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⑨デリ(バイオテック創成機構)活動方針【2024/5/12】

9デリは現状最も新しい東大Diligentの部署で、メンバーで動き出すのも今回が初めてでした。バイオ系に興味がある学生が集い、イタリアンを囲みながら、活動方針について話し合いました。東大Diligentでは、このように立ち上げ時から自分主導で活動内容を決められるのも大きな魅力です。


⑴9デリとは?【概要】

 9デリは、バイオテック創成機構Diligentという、バイオ研究に特化した部署です。ボストンの学生が始めたNucleateというバイオベンチャーコミュニティーの日本支部(Nucleate Japan)様にご協力いただき学部生からバイオ業界に触れられる機会を提供します。

「21世紀はバイオの時代」と言われます。ゲノム解読が進み、遺伝子データベースも蓄積され、一方酵素を用いたゲノム編集技術の開発など、生命の本質に迫りその技術的応用が続々となされてきています。そんなホットなバイオ業界を研究に限らず広く見れるというのが9デリの強みです。研究室見学はもとより、バイオベンチャーやバイオ企業などのビジネスや、バイオにまつわる行政、さらには米国のNucleateと連携して海外の研究まで見ることもできます。

deliciousかつreasonableなイタリアンでした

⑵9デリでは何ができるの?【活動内容】

今回話した今後の具体的活動内容についてご紹介します。

ⅰ)研究室見学との違い(差別化:何が違うの??)

単に狭く深く「バイオ研究が見たい」というのなら東大の研究室見学でいいわけです。そこで、9デリに特別な活動は何かお伝えしたいと思います。

ズバリ、⭕️9デリの優れた点は、研究のみならず研究を取り巻くビジネスや行政全般を見ることができることです。研究者として、研究費を集めるスキルや、研究をビジネスに応用する際の知識などは重要であります。米国ではDouble Majorが普通なので、「生物とビジネス」、「生物と法律」などがオススメされると本で読んだことがあります。幅広い視野を持ってその中で研究を位置付けたいものです。
具体的な内容は以下のとおりです。

①バイオベンチャー業界・・・バイオ系の起業について、講義やゼミ形式で学ぶことができます。米国Nucleateからの情報も獲得することができます。
なお、ライフサイエンス界の社団法人LINK-Jとの繋がりもあります。

②東大外の研究室見学・・・理化学研究所などに見学に行くことができます。Nucleate Japanのコネクションがあるからこそ実現可能な研究室見学の機会を得られるのは大きな魅力です。

③行政・・・研究費の割り当てなどにも関わる行政(例えば経産省)とNucleate Janpanのコネクションを辿らせて頂き、希望があれば行政のお話を聞きに行くことができます。

④海外研究室・・・Nucleateの米国支部の海外研究室や海外大学院生と連携して日本の研究にとどまらない最先端を知ることができます。

これらは、単なる研究室見学では見れないけれど重要なバイオを取り巻く業界です。

ⅱ)活動方針

①月一回のバイオに関するゼミ(必須)
 生命科学系の研究者/大学院生、バイオテック企業、行政の人、海外大学院の学生を登壇者として呼び、1~2時間程度のゼミ(発表と質疑応答)を行う
 Nucleateのコネクションを用いてお呼びすることができる。

②研究所、バイオテック企業、行政などの見学(任意)
 関東県内の研究所やバイオテック企業などに見学しにいく。自分の行きたいところを伝えて行く希望制となる。

③アイデア等のアウトプットの機会(任意)
 ゼミなどで学んだ内容を元に、アウトプットを行う機会として研究や事業アイデアなどのアイデアソン/ハッカソンなどを行う
 (年度末などにできたら良いかという構想)

④Nucleate内での勉強会などの招待(任意)
 Nucleate内で行われる勉強会などの情報を共有し、参加できる人が参加する形式。

このようにある程度の自由度を与えて、自分の興味に特化して業界を見れるようにする方針です。生命科学に興味のある理系の方のみならず、バイオ系の起業にビジネスマンとして携わりたいと考える文系の方も、幅広くご参加ください。

「9」の指を添えて

文責:田渕辰樹


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