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沢山のクラリネット奏者たちと

みなさんこんにちは。いかがお過ごしですか?
私は仕事で北海道、盛岡、仙台、東京など色々な場所へ行ったり、プライベートでは友人一家と過ごしたりして充実した時間を過ごしていました。

まずはクラシック・キャラバンの2公演にお誘いいただき、芸大の先輩、後輩と一緒に楽しい時間を過ごしました。仕事柄沢山の方と演奏する機会がありますが、やはり学生時代を共に過ごした人と一緒にお仕事をするのは格別な時間です。クラリネットを吹いているときには尊敬の気持ちで、そして仕事を終えれば学生のようにはしゃぎ、24時間ずっと楽しんでいました。クラリネットパートだけでなく久しぶりに会う友人がたくさんいたのもとても嬉しかったです。またこんな機会があればいいなと思います。

右から中ヒデヒトさん、私、東紗衣さん、笹岡航太さん

そしてそのあとから始まった仙台クラシックフェスティバル。グランドフィナーレでモーツァルトのクラリネット協奏曲を演奏してくださったのは、NHK交響楽団首席クラリネット奏者の伊藤圭さん。宮城県大崎市出身の圭先生、仙台フィルとコンチェルトを演奏したのはこれが初めてだったそうで、とても驚きました。大きなオーケストラの首席奏者として大変お忙しく過ごされる中、仙台でリサイタルとコンチェルトを立て続けにこなし、しかもバセットクラリネットで演奏なさる姿は圧巻でした。私は芸大の大学院の最後の1年だけ圭先生に師事したのですが、こうして時間を経て仙台で共演できるなんて当時は考えもしませんでした。

右から、鈴木雄大さん、私、伊藤圭さん、太田弦マエストロ、コンサートマスター神谷未穂さん

せんくらの思い出はもう一つ、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を神尾真由子さんと共演したことです。チャイコフスキーコンクール覇者の神尾さんが今まで何度オーケストラとこの曲を弾いてきたのかは想像も出来ませんが、その姿と音楽の存在感はすさまじいものでした。2楽章にはヴァイオリンのソロとクラリネットの掛け合いの部分があります。実際に言葉を交わすことなく音楽で会話ができたとき、とても美しい瞬間が生まれます。しかもそれは毎回変化し、その時、その瞬間でしか味わえないものなのです。私はオーケストラ奏者としてまた1つ良い経験をすることができました。

そしてその後、遂に、私の人生を変えてくれた恩人であるパトリック・メッシーナ氏に再会しました。
私よりも私について深く理解し、助言を与え、正しい方向に導いてくれるパトリックにはいつも感謝しています。
彼の音楽とレッスンには毎回感銘を受けますが、今回は会場にいた沢山の方々が心を打たれていて、私はその場にいることが出来て本当に幸せでした。これからも世界中で活躍し続けてほしいし、日本にもまた来ていただきたいです。
私はこれからもクラリネット奏者として、指導者として、彼の背中を追い続けていきたいと思います。

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