている手前、わたしがつくった、というのがわかりやすいよね。そもそも、みんな面識のあるひとたちだし。 ところがインターネット上ではそうはいかない。「こんなの作ったんです

          絵本の全ページを無料で見られるようにしました(NFTアート化)

          【絵本を作ってみよう・番外編】製本と、そのあとのおはなし

          前回はこちら: こんにちは。わたしはいま、雨の降っていない、青い空をみています。 という一文だけ書いてからしばらく経ちました。その間にも世界は回っていて、わたしの絵本は物理の世界に確かに存在している。ふしぎですね。 今回は、かるく、製本のお話をしよう。 1. 製本サービスに依頼をする わたしは一か月とすこし、この絵本に多くのちからと時間を注いだ。 だけど、それを誰にも売るつもりもないし、ほんとうの意味で「みせる」つもりもない。わたしが書いたこと、絵本としての体裁をAI

          【絵本を作ってみよう・番外編】製本と、そのあとのおはなし

          【絵本をつくってみよう・7日目】ひとまず完成!(仮)

          前回はこちら: まいどのことながら、ごぶさたしておりますね。 絵本についてnoteを書くことに関しては、かんぜんに飽きている。だめだめだね。以上をここに認めます。 だけど、絵本作りに関しては、ずっとやってきたよ。 そして、今回7日目ということで、キリもよい。0日目を含めて、8節の記事になる。『創世記』みたいで、いいじゃん。それだけの理由で、今回でいちおうの完成とする。ナメすぎてはいないか? 「読者はその記事群をみて、良しとされた。」 わたしは、そのようになるよう、いのるほか

          【絵本をつくってみよう・7日目】ひとまず完成!(仮)

          よるのみなと

          工業地帯の海辺の空は、けっこうあかるい。 そのあかるさのおかげで、われわれはあまり物事をかんがえずにすむ。ここにはいろんなものが、欠落しているからだ。 夜の空には、昼間の残り香のように雲が漂っているのが見えるし、元気のいい星がひとつ、ふたつ居心地わるそうに座っている。それだけだ。 かつて海辺は私にとって、期待そのものだった。さまざまなにおいを解き明かそうとすることから始まり、ながいながい大人へのあこがれ、行き場のない無数の予感たち―― いまではもう、私の中にはのこっていない

          よるのみなと

          【絵本をつくってみよう・6日目】もうひとりの主人公のおうちが完成(仮)

          前回はこちら: 今日は一枚絵のページのお話。 絵本の5ページ目にあたるページができた。 4日目で作成したのとは、またすこしだけちがった手法をとったので、メモしておこうと思う。 できあがったのはこれ。 どんな道を歩くとこれができるのか、たのしみだね。 今日の作業はこんなかんじ。 1. いつもどおり、ラフのラフから まずはじめるまえに、4日目の記事を読んでもらえると、手法がすこしだけ複雑化しているのがわかって、たのしいかもしれない。あるいは、たのしくないかもしれない。そ

          【絵本をつくってみよう・6日目】もうひとりの主人公のおうちが完成(仮)