窓越しの世界 2021.11.18~28
11/18【西日に縁がある】
影の美しい季節になってきた。
毎年この時期になると、影に見とれている。
今辿り着いた場所にも、傾いた日差しが綺麗に入る。
自宅もしかり、西日に縁がある。
11/19【今夜からは】
籐のスタンドランプを担いで夜道を歩く。
夜はいつの間にか秋と言うには冷たい空気。
埃をかぶって暗い店内を照らしていた年代物も今夜からは僕のリビングに灯る。
11/20【それでも】
スタジオの窓から休日のヘッドライトが列をなす光景を眺める。
ここに座って束の間を過ごすのが好きだ。
決して広くない空と街路樹だけしか見えないけれど、それでも。
11/21【25年前の映画】
白ワインとトト。
内職をする音。
壁に映し出された25年前の映画。
11/22【謎の魚】
赤魚、アメリカ産。
はて?
昨日買ってあった、謎の魚。
11/23【出てきた音が好きならば】
エフェクターに通した加工された音が楽しい。
生楽器も結局は原音を共鳴部で加工している。
出てきた音が好きならばそれでいい。
11/24【夜更かし、早起き】
真夜中のチキンラーメンの至福。
アルコールを摂らないと夜は長い。
夜更かし、早起き。
11/25【扉越しに】
扉越しにうっすらと聞こえてくるギターの音色。
ぼやけた、音だけど、どうしてこんなに心地よく聞こえるのだろうか。
11/26【この刹那】
今日も誰かの恩恵を受けている。
自転車でスタジオに向かう道すがらのアスファルトの止まれの文字。
LEDの信号。
この刹那、それは僕だけの為にある。
11/27【夜道を自転車で行く時】
例えば重い荷物を背負ってみると、初めてそこが下り坂だったと気がついたりする。
夜道を自転車で行く時も、人生も。
11/28【枯葉の舞】
カーテンに移る影に、蝶々?
そう思ったまばたきのの後に、続々と舞い上がる落ち葉たち。
木から離れて、自由な枯葉の舞。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?