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1回目の統合失調症。5

警察署に着いた。神奈川県の警察署に着いたらしい。それまで自分が何処にいるかわからなかったが、神奈川まで来れていたことに安堵した。もう少しで家に帰れる、皆んなが待っている。

階段を登って2階に通され、取り調べ室に入る。鉄格子はついていないただのコンクリートの個室だ。ここでちょっと待ってて下さい。そう言われ1人になる。

近くにぶら下がっている4月と5月が綴りになっているカレンダーを見る。今日が何月何日かさえさっぱり理解ができない。

と、女性警官さんが直ぐに現れ、
彼女に今日は何年何月何日ですか?と尋ねる。

よく数えたら私が家を出た日からちゃんと3日経っている。

あれ?私は2年前に居るはずだと思ってたのに。
今も2022年だ。あれ??2020年に居るはずなのに。

どうしても計算と合わない。もう一度日付を聞く。
どうしても理解できない。
またもう一度日付を聴きたかったが、
女性警官さんも困り顔だ。やっぱり聴くのをやめた。

車で何処を通ったか書いて下さい、そう言われ、
A4用紙を8分1にした小さい紙と鉛筆が渡され、
言われるがままにこう書く。

足柄PA→仙台に行くつもりで何処かのPAに一晩泊まる→日光→神奈川

それから続いて、書かなくていいのに、
私は卑弥呼です。地球が死にそうなのでそれを伝えるために来ました。

これは警察学校の教科書に載っている卑弥呼からのメッセージだ。妄想が膨らむ。警察の為の非常時のメッセージだと魂がそう言ってるからこれを書いた。私の魂がそう書けと言ってる。

男性の警官が来て紙を見る。
卑弥呼の文字を見ても何も言及しない。
卑弥呼についてのリアクションを待っていたのに。

じゃあ、3日間家に帰って無いんですね?
そこを追求される。足柄PAエリアは神奈川ですよね?
富士山が見えるところで山梨県だと思うんですけど。と、会話する。(実際は神奈川県と山梨の境にある)

捜索願いが出ていないか見てみますね。

それから、警官が3人になる。
私の隣にはさっき車に同乗してくれた28歳の若い女性、
入り口側には55歳の白髪混じりの男性、
もう1人は38歳体格のいい男性が立っている。
(警官と年齢当てゲームをしたので大体覚えている。
大体皆んな、年相応の顔つきだった。)

何か覚えてることありますか?と聞かれ、
二重人格になったことなど今までの経緯を簡単に伝える。
頭の中を曲が流れ始める。
♪火山噴火、うっほっほのあっはっは。
警官にしまじろうのわお!のうた知らないんですか?
ああ、知ってますよ、
ハッピージャムジャム最高踊ろうよーでしょ?
いや、今はその歌じゃなくて、
今は地球の歌をやってるんですよ、
太陽の歌も知ってますか?♪

https://m.youtube.com/watch?v=J2dw1bJsyIk

と、さっき初期微動があったの気付きませんでしたか?首都直下地震と富士山の噴火の前触れでしたね?ニュースではどうなってるのか気になる。
反応はない。

そのかわり、
旦那さんから暴力を受けたことはありますか?と
質問される。
はい、携帯をグーぱんで割られたり、電子ピアノを投げられたり、子供の椅子を投げられたりして冷蔵庫がへこんだり、その椅子が折れ曲がったりして、私も足にアザが出来たことがあります。と話す。
やっぱ関係あるんだなと言われる。(本人は何のことについて話しているのか分からないから無言。)

時間が経つにつれ、
警官を知り合いの先生に当てはめはじめる。

若い女性はo先生。年配の男性はl先生。
もう1人の男性はb先生だ。(日本の神様にした先生)

o先生は、私の前世の友達であると妄想づける。前世では私は出来の悪い子だった。学校の先生方に
こっ酷く叱られた。そんな私の隣に来て、時々正解を内緒で教えてくれたりする成績優秀な子だ。とても仲良しだったが勉強しすぎて日常生活は疎かにする少し抜けている所がある人格だ。

私は、女性警官さんにo先生ですか?と語りかける。
はいそうです。え!やっぱり?
あぁ、oさんだったのか。
ずっと会いたかったです。私はあなたを決して傷付けません。大丈夫です、ずっと会いたかったです。
そう言うと彼女に抱きつく。
(※妄想状態が強い時は否定してはいけない、
え?何のこと?と相手を否定するより、
こういう時は相手の話に合わせてあげることが必要だと後に病院の本に書いてあった。
それを知っていてそう言う態度をとってくれている)

l先生は鍼を打つのが早い。練習会で鍼の早打ちとは何ぞやを見せつけられて、口があんぐりした。 
いつも会の皆んなを盛り上げて見守ってくれている存在だ。

発症前に所属していた治療の会は、
臨床家達が必死に治療してきて、
でも全ての患者さんの改善が見込めなくて、
なぜ治せないのか苦しんでいる先生方が、
本当に納得できる方法を見つけた治療方法ですよね、
と深い話をした先生だ。

また、新たにb先生(日本の神様)の能力と前世の記憶がアップデートされ、
b先生は旦那のお兄さんとテツ兄と仲が良くて、
前世で旦那さんのお兄さんとテツ兄と相撲を取っていた仲だと、そう妄想し始めた。

と、急に、日本人にマッサージ教えたのは誰だ?〇〇先生か。おいb、おい、全然、継承できてねぇじゃねえか。警察に居るお前らがそうやって怠けてるから治療が広がらないんじゃねえのか?(警官からしてみれば何のこと?と突っ込みたくなるだろう。本当は広告制限があるせいで広まらない。)

おい、b、どうなってんだよ!俺が鍼教えて、いや、鍼は私が教えて、いや鍼が1番うまいのは師匠なんだよ。
師匠が身を粉にして今一生懸命になってやってるの、お前ら気付いてんのか?
おい、お前ら、気付いてねぇのか、警察官なのにそうゆう大事なとこ気付いてないから俺おかまになっちゃったんだよ、

俺、師匠と話して通信講座作ってやったのに
お前ら、それ、見てねぇんだな??と、
いきなり若い男性を睨む。

若い男の警官が右に左に隠れる。
テツが、「b!!おい、b!!お前そんなとこに隠れてないでこっちにこいよ」と、タメ口で話す。
「そんな荒い言い方しちゃダメだよテツ兄」と、
優しい性格の私が止めに入る、
こんな感じで車の中で話していたんです、と警官に説明した。

取り調べというより皆んな立ってる。
これは取り調べじゃ無いのか?だったらなんだ?
と、この先の未来が見える。
師匠と本物のb先生が迎えに来てくれる未来だ、

彼らが下で待っていてくれている。早く下に行こう!

階段で1階に降りる風景。
これを私は夢で見たことがある。

夢で見た時はバトルロワイヤルみたいに
拳銃で撃ち合い悲惨な状態だったのを、
夢の中で何度も安全な方法になるように、
何テイクも映像を撮っている感じに
繰り返し成功するためにフィルムを回す感じだ。

1階に安全に降りる手順を間違うはずない。
神様からの指示だ。
私はゆっくりパイプ椅子から立って
取り調べ室の出口に行こうとする。
しかし、3人がかりで押さえつけてくる。

若い男性の警官が委中を押して来て私を立てなくした。
私は、混乱して
「師匠とb先生に会いにいくんだ、ここから近いから車で行ける。(本当は都心だからちょっと遠い)
離してください。」一心不乱に抵抗する。

警官皆んなが、「ちょっと落ち着きましょう、落ち着いてー」と、助産師さん張りに椅子に座らせる。

あ、これは地震が起こる前触れか?
と思考がまた変化する。
皆んなで私を押さえつければ地震が起こらない、

もう一回試しにパイプ椅子から立ってみる。
女性と年配の男性の、
2人がかりで私を押さえつける。
2人は押さえつけるのが辛かったのか
肩ではぁはぁ息をしている。
しかし私は、もっと力が有り余っている。
物足りない。地震はこんなもんか?
もっと強いだろうよ!これが日本の地震の強さか?もっと魂レベル上げろよ!(かなりの大太鼓を叩いた時のような響きのある音のレベル)と警官を鼓舞する。

私を取り押さえることで首都直下地震が起こらないのであれば思う存分に暴れてやろうと思った。
その結果右手に小さい青タンが出来たが微々たるものだ。
手の甲に怪我しているぐらいで済むのなら
申し分ない。

私を押さえれば地震は鎮まるなら。
2回目はかなり抵抗した。3人がかりは流石に疲れる。

椅子に座る。
そうすると師匠が神に向かって正座をして神に重ね重ね念仏を唱え祈ってくれている。なんみょうほうれんげきょう。
脳裏にその光景がが浮かぶ。
師匠のところに行って私も念仏を唱えて地震を止めなくては。
車のセキュリティーアラームが鳴り響く。
正解だ。

3回目。また3人がかりで取り押さえる。
まだですか?まだですか?警察官に何度も確認する。まだ地震は大きいまんまですか?

待って、待って、と椅子に座らせられる。

遠くから、牢屋開きませんね。もう少し待ってくださいと言う声が聞こえた。いよいよ、私も牢屋行きか。そう思いながら呼吸を整えた。

母と旦那が現れた。
師匠とb先生がきてくれると思ったのに予想外。
驚いた。(来てくれる訳もない、当たり前だ。)

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