見出し画像

メタマスクを作ってみよう(基礎知識編)

仮想通貨でエアドロップをもらって、数百万円分になった!
そんな話を聞いて自分もやってみたい、けどよくわからない。。
そういった人がいましたら、まずはメタマスクを中心としたWEBウォレットを作ってみることが第一歩になるでしょう。

ウォレットの種類は100を超えていますが、どのウォレットを作ろうとしても、手順や理解しておくべきことはいつも同じです。

今回は、ウォレットってそういうものなんだ、ややこしいと思っていた専門用語が少しだけすっきりした、となっていただくための記事です。


WEBウォレットとは

仮想通貨取引所からコインを引き出し、個人で保有しておくためのアプリです。

仮想通貨を日本円に例えるなら、銀行口座から引き出した現金を入れるための、あなたの財布です。

Google拡張機能として発表されているものが多いですが、
・パソコンにダウンロードして使うもの
・スマホ専用のもの
・開発元が提供するサイトにサインインして使うもの
と形は様々です。

ちなみに、ホットウォレット、ノンカストディアル、WEB3ウォレットなどは全てこのWEBウォレットのことです。

用途

ウォレットの使い道はもちろん、ただ仮想通貨を保管しておくだけではありません。

DEX取引

DEX(みんなで仮想通貨を持ち寄って作る、所有者のいない銀行のようなもの)にウォレットを接続してコインAをコインBに交換することや、
DEXに仮想通貨を預け入れて金利を得るなどができます。

送金

自分のウォレットから他のウォレットや仮想通貨取引所へ自由に送金できます。

投票や署名

仮想通貨のアップデートなどに賛成・反対を投票できる場面があり、ウォレットを接続し、票を投じることができます。

NFTの作成、保管

NFTはウォレット内で保管することができます。また、専用のサイトでは自分の持っている画像をNFT化することもできます。
NFTや仮想通貨を発行することをmintといいます。

これらの操作を適切な時期に実行することがエアドロップに繋がります。

※投票や署名は無料ですが、大体の操作は手数料がかかります。
この手数料をガス代と呼びます。

パスワード、秘密鍵とシードフレーズ

ウォレットを作るとインターネット上に、自分専用のアカウントが生成されます。このとき同時に、秘密鍵シードフレーズというものが生成されます。

仕組みとしては、シードフレーズによりウォレットアカウントにアクセスでき、秘密鍵により仮想通貨の送金ができ、パスワードはパソコンやスマホ上でウォレットを開くたびに使います。
普段使うのはパスワードだけですが、重要なのは他の二つです。

・秘密鍵=仮想通貨を移動する権利
 めっちゃ長い英数の文字列です。

・シードフレーズ=秘密鍵にアクセスする権利
 12 or 24のランダム生成された英単語の組み合わせです。

この2つの情報はいわばウォレットのマスターキーです。
紛失と漏洩は致命傷になりますので、絶対無くさないオフライン管理をしてください。
どんな親しい人にも絶対教えないでください。
漏れてしまうと地球の裏側からでもウォレットの複製・送金が可能なうえ、犯人の追跡はほぼ不可能です。

紙に書いて金庫で保管するのが一般的な方法と言われますが、個人的なおすすめは、
①メモ帳にコピペして印刷。
②そのメモ帳を専用USBにコピーして普段はパソコンから切り離しておく。
③メモ帳を消去、パソコン内には残さない。
※cloudでの保管は論外ですのでおやめください。

仮想通貨はまさしく最先端の話題なのでハッカーのアイデアも最先端です。
どこで巻き込まれるか分かりません。
だったら有効な防衛策は、重要情報のオフライン管理とそもそも少額しか入金しないことになるでしょう。

そして、以下は全て同じものです。
シードフレーズ
・パスフレーズ
・シークレットパスフレーズ
・シークレットリカバリーフレーズ
・ニーモニックコード

参入すればどこかでは出会う単語かと思います。


ちなみに私は、初期のころ、面倒くさがってシードフレーズを保管していませんでした。ある日パソコンが壊れて、永遠に失われたウォレットアカウントがあります。
また、とても安直な愚かなことをして、まったくどこの誰かも分からない外国人にウォレットを複製されてしまい、手放したアカウントもあります。
この記事を読んでくださる皆様は悲しい想いをされることがないこと願います。笑

チェーンについて

全ての仮想通貨にはチェーンというものがあります。
仮想通貨の規格です。

Shiba Inu(SHIBA)というコインをご存じでしょうか?
SHIBAはイーサリアムチェーンのみで展開されるERC20のコインです。

上記の呪文のような文章を解説します。

分類

まず、仮想通貨をプラットフォーム系のコインとそれ以外のコインに分けることができます。

プラットフォーム系のコインは例えるなら、駅と線路を提供することが役割なのです。〇〇チェーンを提供することが存在意義であるコインでもいいです。

例えば、ETH,BNB,SOL,AVAXなどがそれにあたります。
ETHの役割はイーサリアムチェーンを提供することで、
BNBの役割はバイナンススマートチェーンを提供することです。

それ以外のコインは車両、つまり「線路を走る電車」や「道路を走る自動車」だとお考え下さい。

イーサリアム(ETH)やバイナンスコイン(BNB)はプラットフォーム系コインで、SHIBAはそれ以外のコインなのです。
ETHが線路を、BNBが道路を提供していると例えると、

電車の形をしているSHIBAを、バイナンスコインが提供する道路に乗せてしまうと走ることができませんよね?

取引所からウォレットにコインを送る場合は、チェーンを指定して送金します。
上記の例のように、SHIBAをバイナンスチェーンに送ってしまうと永遠に失われることになります。
いわゆるゴックスというやつです。

SHIBAは電車の形をしているから(ERC20だから)、線路を提供しているETHチェーンに送ろう、ということです。

さらに分類

それ以外のコインをさらに分類すると、ETHチェーンで展開されるコインという意味でERC20と呼びます。BNBチェーンで展開されるコインをBEP20、SOLチェーンならSLP20などと呼ばれます。

仮想通貨からウォレットに送金するときは、チェーンと規格をしっかり確認してから送金しましょう。

メタマスクは数多くのチェーンを扱うことができますが、全てではありません。必要に応じて何種類かのウォレットを使いこなしましょう。


インポート(複製)

上記でウォレットを複製できると述べましたが、種類の違うウォレットへ自分のアカウントを複製することができます。
例えば、メタマスクで生成したアカウントをセーフパルウォレットに複製することができます。

ただし、対応チェーンが共通していることが条件です。
ソラナ系ウォレットのファントムウォレットで生成したアカウントを、ソレットに複製できますが、メタマスクには複製できません。

エアドロップに必要なタスクがウォレットの種類を指定していることがありますのでうまく使いこなしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?