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キュビスム展 — 美の革命 @ 京都市京セラ美術館


キュビスム展 — 美の革命 @ 京都市京セラ美術館

2024.3.20〜7.7


対象を球体や立方体としてとらえたセザンヌ、ピカソとブラックくらいしか思いつかないけど「キュビスム展はめずらしいから」と軽い気持ちで行ったら、一生分のキュビズムを見た濃厚な展示でした。


キュビズムの発想の元路となったアフリカの仮面から始まり、絵画、石像など、とにかく展示数と大作が多い、見どころたっぷり。

「キュビズム = ピカソ」というイメージですが、対象の形を完全に崩したピカソというより、そこに至るまでの実験的な作品が多いという印象でした。


モディリアーニの石像があり「絵画だけではなかったんだ」という驚きや、明るい色使いが代名詞のシャガールはダークな絵画など、普段とは違った作品を目にすることもできました。


そして、キュビズムを追求した画家がこんなにも多くいたんだということを知ることができました。デュシャンもキュビズムなんだ。


改装後の京セラ美術館は、新設された「東山キューブ」しか入ったことがなかったのですが。

今回の展示室は旧美術館・メイン展示室だったので「なつかしい」と思うと同時に、導線の変更にともなう活用方法の変更など別の意味でも楽しかったです。


旧・美術館はガラス張りの展示はライトの反射で見にくかったり、床がギシギシ鳴って集中力が削がれたりしていたので、そいういった細かいことも改修されていました。



地下に入るエントランスは、初見から「元の建物の良さを残し、さらに現代的な要素も加えた素晴らしい改修」と感じていましたが、展示室も素晴らしい空間になっていました。


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