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1回目の統合失調症。4



♪https://m.youtube.com/watch?v=N402Kl7M1Qg

高速のトンネルを走行中、
突然しまじろうの歌が頭の中をめぐり始める。
♪衝突・合体、うっほっほのあっはっは
あ、地球は、こうやって歴史を作って来たんだな。
学校へ行こう!の歌が出てくる。
地球上に起こった歴史を振り返る。
先土器~縄文~弥生~古墳~飛鳥、
奈良~平安~鎌倉~南北ちょうちょうちょう~室町~、 せんごーく~あ~~ずちももやま~、江戸、明治、大正、昭和、平成

逆にこうやって滅んでいくんだな。
戦争を2回もして。
広島のキノコ雲と
小学生の時に着ていた黄色のテポドンのTシャツを思い出す。

急に閃いた様に、
大分県〇〇市〇〇で生まれた(私の名前)と
東京都〇〇市〇〇に住んでいる(旦那の名前)
が結婚すると将来はこんな世界になります。

今ウクライナとロシアが戦争していて…
親は(私の親の名前)と言って…それから祖父母に育てられます(自己紹介が始まる)

と、情報を整理して話し始める。
(今まで結構喋り倒しているのでもう流石に疲れて
声がかすれて内容もしどろもどろだ)

神様に、前世に戻れるのならば前世から戻ってやり直してください。(前世を修正して2030年(SDG’s)までに東京のあの景色をもっと良くしたいと言う気持ちでやり直しを求める。)

高速を降りると二重人格が更にはっきりし始める。
優しい方(私)は字がしっかり読める。英語は読めず、テツ兄の質問に軽く、うーん。わかんない、ま、いっか!と返す、楽天家で気さく。
怒り狂う方(テツ兄)は字が読めない、魂の響き、感情に任せる。色のルールに反応する。文字がろくに読めない。

二重人格で、いつもの自分とかなり違う感じだ。
1つのことを1つとして捉えられず、
1つのことが2人分の視点になる。

それと同時に、
高速を降りたらGoogleマップが読めなくなる。
あ、ここから神様の作った世界に入ったんだ。
青空が広がっていい具合に雲がある。

え、この道でいいの?あれ?あの黄色の車が正解だよ!あれに(昔飲食店で働いていたお店のオーナー)
チーフが乗ってるから!チーフについていこう!

あれ?チーフがスーパーに入った。これ以上追えない。Googleマップを確認する。え?わかんない。

ああ、帰り道はこっちみたい。
頼みのはずのGoogleマップが頼りなくなる。

信号待ちしていると、
急に下から上へと車が突き上げられる様な感覚。
あ、ヤバい。今、初期微動が起こった。嫌な感じがする。
周りのみんなの反応を確認する。まるで動揺していない。

あの青い小さい軽自動車。神様の車じゃない?
あれにはニノが乗ってるんだ。日本のスターだ。 と、テツ兄。(白が神様の色だと思っていたが神様の国に来たら青と緑が神様の色に変わった。)

知らない道、Googleマップを見ては、
こっちかな?と混乱する。
イケメンがいれば、よそ見運転し、
その先にある横断歩道を渡っていたお兄さんに、優しく、「この道、一方通行ですよ」と、声を掛けられる始末。いよいよ交通ルールが守れなくなったのだろうか?

住宅街から商店街へ。神様の住む場所は昭和染みているな、時代を遡って居るのだからそんな焦ることはない。

車のウィンドーを下ろし、
エキストラの皆さん!ありがとうございます!
いまから地震が来るので逃げて下さい。
そう言いながら狭い通りを行く。

エキストラの皆さんありがとうございます!
中には走ってる人もいた。
地震から逃げているか、海外に向かおうとする人が沢山いるのかは見当はつかないが、その内、東京は空っぽになるかも知れないと想像する。

セブンイレブンの前に、〇〇〇鍼灸院。
あれ?〇〇〇先生!ここに店を出した?!!
(以前私が勤めていたところの上司が〇〇〇先生だ。)えーすごいなぁ、と、中に入る。

あれ?〇〇〇先生じゃない?あ、トイレ貸して下さい。

トイレはザ、昭和という感じの古びたトイレで、
黄色になった古びた紙のカレンダーが貼ってある。
お灸のせいだろうか。
鍼灸院自体も昔の感じで湿ったお灸の匂いがする。
昔、私もここのベットで施術を受けた感じがする。
そんな正夢を見た事がある。走馬灯が駆け巡る。

院長先生に、この治療院、とってもいいですね!
私、ここのベットで治療して欲しくなりました!
またここに来ますね!それまで頑張って下さい。
と、両手を握り握手しながら外に出る。

外に出て、車に乗り込む。
水筒の水を飲んでいたら警官が現れる。
ここ、路駐禁止ですよ?いま通行人の人から警察に「変なこと叫んでる人がいる」って通報が入ったんですがあなたですか?
取り敢えず外に出てもらえます?と職質される。
職質は2回目だ。
1回目はバイトの帰り道、暗闇で自転車のナンバーが合っているか職質されたきりだ。

わたしは最初この警察官をエキストラの人だと思い込んでいた。本物の警察官だ、ヤバいなこれ、という認識がまるでない。

エキストラさんですよね?え?どうしたんですか?
いや、さっき微振動感じませんでした?
これから、首都直下地震がくるんです!
総理大臣に今すぐ伝えないと!
早くみんなに言って逃げないと!!
そう言う。

警官は、ちょっと車の中見させてもらいますー。
と車検証ありますか?この名前は?旦那さんの??
えーっとこの白い粉は?うん?覚醒剤ではないな、

あ、それは塩です。おにぎり握ったので…塩持って来たんですがこぼれちゃいました。
怪しいものは、何もなしか。

あの、今から水買いに行きたいんですが良いですか?水筒が空になっちゃったので。
そう言うと、警官も付いて来た。お店の人がどよっているのに何故か私は冷静だ。初めて警官と買い物した。
じゃあそのままこの車に乗って待ってて下さい。
と、警官も落ち着いている。
私は、まだ事態が飲み込めていない。

警察車両に乗ったら隣に女性の警官さんが乗ってくれる。警察車両に初めて乗って乗り心地はVIP席。タクシーよりもゴツゴツした感じの皮のシートだ。
隣に乗った警官さんに、看護師さんですか?PTさん?それとも作業療法士さん?と質問して頭の中が混乱する。

じゃあこれから警察署に行きますので。
と、職質してくれた警官さんが言う。

パトカーは、随分遠くから来たんだろうと警察署までの長旅を予想する。ゆったりできて眠たい。だが、
車で1分ぐらいで警察署に着いた。
近すぎて
めちゃくちゃ近いですねと笑ってしまった。

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